27日目
晴れた日には洗濯を
起床は正午前。
一人で寝ると、睡眠の深さが違う。
7時間も寝ればすっきり爽快だ。
雨は朝方まで降り続いたようだ。
いよいよパタヤにも雨季が近づいてきたらしい。
でも、すでに快晴。
絶好の洗濯日和。
次の雨が来る前に、洗濯しておかなければ。
昼過ぎにコヨーテさんから連絡があった。
うちに洗濯物がたまっているから大変なの~
ちょっと待っててね~
そりゃあ、毎日のようにわたしの部屋に入り浸っていれば、自宅の家事は放置状態だろう。
パジャマなどの着替えは、わたしの部屋で洗濯しているけど、コヨーテの衣装は自宅保管だ。
洗濯せずに臭い衣装を着たコヨーテ嬢に客は寄り付かない。
ここはレディドリンクとチップ獲得のため、是非とも洗濯に励んでもらいたい。
そういえば、最近はマレーシアと中国人客が増えてきたとのこと。
マレーシア人にドリンク10杯おごってもらったとか、中国人と一緒に飲むだけでチップ1000バーツもらったとか、そんな羽振りのいい話も聞こえてくる。
韓国人がハリウッドへ行くのに、ゴーゴー嬢を10人一度にペイバーしたなんて話も人づてに聞いたことがあるなあ。
たぶん、まだゴーゴーバーなどでの遊び方に慣れていない小金持ちの新参者たちなのだろうけど、もうアジアの中での日本人の金持ちポジションは失われつつある。
いや、別にそれでいいと思うけどね。
ファランみたいに、カネを思いっきり使う観光客もいれば、渋ちんの長期滞在者もいる。
日本人も同じことだ。
お金がある人は、わかった上で、ぱーっと盛大に使って楽しむ。お金がない人は、ちまちまと遊ぶ。
バランスが取れてきたと思う。
かく言うわたしは洗濯屋に出すカネを惜しんで、ちまちまと洗面所で手洗い洗濯である。
うーん、ホムホム。いい匂い。これで充分だ。
旅先での洗濯術
どうでもいい蛇足だが、わたしが旅先でよく実践する洗濯方法。
まず、洗面台で浸け置き洗いをする。
10分後くらいに、軽くもみ洗い。
その後、シャワーを浴びるついでに、足踏み洗い。
シャワーのお湯ですすぎをして、おしまい。
洗濯とシャワーが同時に済んでしまうという無精者の知恵。
洗面所の流し台に水を貯められない場合は、大きめのビニール袋に洗濯物と水と洗剤を入れて、もみ洗いしてもいい。
これは、バックパッカー系の知恵かな。
たまに、安いゲストハウスでは洗面台での洗濯ができなかったり、共同シャワースペースの中には、さすがに足踏み洗いがためらわれるような汚いところもあるもんで。
ゲストハウスによっては、洗濯用のプラスチックの桶を貸してくれるところもある。
着衣のまま石鹸で体と服を洗って、洗体と洗濯をリアルタイムに同時進行させる強者もいるらしい。
普通の旅行者は、素直にホテルや近所にある洗濯サービスを利用しましょう。日本のクリーニング屋に比べると激安です。
もしくは、コインランドリーで。
1回20バーツか30バーツくらいなんで、これまた安いもんです。
晴れた日にはアオカンを
午後4時前、ようやくコヨーテさんがやって来る。
大量の洗濯が終わったようで、「ヌアイ(疲れた)」と言いながらも、晴れ晴れとした表情。
たまっていた洗濯物が片付くのって、すっきりして気持ちいいよね。
シャワーを浴びてきたそうで、そのまま元気に一発こなす。
ルーティンワークのアオカンだけど、やることはやるのだ。
下半身の洗濯も終了。
こっちも気持ちいい。
すっきり晴れ晴れだ。
アオカンとはタイ語であの行為のこと。
日本語のアオカンとは関係ないが、やってる行為の中身は同じだ。実に覚えやすくもあり、男子あこがれの言葉である。
イサーン語ならシーカン。
イェッカンも同じ意味だけど、タイ人に聞いてみると、かなり下品な俗語らしくて、あまり使わないほうがいいとのこと。若い男のタイ人が「マイディー(良くない)」と言っていたくらいだから、たぶん、よほど下品な言い回しなんだろう。
タップタップといい、タイ語には、この手のスラングがやたらと多いよなあ。
使いドコロが難しいが、うまく使えばウケるネタになる。
午後7時頃、化粧を終えたコヨーテさんがご出勤。
本日は、短い滞在時間だった。
これから深夜までダンス。
コヨーテ稼業も大変そうだ。
バイタク代を渡して、お見送り。
がんばってね~
晩飯は屋台のパットプリックゲーンムー
夜10時頃、いつものように外出。
屋台で注文してバービアに出前してもらう、これまたいつものスタイル。
これが楽でいい。
バービアのサービスで、食べやすいように大きなフォークとスプーンも用意してもらえる。
パットプリックゲーンムーン
豚のレッドカレー炒め。
ちょっと気に入っている。
もともと、レッドカレー(ゲーンペット)は好きなメニューだったけど、それとほぼ同じ味で実にご飯がすすむのだ。
写真では辛そうに見えるけど、やっぱり辛い。
でも、唐辛子そのものを食べなければ大丈夫なレベル。
激辛ソムタムあたりは、唐辛子の固まりをどけても太刀打ちできないが、これくらいなら許容範囲内。
ご飯ものなんだけど、ビールにもよく合う一品だ。
40バーツ。お安い晩飯となった。
食後は、ビール2本とビリヤード。
いつものパターンだ。
今回のパタヤ滞在はあと3日しかない。
コヨーテさん以外とは一切遊んでいない。
アオカンは無理にしても、せめて次回につなげるためにも、新人バービア嬢の発掘作業をしておかねば。
そんなわけで、早めに一軒目を切り上げて、バービア捜索へ。
19歳の新人バービア嬢
バービア群を練り歩く。
うーむ、このローシーズンはきついなあ。
なかなかいい子が見つからない。
おっと、ちょっと気になるバービア嬢を発見。
思わず吸い寄せられる。
新人センサー発動だ。
19歳のブリラム出身。
ちょっと色は黒いけど、南国系美人の顔立ち。
子持ちだというが、スタイルは申し分なし。
しかも性格も良さそう。
パタヤへ来てまだ一週間。
これは、拾い物。
わたしの新人センサーもまだまだ捨てたもんじゃない。
レディドリンクを奢ってさらに親睦を深める。
胸の大きさのチェックも忘れない。
小さいけど形は良さそうだ。
フアノム(フア=頭、ノム=乳。つまり乳首。)も見せてもらう。
「フアノム シーチョンプー ロー?」と聞きながら胸をのぞくのがお約束。
シーチョンプーは、ピンク色のことだ。
で、実際に見せてもらったら、「オー、ダムダム」と大げさに驚く。
ダムは黒。ダムダムで真っ黒となる。
すると、笑いながら「マイダム シーナムターン(黒くないよ~、茶色だよ)」と返してくれるのもお約束だ。
ま、実際は黒いケースがほとんどだけど、19歳のバービア嬢は、なんとか茶色といえる色付きであった。
中には胸を触られるのを嫌がるバービア嬢もいるけど、この子は平気。
一連の流れを笑顔で応じてくれた。
自分からは仕掛けてこないけど、ジューブ(キス)も受けいれてくれる。
パタヤの夜の世界において、ブリラム出身者のサービスには定評がある。
サービス満点の嬢がとにかく多いのだ。(もちろん、たまにハズレもいるけど。)
なんというか情に厚くて、ノリもいい。
過去、何度もサービス満点のブリラム嬢と対戦したことがある。
これは、かなり期待が持てる。
彼女も、連れて帰ってほしいモード全開である。
うわあ、連れて帰りたいなあ。
独り者だったら、即決間違いなし。
が、無理っす。
コヨーテさんに見つかったら、殺されます。
泣く泣くあきらめて、チェックビン。
また、今度ね。
帰り道、なじみのバーをもう一軒はしごしてこの日は終わり。
けっこう飲んだなあ。
深夜、これまた酔っぱらいのコヨーテさんがやって来る。
今日はレディドリンクをたくさんゲットできたようだ。
よかったよかった。
手には屋台メシのビニール袋をぶら下げている。
好物のカオクゥッガピ(アミペーストのカオパット)だそうな。
床にあぐらをかき、がつがつとガピご飯をむさぼり食っている。
あっという間に屋台メシをたいらげて、そのまま寝ようとするが、さすがに阻止。
化粧を落として、歯を磨いてからにしろ。
ガピを食べた口でそのまま寝られると、翌朝の口臭が怖いじゃないか。
目覚めのチューもできやしない。
キーキアットとぐずりながらも、従う彼女。
さっぱりしてから、一緒に抱き合って眠るのであった。