タイ入国やスペシャルツーリストビザについて気になるトピックをいくつか紹介。
広告
STV到着第1団は延期
内閣の承認を得て、10月からスペシャルツーリストビザでの外国人観光客受け入れ再開が鳴り物入りで始まるはずだった。
最初にタイ到着予定グループは、10月8日に広州からエアアジアチャーター便での中国人150人。
何度もニュースになっていた。
が、直前になり国家安全保障会議(NSC)により延期が発表された。
延期となった理由は、プーケットでベジタリアンフェスティバルが開催されるため。
多くのタイ人が観光で参加しており、国内旅行者への無用な心配を避けたいというものだった。
いや、NSCの発表以前に延期自体は報じられていた。
当初の理由は、入国プロセスが遅れているせいと言っていた。タイ側の受け入れ準備が整っておらず、関係各所での調整が必要なため、延期すると。
いやいや、中国が大型連休となり、中国行政側で準備が整わないのが問題だと言われるようにもなった。
で、土壇場の前日になって保健省大臣が予定通り到着するとも言い出した。
もうなにがなんだかわからないことに。
で、最終的にNSCが延期を発表。
ひょっとして大逆転があるかもと9日まで待ってみたが、やっぱり到着していなかった。
すでに支払われた手数料などの返金は実施しないとのこと。
これは中止ではなく、延期にすぎないからと。
延期されたSTVでのチャーターフライトは、10月25日以降に実施される。
今朝の報道では、現在までに実際にSTVが発給された件数はゼロ。
まだビザの発給すら行われていないようだ。
かなり混乱していることが伺われる。
参照:https://facebook.com/nbtworld/posts/10157500710697050
世論調査では過半数のタイ人がSTV反対
10月1日と2日にタイの世論調査が行われた。
18際以上の1,318人を対象にしたランダム調査。
特別観光ビザでの長期滞在外国人受け入れ再開については、56.98%が反対。
そのうち、40.21%は、第2波の到来を恐れて完全に反対し、国がウイルス封じ込めに成功している記録を維持してほしいと望む。16.77%が政府の対策に信頼が置けない解答。
賛成の42.26%は、経済を活性化し、観光業を復活させると解答。ただ、十分な感染予防策を講じる必要がある。
外国人観光客受け入れ再開時の政府の対応能力については、62.21%の人が信頼できないと解答。
25.04%は中程度の信頼が持てると解答し、11.91%が強い信頼を抱いていると解答。
以上のような調査結果となっている。
14日間隔離ありの長期滞在外国人であっても、タイ人の過半数が入国に反対していることになる。
反対者の半数近くは、なにがなんでも国内新規感染ゼロの記録を維持しづけるべきだと考えているようだ。
感染は完全ゼロでなくてもいけないと思っている人が、タイには多いということになる。
密入国中国人19人逮捕
STVでの中国人グループ入国が延期になった一方、密入国してきた中国人の逮捕が相次いでいる。
タークなどのミャンマー国境付近で逮捕されるケースが多かったが、今回はチェンマイに滞在している中国人19人が一度に検挙された。
大勢の中国人が集まっているとの通報を受けた警察が2軒の家を捜索。
その結果、中国人男女が19人が滞在しており、そのうちパスポートを保持しているのは10人のみ。
全員が密入国してきたことを自供。逮捕となった。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/1998875/19-chinese-held-in-chiang-mai-for-illegal-entry
国籍に関わらず、このように密入国してくるケースは非常に多い。
カンチャナブリでは国境閉鎖を決めている。
パトロールも強化。
ただ、柵も何もない自然の国境が膨大に広がっており、すべてを捕捉するのは至難の業だと思われる。
隔離期間短縮を提案
タイ保健省が隔離期間の短縮を提案している。現在の14日間から10日間にするというもの。
マスクの着用といった包括的な予防措置が取られており、第二波が到来しても、第一波の時のような悪い状況にはならないと確信していると。
参照:https://facebook.com/nbtworld/posts/10157503221422050
隔離期間の短縮は、民間の旅行代理店協会からの要請もあり、タイ観光省も提案していた。
現在の14日間から、段階的に、12日、10日、7日、6時間と短縮化していくというもの。
STVでの最初の到着グループの様子を1ヶ月ほど観察してから短縮するかどうか決めるという話だった。
今回は、保健省からの提案。
国内の公衆衛生を守る立場の保健省が隔離期間の短縮を提案したということは大きいと思う。
とはいえ、14日が10日に短縮されたとしても、一般的な短期旅行者にとっては、そこまで大きな違いはない。
10日間が問題なければ、7日間に短縮。さらには、6時間に短縮。つまりは、空港での検査で問題がなければ、隔離施設に収容されることなく解放されるということだろう。
そこまで短縮されないと短期旅行は難しい。
広告