8日目つづき
深夜のウォーキングストリートへ
今回のパタヤ滞在中、ずっと仲良くしているコヨーテ嬢。
仕事前にお互いの部屋に遊びに行ったり、仕事終わりにわたしの部屋に彼女が泊まりに来たりする。
それはいいのだが、深夜熟睡中に電話がかかって来て叩き起こされるのは少々辛い。
よし、今度はこっちから迎えに行ってやろう。
部屋でじっとしているとついつい先に眠ってしまうが、外出していれば大丈夫。
店の前で待っていてあげれば、コヨーテ嬢も喜んでくれるはずだ。
と、そんな算段で、深夜のウォーキングストリートへ出向くことになったのである。
いやいや、とっととペイバーしてやれば解決だろと思わなくもないが、その辺は経費節減のため、あえて店には入らない。
まあ、要するになるべく安く穴に入れたいというセコい方法。なんともお恥ずかしい限りで、穴があったら入りたい。
深夜1時半頃のウォーキングストリート。そこそこの賑わいだ。
この時間になると中国人の団体が姿を消しており、とても歩きやすい。
ファランとアラブ系が多いかな。
ザ・シー THE SEA
時間つぶしも兼ねて、昔から通っているゴーゴーバー、ザ・シーへ。
個人的にはこれくらい大きさのハコが好き。
照明が明るめなのも高ポイント。
ビールが安いのもいい。
あら、太っちょのママさんの姿が見当たらない。
辞めたのかな。
古参のダンサーはまだ残っていた。
きみも長いね。
食事代と称したチップをくれといわれたので、20バーツだけあげる。
表の屋台からソーセージを買ってきてくれて、二人で食べた。
おっと、しばらく見かけなかったダンサーが復活している。
でも、昔はスタイル抜群で美形だったのに、腹回りも顔もふっくらとしちゃっている。
残念。
通りすがりのウェイトレスやダンサーと軽くおしゃべりして、楽しむ。
こういう時間と空間はけっこう好き。
カネを落とさない客で実に申し訳ない。
さて、時刻はそろそろ深夜2時をまわった。
ぽつぽつとゴーゴーバーの閉店の時間。
深夜のダイヤモンドビーチホテル前
ダイヤモンドビーチホテル前の階段にすわって、さらに時間つぶし。
ここは絶好の観察ポイント。
午後7時台に座っていると、続々と夜の女性たちが出勤してくる姿が確認できる。
バイタク派、自前バイク派、彼氏バイク派とさまざま。
かわいい子がいたら、どこの店に入っていくのかを確かめたりもできる。
ダイヤモンドアーケードにあるゴーゴバー、スーパーベイビーやスーパーガールなどは概ね深夜2時過ぎには閉店する。
その時間になると、今度は帰っていく女性たちを見ることができる。
ダイヤモンドビーチ地下の駐輪所からバイクを出してきて、女性同士二人乗りや三人乗りで帰っていくケースが多いかな。
もちろん、彼氏がバイクで迎えに来る子も多い。
歩いてウォーキングストリートへ向かう子は、ディスコでさらにもう一仕事するつもりなのだろうか。
ベイビーとガールのダンサーたちの撤収がほぼ終了。
わたしもそろそろ場所を移そうと腰を上げる。
おっと、階段に100バーツ札が落ちていた。
ラッキー。もらっておこう。
このダイヤモンドビーチホテルは、宿泊場所としてもおすすめ。
ゴーゴーバーまで徒歩15秒の好立地。
そのわりには、深夜でも意外と静かでびっくりするほど。
ウォーキングストリート派なら満足できるはず。
ついでに、午後7時台と深夜2時台の観察も忘れずに。
深夜のウォーキングストリートで出会うタイ女性たち
ぶらぶら歩いていると、知り合いのバービア嬢と遭遇。
仕事終わりでディスコへ遊びにいくそうな。
ibarだったかな。
一緒に行こうと誘われたけど、用事があるのでと断る。
続いて、ちょっと慣れてなさそうなタイ人女性二人組を発見。
土地勘がないようで、きょろきょろしながら歩いている。
近づいてみると、向こうから声をかけてきた。
「あなたはタイ人ですか?」
そんなにわたしがタイ人に見えるのか。
それだけ現地に馴染んでいるということなのかもしれないが、少々複雑な心境である。
もちろん、「わたしは日本人です」と断っておく。
すると、けっこう食いつきがよくなってきた。
以下、会話はすべてタイ語だけど、面倒なので日本語で書く。
滑らかな流れになっているが、実際はところどころ聞き直したり言い直したりしている。
わたし「どこ行くの?」
女性「遊びに行く」
わたし「ディスコ?」
女性「カー」
わたし「男を探しに?」
女性「(ちょっと間を置いてから)カー」
わたし「ファランと日本人、どっちが好き?」
女性「(笑顔で)日本人!」
わたし「だったら、ハリウッドのほうがいいよ」
女性「もう行ったけど、客が少なかったわ」
わたし「うーん、ウォーキングだったら、インソムニアやルシファーよりもマリーンのほうがいいかもね」
女性「そうなの。わかった。じゃあマリーンに行ってみる」
わたし「がんばってね~」
笑顔でお見送り。
まあ、本当にマリーンディスコに日本人が多いかどうかは知らないんだけど、テキトウにアドバイスしてみた。
いい男が見つかればいいね。
ちょっといいことをした気分。
深夜3時頃のウォーキングは、屋台の進入がオッケーとなり、また違った活気に満ちている。
仕事終わりのゴーゴー嬢たちが夜食の買い出しに余念がない。
ディスコ目当ての女性や男性たちもたくさん歩いている。
眠らない街だな、ほんとに、ここは。
コヨーテ嬢をお出迎え
ようやくコヨーテ嬢の店も閉店。
無事に合流を果たす。
満面の笑顔の彼女。
ふう、長かったけど、待っていてよかった。
まだ元気だからソンテウと歩きで帰れるよ、とコヨーテ嬢。
わたしが節約のため、極力バイタクを利用しないことをよく知っている。
うれしいことを言ってくれるじゃないの。
でも、わたしにはさっき拾った100バーツ札がある。
問答無用でバイタクに乗る。
我ながらセコい。
部屋に戻る。
彼女の仕事のグチを聞いてあげたり、夜食につきあってあげる。
韓国人の客はどうしてウォンでチップを渡そうとするのかとか、ロング2000バーツを迫られて辟易したとか、ファランは怖いとか、なんかいろいろ。
一発やってから、深夜5時頃、ようやく抱き合って眠る。
ちょっと疲れた。
部屋で待っている方がマシだったかな。
まあ、そんなわけで、深夜2時以降のウォーキングストリートも楽しいよ。
短期滞在の人は時間がもったいないだろうけど、ショートで一回戦をこなした後なら、精神的余裕もあるはず。
ぜひ、真夜中のウォーキングストリートを訪れてみてほしい。
人間観察だけでもおもしろいし、思わぬ出会いがあるかもよ。
高いバーファイン代を浮かせられるしね。
最近は1000バーツや1500バーツが当たり前になってきた。
短期滞在者でもバカにならない金額だ。
ただし、はじめからバーファインを浮かす目的だけで、深夜まで粘るのはやめましょう。
別の場所で一発すませてから、二回戦目が安くできたらラッキー的な心構えで臨めばいいことがあるかも。
ダメならダメの一人寝覚悟でどうぞ。