7月1日に開始されたプーケットサンドボックス。
ワクチン接種済みの外国人観光客は隔離無しでタイに入国することができる。
7月6日までに2,113人がサンドボックスを利用してプーケットに到着した。
到着時にPCR検査を実施して、陰性結果が出たあとで、自由な行動ができるようになる。
これまで一人の陽性反応が出なかったが、本日、初の陽性が確認された。
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プーケットサンドボックス初の感染者を確認
7月6日、アラブ首長国連邦のドバイ発EK378便が午後12時30分にプーケット国際空港に到着。乗客は14人。
空港到着時に綿棒によるPCR検査を実施。その後、事前に手配した車両でホテルへ移動。結果が判明するまでは、ホテルの部屋で待機となる。
午後10時から11時の間に結果が判明した。14人のうち1の陽性反応を確認。ホテル側が結果を受け取り、その1人に対して部屋から決して出ないように要請。
翌朝、陽性反応が出た1人は隔離治療のため病院へ搬送された。
また、同じフライトに搭乗していたグループの13人も、隔離のため地域代替隔離施設(ALQ)に送られることになった。14日間の隔離を受ける。
また、空港からホテルへの送迎を担当したドライバーや、ホテルで対応していたスタッフ4,5人も14日日間の隔離対象となる。
感染リスクが高いと判断されると、タイ人も外国人も14日間隔離されることになっている。
プーケット到着0日目の検査を実施することは、感染防止と管理のための大事なプロセスだ。
治療費や隔離のための費用は、外国人観光客が入っている医療保険からの支払いとなる。
プーケット保健局では、プーケットに入る人へのスクリーニング措置は機能しており、決してパニックにならないよう、地域住民に呼びかけている。
ソース:https://www.facebook.com/prphuket2018/posts/820272808671400
以上は、プーケット保健局からの正式発表を元にした内容。
タイ国内メディアでも同様の報道をしている。
ドバイ発のフライトに乗っていた14人すべてが同じグループだったのかは判然としない。
もし全員が同じグループであったなら、出発前、機内、到着、空港からホテルへの移動、チェックイン作業中など、常に一緒に行動していたわけで、濃厚接触者に判別されるのは間違いない。
送迎車の運転手もホテルの従業員も濃厚接触者で、高リスクとみなされて、14日間の隔離となる。
タイでは濃厚接触者とみなされると14日間の自己隔離が求められる。
7月1日のプーケットサンドボックス開幕式において、プラユット首相とツーショットセルフィー写真を撮影した人が、数日後の検査で陽性が確認された。プラユット首相は検査したところ陰性だったが、自宅での自己隔離となり、自宅からに仕事となっている。
これと同じように、サンドボックス旅行者でも濃厚接触とみなされれば、隔離となる。
プラユット首相にしても、今回の他の旅行者にしても、もらい事故みたいなものだ。
でも、旅行者にしてみればたまったものではない。
せっかく、面倒な続きを経て、安くはない費用を前払いして、やっと隔離無しでタイに入国できたと思ったら、いきなり隔離施設送りである。しかも自分は陰性なのに、グループの一人がたまたま陽性というだけで。
濃厚接触者だからやむをえない措置とはいえ、あまりにもつらい。
サンドボックスなのに、14日間ホテル隔離暮らし。
ビーチにも行けない。
滞在期間は不明だが、もし14日程度の予定だったら、目も当てられない。
隔離終了と同時に帰国しなくてはいけない。
ホテルに隔離されるだけでプーケット滞在終了。
最悪の結果だ。
長期滞在にしてもしんどい。
保険があるので、余計な出費は発生しないだろうけど、事前予約したホテルには泊まれなくなる。
高級リゾートを予約していたとしても、すべてパーになる。
サンドボックスはまだ始まったばかりだし、検査で陽性が出たのは今回が初めてのケース。
これからは改良されていくだろうけど、実に悩ましい問題だ。
なんのためのサンドボックスだと。
とりあえずもらい事故を防ぐには、グループ旅行はやめて、単独行動がよさそう。
機内でも他の乗客とは距離を取る。
なるべく接触せずにやり過ごす。
たとえ同じ機内で感染者が出ても、濃厚接触者扱いを避けられれば、ALQ隔離施設送りを免れられるかもしれない。このあたりの細かい規則は不明だが。
7月15日からはサムイ島でも隔離無し入国制度がスタートする。
そのあとは、クラビ、パタヤなどと続く予定となっている。
隔離無し入国であっても、たとえ自分が陰性であっても、隔離されてしまうリスクがあることは承知の上で、利用する必要がありそうだ。
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