3月1日のタイ国内状況。
新規に確認された国内感染者数は横ばい。
タイ各地にワクチンが到着し、接種が開始された。
プーケットやパタヤといった観光地でもワクチン接種がスタート。観光再開へ向けて動き出す。
広告
目次
タイ全国の感染状況
3月1日発表、タイの新規感染確認者は80人
(累計26,031)
外国からの入国16人
国内感染(病院にて検査):28人
積極調査:36人
死亡:0人(累計83人)
病院での検査28例内訳
サムットサコーン19
ターク3
ナコンパトム2
バンコク2
チョンブリ1
ラチャブリ1
積極調査34例内訳
パトゥムタニ35
ノンタブリ1
国内で確認された感染者に占めるサムットサコーンの割合は、64人中19人、29.69%。
外国からの入国16人は隔離中の検査で陽性が確認されたもの。タイ人8人、外国人8人。
出発国は、ナイジェリア2、イギリス2、カタール2、バーレーン4、UAE2、スイス1、南アフリカ1、アメリカ1。
ここ1ヶ月あまりの感染者数の推移
左から病院で見つかった国内新規感染者、外国からの入国、積極調査と並ぶ。
ずっと新規感染者二桁台を維持。
タイ保健省によるアジア各国の統計
日本はやや増加。
チョンブリ感染状況
3月1日発表、チョンブリの新規感染確認は1人
(累計655人)
昨日に引き続きシラチャーで新規感染者が1人確認された。
昨日のミャンマー人労働者と同じ部屋に住んでいるミャンマー人。検出された遺伝物質はごくわずか。感染源ははっきりしないが、感染から長期間経過していると見られる。
積極調査や移民労働者の登録時の検査の結果、陽性者が出ることがあるとしている。
チョンブリ県内新規感染者数を示したカレンダー
チョンブリ県の新規感染者は2日連続で1人を記録。
政府ブリーフィング概要
本日3月1日は、政府スポークスパーソンによるブリーフィングがタイ語英語ともに実施された。
・タイでの感染新波はほとんどの地域で制御されている。ただしパトゥムタニの市場クラスターや、チョンブリとラチャブリの外国人労働者グループなど、一部県では依然として感染が見られている。
・警戒を怠ることなく、DMHTTを実践してほしい
・ワクチン11万回分が、サムットサコン、バンコクなど11の優先県に配布された
・3月1日朝にサムットサコン、ノンタブリ、サム、ナコンパトムの319人の医療関係者がすでにワクチンを接種済み。これまで副作用の報告はまだない。
・ワクチンは100%の予防策ではない。最も重要なワクチンはDMHTTを実践すること。
DMHTT
(Dは距離、Mはマスク着用、Hは手洗い、Tは検温テスト、Tはタイチャナ)
サムットサコンのエビ市場が再開
感染第2波の発生地とされるサムットサコンの中央エビ市場が本日より再開。12月19日に閉鎖されていた。
市場に出入りする業者は、スクリーニングポイントでチェックされ、ウイルス検査済みの証拠を提出する必要あり。市場のメンバーは、健康証明書が発行されている。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2076343/samut-sakhon-central-shrimp-market-reopens
バンコクの医療関係者がワクチン接種開始
バンコクの3つの病院でシノバックワクチン接種が開始された。医療関係者130人に投与。
今週中には、サムットサコンの病院で働く3,700人の医療従事者に接種予定。
バンコクへの割分は66,000回分。
3月末にはシノバックワクチン80万回分が追加でタイに届く。うちバンコクへの3割が供給される。
参照:https://www.nationthailand.com/news/30403174
プーケットにワクチン到着
パタヤと並ぶ観光地であるプーケットにもワクチンが到着した。
プーケットは4000回分。
さっそく投与を開始した。
優先グループ2000人が対象。1500人が医療従事者ならびに公衆衛生スタッフ、500人が政府職員。
4月か5月に追加で48,000回分が到着予定。
観光業で働く人たちも対象とする。
参照:https://www.nationthailand.com/news/30403177
パタヤでもワクチン接種開始
3月1日朝、チョンブリにシノバックワクチン4700回分が到着。
まず医療従事者2350人を対象に接種を開始する。
4700回分のうち、バンラムン病院に配布されるのは1,100回分。
バンラムン病院はパタヤ地区にある。
3月1日午後、バンラムン病院でも接種を実施した。
パタヤでワクチン接種がいよいよ始まったことになる。
ワクチンは2度接種の必要があるため、パタヤでは550人が最初に接種する。
チョンブリ県では、4月頃にワクチン約5万回分を追加で到着する予定。
リスクのある一般人にも供給する。
観光業で働く人も対象となる。
参照:https://www.facebook.com/ChonburiPr/posts/3981207038609754
タイ観光地のワクチン接種
プーケット、チョンブリ(パタヤ)、チェンマイ、スラタニー(サムイ島)などの主要観光地は、経済活動促進のためにワクチン供給の優先エリアとなっている。
チョンブリには帰国タイ人向けの政府隔離施設が多いこともあり、他エリアよりもワクチン供給数が多い。
まずは医療従事者にワクチン接種を進めていき、リスクグループや観光業で働く人も対象に広げていく。
ワクチン接種を幅広く進んでいき、観光地の安全をアピールすることによって、より多くの観光客を招き入れるのが目標だ。
プーケットやパタヤでは、エリア検疫も検討されている。プーケットやパタヤを一つのエリアで区切り、隔離無しで入国してきた外国人観光客がそのエリア内で自由に行動できるようにするというプランだ。
まだ正式には何も決まっていない。
まずは地元の人へのワクチン接種からスタート。
ともかく本日一歩を踏み出したことになる。
広告