26日目
昼食はイサーン屋台
それにしても暑い。
昼飯を買い出しにいくのも億劫になるほどの猛暑。
宿の近くに出ているイサーン屋台で手早く済ますことにした。
ここの屋台のおばちゃんとも仲良くなってきた。
わたしがちょっとタイ語で話しかけるものだから、おばちゃんのマシンガントークをお見舞いされた。
やたらと早口でおしゃべりしてくるのだ。
いや、無理っす。
半分も聞き取れない。
短い質問文ならわかる。
「ミアはいるのか?」「もうタイに家は買ったのか?」とかそんな質問ね。
でも、長いセンテンスで一方的に話されると、チンプンカンプンだ。
「あ~あ~」とタイ人風に生返事するだけ。
まあいいかと聞き流しておく。
もしも、イサーンで暮らすことがあるなら、もっとタイ語なりイサーン語を勉強する必要がありそうだ。
いや、暮らす予定はないけど。
ガイヤーン、干し魚、肝臓の串焼き、カオニャオ。
しめて80バーツなり。
詳しい内訳は聞いていない。
ガイヤーン40
干し魚20
肝臓の串焼き10
カオニャオ10
ってところかなあ。
ガイヤーンが30で、干し魚も30かもしれない。
この干し魚は、市場で袋に入れて売っているものより大きめ。
おばちゃんの手作りらしくて、塩分控えめだそうな。
ありがたい。
食べてみると、確かに他の店の干し魚に比べて塩辛くない。
炭火で炙り直して、アツアツなのも高ポイント。
何より、ガイヤーンが最高だ。
焦げ目の入った鶏皮が美味すぎる。
カオニャオとの相性抜群だ。
まず指先でカオニャオをひとつまみしてから、カオニャオごしに魚やガイヤーンをつまむと指が油まみれにならずにすむ。
これがイサーン人の食べ方よ、とコヨーテさんに教えてもらった。
ちなみに、肝臓好きのコヨーテさんのために、わざわざ肝臓の串焼きを買ってあげたが、こちらは不評だった。
ちょっとだけかじって、あとは捨てていた。残念。
タップタップ
肝臓は、タイ語で「タップ」という。
で、タップタップと二回繰り返すと、あの行為を意味する俗語となる。
タップタップという音の響きが、行為中の音を連想させるようですな。
「パイギンタップ(肝臓を食べに行く)」なら、あの行為をやりに行くみたいなスラングになるらしい。
そんな肝臓にまつわるダジャレジョークは定番中の定番。
「マイチョープタップ テー チョープタップタップ」
タップは好きじゃないんだ。でも、タップタップは好きだよ。ぐへへへ。
「チョープタップ チョープタップタップクワー」
タップは好きだよ。タップタップはもっと好き。ぐへへへ。
「タップマイアロイ テー タップタップアロイマーク」
タップはおいしくないね。でも、タップタップはめっちゃおいしいよ。ぐへへへへ。
「ヤークパイギンタップ ラーゴー ヤークギンホイドゥアイ アロイアロイ タップタップ」
タップを食べに行きたい。それと、一緒にホイ(貝)も食べたないな。おいしいなあ、タップタップ。じゅるじゅるぐへへへへ。
まあ、何でもいいです。
文法的に正確なタイ語でなくても、ノリで通じます。上記のタイ語もかなりいいかげんです。
下世話なシモネタなんで、ノリがすべて。自己流アレンジでテキトウにどうぞ。
あまりタップタップ言いすぎて、白い目で見られても責任は取れませんが。
というわけで、わたしはタップを食べなかったけれど、もちろんコヨーテさんとはタップタップ。
毎日のように食べているとはいえ、やっぱりおいしいよね。
夕方、いつものようにコヨーテさんを職場に見送り、いつものように一人でPC作業。
途中、コンビニ弁当で腹をふくらませて、夜11時くらいになり、ようやく外出。
ますます出かける時間が遅くなってきた。
豪雨の中、深夜のビンゴゲーム
いつものようにバービアへ。
深夜1時過ぎから、ぽつぽつと雨が降り出す。
その後、本降りに。いや、土砂降りだ。
滝のような雨。
道路はあっという間に冠水。
タイ名物のナムトゥアム(洪水)さん、いらっしゃい。
バービアが閉店する午前2時をまわっても、雨足はいっこうにおさまらず。
これでは帰れない。
客はわたし一人だったが、キャッシャーやバービア嬢たちも取り残されている。
暇だなあ。
と、一人のバービア嬢がゲームの箱を持ってきた。
ビンゴゲーム。
はい、はった、はった!
参加費、一人5バーツだよ~
総勢7人ほどでビンゴゲームとなった。
ビルを入れる木の筒に5バーツを投入していき、ゲーム開始。
番号札は参加者が順番に引いていく。
番号がヒットしたら、自分のビンゴシートの上に、瓶のキャップのようなマークを置いていく。
タテ・ヨコ・ナナメで列が揃うか、四角が埋まれば、ハイ、ビンゴ!
真夜中のビンゴゲーム、意外と盛り上がる。
5バーツの参加費が、10バーツとなり、20バーツとなり、さらに白熱。
バービア嬢6人(下は22歳から上は36歳まで)に囲まれ、ビンゴ、ビンゴ。
大した額ではないけどカネがかかっているんで、あまりムキにならない程度で終了。
まだ雨は降っているが、かなりマシになってきた。
そろそろ帰りましょう。
ちなみに、わたしは3勝。
ちょっと儲かった。
ブッカオの帰り道、雨降りなのでソンテウに乗る。
うーん、軽い冠水。
翌日、バービア嬢たちに聞いてみると、パタヤタイやスクンビット方面は、ひざ上や腰近くまで冠水していたそうな。
さもありなん。
パタヤの水はけがよくなる日は、はたしてやって来るのか。
あと何十年はかかりそうな気もがする。
ちなみに、大雨のため、コヨーテさんは部屋に来れず。
まあ、しょうがない。
雨の音を聞きながら、今夜は一人寝だ。
(参考図書)
タイ語初心者にはまったく不向きだけど、持っておいて損はないと思う。
わたしが持っているのは、藤崎ポンパン名義の版。新版は中身が変わっているかは不明。
そこそこ長いセンテンスの文章が多いんで、CDを聞いていればリスニングのトレーニングになる。
でも各チャプター頭の音楽が邪魔なんだよなあ。iTunesに取り込んで、再生開始時間をうしろにずらして、全部編集しなおした。iPodの再生回数はゆうに100回を越えてます。よほどセンスがある人以外は、とにかく量をこなしましょう。
会話を覚えるのは無理だ、という人は指差し会話帳で。
イラスト多数なんで、バービアに持っていけば、それなりにウケます。お持ち帰りした部屋のベッドの上でのコミュニケーションツールとしてもどうぞ。