タイと日本で隔離期間の短縮について相次いで動きがあった。
タイでは隔離期間の半減の提案、そして日本ではワクチン接種済み者への自宅待機期間短縮の決定が出された。
日本とタイの行き来が少しずつ前進していく。
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日本の自宅待機期間短縮
日本の各報道によれば、日本政府は水際対策の緩和方針を決定した。
ワクチン接種済み者にかぎり、入国時の自宅待機期間を14日から10日に短縮する。
また、ワクチン接種済み者には、変異株流行国からの入国時に必要な3日間のホテル強制隔離も免除する。
これによりワクチン接種を証明することができれば、実質的にすべての国からの入国で10日間の自宅待機のみということになる
自宅待機後の検査で陰性ならば自由活動を認めるという。
対象となるワクチンは、日本国内で承認されているファイザー、モデルナ、アストラゼネカとなる見込みだ。
開始時期は来週からとのこと。
来週末の10月1日前後になりそうだ。
自宅隔離期間の短縮は少し前に提案されていた。
それがさっそく決定した形だ。
自宅待機後の検査で陰性という点が少し気になるが、詳細についてはすぐに発表があるはずだ。
タイからの日本帰国は?
9月20日より水際対策緩和が実施されており、タイからの日本入国には検疫所が指定する宿泊施設での3日間待機(要するに3日間のホテル強制隔離)が不要となっている。14日間の自宅待機は引き続き求められる。
今回の新しい規制緩和により、ワクチン接種証明を提出できれば、自宅待機期間が10日に短縮される。
問題はタイで接種したワクチンでも待機期間短縮が認められるかどうかだ。
現在タイでは、シノバック、シノファーム、アストラゼネカ、ファイザーの各ワクチンの接種が実施されている。
シノバックとシノファームは日本で認可されておらず、自動的に対象外となる。
アストラゼネカとファイザーは日本で認可されているので大丈夫なような気もするが、タイ国内生産のアストラゼネカワクチンでも認められるのかはっきりしない。
この点は正式な詳細の発表待ち。
在タイ日本大使館からもお知らせが出るはずだ。
タイと日本の隔離期間短縮
タイでは現在、入国時に14日間の隔離が必須となっている。
プーケットサンドボックスをのぞく、通常の入国では隔離ホテルでの14日間強制隔離が必要。
この隔離期間を短縮する提案がなされている。
ワクチン接種済みならば隔離期間を7日に短縮するというものだ。
タイの隔離期間短縮はまだ正式決定していない。
開始時期も不明だ。
承認されれば、おそらく10月頭か中旬には開始になると見られている。
日本とタイの両方で正式決定すると、
タイ入国の隔離が7日間
日本入国の自宅待機が10日間
合計17日の隔離期間が必要となる。
現行の規則では、タイで14日間、日本で14日間、合計28日の隔離が必要だ。
28日から17日に一気に短縮されることになる。
タイ在住者の一時帰国など、タイと日本を往復したい人には大きなメリットだ。
が、やはり一般的な短期旅行者には厳しいままだ。
タイと日本で隔離期間が短縮となっても、会社勤めの人には絶望的な状況であることに変わりない。
タイ開国計画によるバンコクやパタヤの開放は11月への延期が濃厚となった。
11月には隔離無しでバンコクやパタヤに行ける可能性がある。
さらには日本側でもワクチン接種済みならば自宅隔離を免除するような制度ができれば、日本からタイへの隔離無し旅行が実現することになる。
ただ、日本でもタイでも一足飛びに全面隔離免除とはなりそうにない。
でも、一歩ずつ進める。
希望は抱きつつも、もうしばらくは我慢が必要となりそうだ。
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