タイのローカルグルメスポットを探す時、多くは自力で探し歩くわけだが、タイ人の知り合いから教えてもらうこともある。
そのタイ人も、誰かから教えてもらったり、ネットやSNSで情報を集めていたりする。
今回訪問するクイティアオ屋もその一つ。
友人タイ人のSNSを見ていると、うまそうなバミートムヤムを取り上げたグルメ番組をシェアしていた。
具材がてんこ盛りのバミートムヤムだった。
場所はパタヤのサイサーム(サードロード)としか聞き取れなかった。
詳しい場所がわからなかったが、なんとか探し出した。
これが大正解。温泉卵付きの豚肉5種盛り合わせのうまいバミートムヤムだった。
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クイティアオ5ムー
店の外観
店名不明。
たぶん、ここで合っているだろうと入店。
店頭にいた無表情なおじさんに聞くと、確かにクイティアオ屋で、バミートムヤムを置いていると。
ムーデーンやムークロップやゆで卵などのトッピングがたくさん並ぶ。
トッピングをどうしようかと悩んでいると、おじさんが壁に貼られたメニューをぶっきらぼうに指さした。
一番左が、トムヤムのタマダーで45バーツ。
左から2番目が、カオトム45バーツ。
左から3番目が、クイティアオ5ムーで70バーツ。
一番右が、クイジャップナムコン45バーツ。
おじさんが、指さしたのが、クイティアオ5ムー。
5種の豚肉盛りクイティアオってところか。
そうそう、まさにこれだ。
おじさんに、「テレビで見たよ~」と告げると、かすかに微笑んでいた。
無料の水を飲みながら、しばし待機。
すぐに完成した。
どうだ、この豚づくしのトッピングは。
スープも麺もまったく見えないぞ。
中央には温泉卵まで乗っている。
この温泉卵は、タイ語でカイオンセンと呼んでいた。まさに温泉卵だ。
あとは、ワンタンの皮を揚げたもの(ギアオトート)もセットになっている。
おっと、もやしなんかの野菜もちゃんと入っている。
5種の豚肉は、ムーデーン(焼豚)、ムークロップ(かりかりに揚げた豚肉)、ムーサップ(豚ミンチ)、ケープムー(豚の皮を揚げたもの)、あとの一つがよくわからない。
すりつぶした豚肉を固まりにしたものだ。つみれでもないし、ハンバーグでもない不思議な食感。でもおいしい。
ムークロップは脂身が多すぎて固すぎかなあ。スープに浸しておくとちょうどいい。
ムーデーンはシンプルな味。
ほじくり返すと、ようやく麺が現れる。
スープは、クイティアオ屋のトムヤムとしては、正統派の味。
干しエビがたくさん入っていて、風味はすごくいい。
辛さはそれなりで決して激辛ではない。
充分味と辛さがついているんで、調味料は一切足さなかったが、そのままでおいしく食べられる。
なんといっても温泉卵がいい。
絶妙な半熟具合。
濃厚なトムヤムスープと一緒にじゅるっと半熟卵を口に吸い込む瞬間がたまらない。
このクイティアオ5ムーは当たり。
うまい。
ただ、具材の多さに比べて、麺はどうしても少なく感じてしまう。
麺の大盛にするのが順当だろうけど、白ごはんを別途オーダーしてもいいかも。10バーツだ。
鍋料理として考えれば白ごはんに合いそうだ。
まあ、クイティアオ5ムー単品でも普通にお腹は膨らむけどね。
ちょっと汚いけれど、最後に残ったスープ。
干しエビがたくさん浮かんでいるのがわかると思う。意外と野菜も入っている。
このスープだけ最後に飲んでもいけるほど。
やっぱり白ごはんがほしいかなあ。
会計は70バーツ。
愛想のいいおばさん調理人から、「おいしいか?」と聞かれた。
もちろん、アロイと答えておく。
いやあ、いいもの食べた。
70バーツはクイティアオとしては高く感じるかもしれないが、これだけ具材が入っていれば納得。
また来たい。次は思いっきり腹をすかせて、白ごはん付きでオーダーしてみよう。
地図と営業時間
地図
パタヤカンとサードロードの交差点を北へ少し進み、西側沿い。
隣はArunというスパ。
向かい側は、カラオケラウンジのJigsaw(旧ラムー)の駐車場。
斜め向かいは日本人も多く泊まるコンドミニアム兼サービスアパートメントのムークスレジデンス。
関連記事:ムークス レジデンス (Mooks Residence)宿泊レポート。キッチン付きコンドミニアム。
裏側には新築の綺麗なサービスアパートメントもできた。
関連記事:パタヤの新築サービスアパートメント、バーンパクディ (Baan Pakdi)宿泊レポート。プール・ジム付き
バイクなら、ソイAR(パタヤカンソイ12)を通り抜けて行くことも可能。
パタヤカンには乗り合いソンテウが走っており、サードロードとの交差点で降りて、あとは徒歩で訪問可能。
(横から見た店の外観)
営業時間は、午後7時から午前5時とのこと。
昼間にもやってほしいところ。
客はタイ人ばかり。
バミートムヤム以外では、カオトムをオーダーするタイ人が多かった。
メニュー等に英語表記はないし、おそらく店員もあまり英語は通じないと思う。
でも、壁の写真を指させば大丈夫。
タイ語が話せる人は、クイティアオバミートムヤムハームーとでも告げればいいだろう。
思いっきりローカルなB級グルメ。でも、それでいい、それがいいのだ。
パタヤ中心部からは少し離れているが、それほど遠いわけでもない。
B級グルメ好きはお立ち寄りのほど。
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