パタヤの夜からネオンサインが消えて、3ヶ月が経過した。
いまだにバーやパブは閉鎖されたままで、再開予定時期は決まっていない。
ウォーキングストリートとバービア群
ビーチロードやセカンドロード、ウォーキングストリートといったツーリストエリアは夜になると寂しいかぎりでゴーストタウン状態だ。
昨晩のウォーキングストリート入り口
入り口付近は真っ暗。
ただ、ウォーキングストリートの奥の方に少し灯りが見られる。コンビニ等とは思うが。
昨晩のソイ6
夜10時くらいだが、真っ暗である。
LKメトロや、大きなバービア群も同様。
暗闇に包まれていて怖いほどだ。
ドリンキングストリート前
セカンドロードは交通量が激減しており、ほぼ無人。
ソイダイアナ
バービア群は壊滅。向かい側はコンドミニアム建築中。
レストラン兼バーの営業再開
バーは営業できないが、6月15日の規制緩和第4フェイズによりレストランの店内飲酒は許可されるようになった。
パタヤのレストランではアルコール提供を始めている。
これによりファラン客がレストランに戻りつつある。
たとえば、ソイ8のセイラーバーレストラン。
6月頭に再開したものの、客入りはすこぶる悪かった。
関連記事:営業再開したSailor Barでひさびさのブレックファースト。苦しいビーチロード周辺店舗。
食事提供だけではファラン客はなかなか寄ってこない。
が、アルコール提供再開により、夜になるとけっこうな客が集まるようになった。
基本真っ暗なソイ8だが、セイラーバーレストランだけはにぎやな状況である。
セイラーバーレストランのように、元々レストランとバーを兼ねているタイプの店は、アルコール提供ありの形態で営業再開できる。
こういった形態の店はソイブッカオ界隈にはとても多い。
ソイエキサイトのYou Restraurant Barなども同様で、レストラン兼バーとアルコール提供ありで営業再開しているし、ビリヤードも解禁していた。
ひさしぶりの玉と玉がぶつかる音を聞いた気がする。
他にもソイブッカオ南側でも玉突きの音が聞こえた。
(ビリヤードの再開許可については微妙なところだが)
ソイハニーのRetox Game onが再開済み。
LKメトロ内では、キルケニーとi-roversも再開済み。
真っ暗なLKメトロ内でぼんやりと浮かぶキルケニー。
ソイダイアナとソイブッカオ交差点にあるニコムコート1階スペースも営業再開している。
以前よりも客は少ないが、地蔵化したファランを見かけるようになった。
営業できるかどうかは、厳密には営業許可ライセンスの業種次第らしいのだが、このあたりの詳しい法的根拠は不明。
現場でも混乱しているようだ。
ソイブッカオでもまだ営業再開していないスポーツバーはいくつかある。
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バービアがレストランへ
レストラン兼バーはなんとか営業再開できても、バービアは厳密に営業再開不可のまま。
でももう限界。
早く店を再開しなくては、経済的に行き詰まってしまう。
そこで考え出されたアイデアが、バービアのレストラン化である。
酒だけ提供するからバー扱いになる。
が、食事も提供すればレストラン兼バーとなり、営業再開できる!
という理屈らしい。
そんなわけで、キッチンらしきものを急造し、てきとうにメニューをこしらえて、急遽レストラン化したバービアがちらほらと誕生。
つい先日まで閉鎖されていたバービアがいきなりオープンしていてびっくりすることがある。
おいおい、まだ営業再開できないだろ。捕まるぞ。
と、よく見てみると、店頭にハンバーガーなんかのメニューが張り出してある。
あくまで食事の提供がメインで、酒は食事のお供にすぎないという理屈である。
ネオンサインはそのまま利用。店内のテーブルや椅子もそのまま。ビリヤード台もそのまま。
音量は控えめながら、BGMとして音楽も流している。
客は、建前上、料理をオーダーしてテーブルの上に置いておき、あとは酒を飲み続ける。
で、かつてはホステスだった従業員は、今やウェイトレスに変身。
ウェイトレスとして客の面倒を見て、話し相手もするし、ビリヤードして遊んだりもする。
はたから見ていると、バービアとなんの変わりもない。バービアそのものだ。
でも、理屈上はレストランである。
これがはたして許されるのかは、かなり微妙。思いっきりグレーゾーン。
あまり派手にやると当局の手入れを受けてもおかしくない。
また、レストラン形態の営業だと、閉店時間は早くする必要があるようだ。
アルコール販売時間は決まっており、原則として、深夜0時から5時までの販売は不可。コンビニやスーパーと同じ。
これも厳密な法律については不明だが、レストランにも適用される。
深夜の時間帯にアルコール提供を続けるなら、娯楽施設扱いとなるそうだ。バーやパブやクラブなどの娯楽施設の営業は今のタイでは禁止のまま。
よってレストラン兼バーは、早々に店を閉めてしまう。
(アルコール販売無しの単なる食堂などは夜中でも営業できる。また、現在は非常事態宣言下にあって、平常時とは規制の度合いがまったく異なる。平常時なら、深夜営業のレストランでも普通にアルコール提供は行われている。)
いきなりレストラン化したバービアだが、閉店時間は早め。
あまり派手にやると手入れの対象となってしまうため、さすがに警戒しているようだ。
商魂たくましいというか、なんとかして生き残ろうとする気概を感じる。
でも、そういったバービアはまだ圧倒的少数派。一軒家タイプのバービアに限られる。
ソイメイドインタイランドやドリンキングストリートといった大きなバービア群は全体が閉鎖されており、どうしようない。
まとめ
パタヤのナイトライフと娯楽施設が閉鎖されて3ヶ月。
もうさすがに限界。いや、限界を越えた店も多いだろう。
運転資金が枯渇して、たとえ再開許可が出ても、再開できない。
本当にやばい状況だ。
バービアがレストランへ変身してなんとか生き残りをはかっているが、その場しのぎに過ぎないだろう。
ナイトライフ全体を開放しないと、客は戻ってこない。そして、国全体をオープンにして外国人観光客が戻ってこないかぎり、パタヤの復活はない。
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