タイでは、7月1日より11のグループにかぎり入国許可を与えるように入国規制が定められていた。
タイ国籍者、ワークパーミット保持者、タイ人配偶者を持つ外国人、外交官、政府招待客などにグループ分けされており、それぞれ検疫措置が決められている。
本日のタイ政府はこの検疫措置を一部変更すると発表。
強制隔離検疫措置が免除されている外交官の家族とエジプト軍人がウイルス感染した状態で市内へ出たことが発覚したため。
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外交官家族と軍人の感染発覚
スーダンからタイに入国した外交官とその家族は、本国出国前に検査を受けており、陰性。が、タイ入国後の再検査で、家族の一人に陽性が確認された。
外交官とその家族は強制隔離検疫措置が免除されており、バンコクのスクンビットソイ26にあるコンドミニアムに滞在していた。
コンドミニアムの住人はウイルス検査を受けるよう指示されているとのこと。
また、エジプト軍人は、軍務のためウタパオ空港に到着。
いろいろとややこしい事情はあるが、強制隔離検疫はされずに、ラヨーン市内のホテルに滞在。さらに、ラヨーン市内のショッピングモールへも出かけていた。
が、その後にウイルス検査の結果が出て、一人の陽性者が判明。
当の軍人一行はすでに帰国済み。
ラヨーンのホテルやモールを訪れた人に対して集中的に検査を実施、また県内の学校も一時閉鎖する騒ぎとなっている。
どちらのケースでも、ウイルス感染者がタイ市中を行動したことになる。
特例による隔離措置免除の穴を抜けて、市内にウイルスが持ち込まれた形だ。
とりわけエジプト軍人の場合は、範囲が広い。
タイ入国規制措置の変更
今回の2つのケースについて、とりわけエジプト軍人の件については、タイ側にも不備があったとタイ政府スポークスマンが会見で謝罪。欠陥と間違いがあったと。
そこで入国規制措置の見直しが行われることが急遽決まった。
・外交官およびその家族
・政府招待客
・スペシャルアレンジメント(国同士の特別な取り決め)により入国が認められた外国人
以上の3グループの入国許可は一時停止とする。
また、3グループへの検疫措置は変更となる見込み。
従来の検疫措置一覧
3グループとも14日間の強制隔離検疫は免除となっていた。
スペシャルアレンジメントのうち、長期滞在予定者は隔離で、短期滞在者は隔離免除。この短期滞在は、主にビジネス目的の旅行者のことをさす。要するに、ビジネストラベルバブルによる短期出張者だ。
まだ正式決定はしていないようだが、今後は3グループに対しても14日間の強制隔離検疫(Alternative State Quarantine)措置への変更されるようだ。
外交官といえど自宅待機検疫だけでは安全は保証できない。政府指定施設での隔離検疫が必要だと。
感想
日本からタイへのビジネスマン短期出張が再開される予定となっていたが、これで一時延期が決定的。
ビジネス目的だけなく、観光目的での入国再開にも影響を与えそうだ。
日本からのタイ旅行がまた一歩遠ざかった。
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