現在、タイ国内で110店舗を展開中の8番らーめん。
れっきとした日本生まれのラーメンチェーン店。
石川県が発祥の地で、北陸や中部地方でチェーン展開しているようだ。
日本ではまったく知らなかったが、タイではあちこちで見かける。むしろ、タイで初めて知ったラーメン屋だ。
大きなショーッピングモールには必ずといっていいほどテナントが入っている。
1992年にタイへ初進出して以来、現在では110店舗まで拡大(2015年9月25日現在)。
すごい勢いで、びっくりする。
タイには、クィティアオがあるし、黄色麺のバミーも日常的に食べているんで、ラーメンにはまったく抵抗がないだろうけど、ここまでウケるとはね。
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パタヤの8番らーめん
さて、パタヤには、セントラルフェスティバル、トゥッコム、ノースパタヤのビッグC内に8番ラーメンがある。ひょっとして他にもあるかも。
今回訪れたのは、セントラルフェスティバル店。5階だったかな。
時刻は夜7時前。
店内は半分ほどの客入り。
客の数よりも店員の数のほうが多いくらい。
メニュー
ラーメン類
セットメニュー
点心
わたしは、ぎょうざセットを注文。
他にも友人が、五目ラーメンと炒飯と焼きそばを頼んでいた。
五目ラーメン
ぎょうざセットは、定番の8ちゃん麺と焼き餃子とコーラのセット。148バーツ。
まずは、8ちゃん麺から。
なんとシンプルな日本風の醤油ラーメンであることか。きわめてオーソドックスな醤油ラーメン。
あっさりしていて、実に普通。
いや、普通としか表現のしようがない味だ。
決してまずくはない。つるりと完食できてしまう。
うまいか、まずいか、二者択一で問われると、うまいと答えるしかない。
ただし、量はかなり少ない。麺の量も少なめで、具は小さな焼き豚、メンマ、海苔、8の字入りのナルトだけ。
ついで、餃子。
ちょっと焼き加減が甘いかな。
皮はもっとパリパリに焼かないとダメだ。
中身はいたって普通の餃子。
クセはまったくない。
これまた、普通としか表現しようがない。
日本のラーメン餃子セットの平均像を表現してみましたというレベル。
それと、炒飯も少し食べさせてもらった。
これまた、見事なまでに日本のラーメン屋の焼き飯の味だ。
もちろん、炒め加減や使用している米の違いで、なんとなく全体的な食感や風味はわずかに落ちる。
でも、これが日本のチャーハンだと言われても、特に文句はない。ザ・焼き飯の味。
トータルでの感想。
ふつう
いや、もうしわけないが、これ以上の感想が出てこない。
わたしは入ったことはないけれど、タイで日本人経営の日本式ラーメン店は、一杯200バーツくらいするもの。
それに比べれば、8番ラーメンは安い。
単品ラーメンなら63バーツ。
餃子セットでも148バーツだ。
日本食レストランとしては、実に庶民的な価格。
こりゃあ、日本食にあこがれをもつ一般的なタイ人からも支持されるはずだ。
バミーに200バーツはなかなか出せないけど、63バーツくらいならタイ人にだって普通に払える。
味もそこそこいける。
店内もローカル食堂に比べれば、はるかに清潔感にあふれ、雰囲気もいい。
見事な経営戦略だなあ。
店員の数が無駄に多くて、半数以上が手持ち無沙汰にしているけど、これはタイでは一般的。
サービスなんて特に求めないけど、普通に応対してくれた。
積極的にリピートすることはないだろうけど、どうしても日本のラーメンや餃子や焼き飯の味が恋しくなったら、また訪れる可能性はある。
セットで148バーツなら、節約型長期滞在者でも捻出できる額だ。
日本円で500円くらい。日本国内でも、このセットがワンコイン500円なら、充分利用価値のあるレベル。もっとうまいラーメンは他にもたくさんあるだろうけど、値段に見合っていることは確かだ。
いやはや、それにしても、すべてが普通だったなあ。
ま、ある意味、タイでは普通にすべてが食べられるのが特別なのかも。
(追記)
2017年に今度はパタヤタイのトゥッコムにある8番ラーメンで餃子セットを食べた。
まったく味にブレなし。
いたって普通においしいラーメン&餃子セット。
焼き餃子の焼き加減はもうちょっと強めにしてほしいくらい。
あとは、もう普通としか言いようがないです。
なんという安定感か。
2019年大幅追記:値上げでも味は変わらず
全体的に値上げされている。
8ちゃん麺が63バーツから68バーツへ。
餃子は63バーツから65バーツ。
餃子セットは、148バーツから155バーツへ。
値上げ幅はわずか。
味は変わらず。
70バーツの手羽唐は、甘辛いタレがなかなかいける。
値上げしたとはいえ、なんとなく日本の味がほしくなった時には、ついつい利用したくなってしまう。
なんとも不思議な魅力がある8番ラーメンである。
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