2月25日のタイ国内状況。
新規に確認された国内感染者数は減少傾向に。
チャトゥチャック市場がウイルスの起源だとする説をタイ当局は真っ向否定。
ワクチンが到着し来週から接種プログラムスタート。
サムイ島など観光地にもワクチンを供給する。
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目次
タイ全国の感染状況
2月25日発表、タイの新規感染確認者は72人
(累計25,764)
外国からの入国9人
国内感染(病院にて検査):43人
積極調査:20人
死亡:0人(累計83人)
病院での検査43例内訳
サムットサコーン27
バンコク6
ナコンナヨック2
アユタヤ2
ナコンパトム1
パトゥムタニ2
ターク1
サムットソンクラム1
サラブリ1
積極調査20例内訳
サムットサコーン3
パトゥムタニ16
バンコク1
バンコクでの新規感染例のうち2件は、サムットサコンでの試合に参加したフットサルチームの選手。チームには11人の選手がいるが、すでに7人の感染が確認されている。
国内で確認された感染者に占めるサムットサコーンの割合は、63人中30人、47.62%。
外国からの入国9人は隔離中の検査で陽性が確認されたもの。
出発国は、インドネシア、クウェート、アメリカ、UAE(2)、ナイジェリア、オマーン、ロシア、バングラデシュ。
ここ1ヶ月ほどの感染者数の推移
左から病院で見つかった国内新規感染者、外国からの入国、積極調査と並ぶ。
昨日に引き続き新規感染者の数が二桁台を維持。
全国的に感染が落ち着いてきた状況だ。
タイ保健省によるアジア各国の統計
日本は前日よりも少し増加。マレーシアも増加。
チョンブリ感染状況
2月25日発表、チョンブリの新規感染確認は0人
(累計653人)
チョンブリ県内新規感染者数を示したカレンダー
チョンブリ県では4日連続感染者ゼロとなる。
政府ブリーフィング概要
25日は英語でのブリーフィングが開催された。
・チャトゥチャック市場がウイルスの起源であるというレポートをタイ保健省は否定
・タイ国内は症例数が減少し、状況が改善していることを示す
・中国から20万回分のシノバックワクチンが到着し、政府はワクチンの管理と投与プログラムを策定
・3月から13県を対象にワクチン供給を開始
・アストラゼネカ製ワクチン117,000回分もタイに到着済み
・タイに入国する外国人観光客は、到着前にThailand Plusというアプリをダウンロードしておく必要がある。これはタイ国内旅行中に移動履歴を記録するもの。
サムットサコンの規制緩和は2月末か
2月22日の規制緩和においても、サムットサコンはレッドゾーンにとどまる唯一の県となった。しかもダークレッドゾーンのまま。
いまだに厳しい規制措置が施行されている。
CCSAによれば、サムットサコンでは来週に規制緩和実施を検討。
中央エビ市場は3月1日再開といわれるが、最終承認が必要。
まずはダークレッドゾーンからレッドゾーンへの変更を。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2074443/samut-sakhon-may-ease-covid-control-next-week
チャトゥチャック市場がウイルス起源との説を却下
今年1月に武漢を訪れたWHOのチームが、バンコクのチャトゥチャック市場が新型コロナウイルスの起源の可能性があるとレポートした。チャトゥチャックの野生動物販売所から広がったというものだ。
タイ保健省疾病管理局やバンコク当局は断固否定。
参照:https://www.nationthailand.com/news/30403051
タイ政府PRでも改めて否定の広報を出している。
チャトゥチャック市場では様々な種類の動物を検査したがウイルスは検出されなかった。またコウモリから人間へのウイルス感染の証拠もない。
タイのワクチン接種の目標
CCSAが発表したタイワクチン接種プログラムの目指すべきゴール。
まず第1の目標は、国の医療制度を保護し、感染者の発症率と死亡率を減らす。
第2の目標は、国の経済と社会を推進させること。
第3の目標は、新たな感染発生など緊急事態に備えること。
第1フェイズは、2月から4月にシノバックワクチン。
第2フェイズは、6月から8月にアストラゼネカワクチン
第3フェイズは、9月から12にアストラゼネカワクチン。
それぞれの目標に応じて分配させる。
サムイ島で来月からワクチン接種開始へ
24日にタイに到着したシノバック製ワクチン20万回分。
このうち、スラタニー(サムイ島)へ供給されるのは、2500回分。1250人に投与予定。
まず疾病管理にあたる人たちと観光部門の人たちから接種。
空港、シャトルサービス、ホテルなど観光業で働く人たちへの割当は22%
26%が健康ボランティアと一般市民向け。2%が県の検査官に。
また、サムイ島当局は外国人旅行者がヨットやヴィラホテルや健康センターで検疫が受けられるよう提案した。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2074323/first-vaccinations-on-koh-samui-next-month
ヴィラ検疫はプーケットでパイロットモデルが始まった。最初の5日間はホテルの自室で隔離されるが、そのあとはホテル敷地内にかぎり移動が可能となる。
ヨット検疫はCCSAが検討中。ヨットの上で14日間の隔離を済ませれば、上陸可能というもの。ヨット隔離中でも海で泳ぐことができる。
チョンブリ県(パタヤ)にもワクチンは供給される。
また、パタヤも、ヴィラ検疫のように隔離検疫期間中でもあってもエリア内を自由に行動できるエリア検疫に名乗りを上げている。
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