知り合いの元バービア嬢が最近結婚した。
相手は元アメリカ海軍所属のファラン。
彼女は34歳、ファランは68歳。
ちょうど倍だと、彼女は笑っていた。
呼び名は「パパ」だ。
間違いなく、彼女の実父より年上であろう。
でも、二人とも幸せそうである。
故郷のイサーンに7ライの土地を購入して、一軒家も新築しているそうだ。
こんな話は、パタヤのバービアに出入りしていれば、決して珍しくない。
イサーンに行けば、ファラン御殿を目にする機会も多い。
結婚までいかなくとも、恋人関係で毎月送金してもらっている(現・元)バービア嬢を何人も知っている。
バービア嬢が20代後半から30代で、相手はおおむね50代から60代のファランだ。
そういえば、50代のファランと付き合っていたが、最近別れて職場復帰した20代前半のコヨーテ嬢にも会った。
さて、先の沈没日記で取り上げた元バービア嬢の話。
前々回のパタヤ滞在時に仲良くなって3回もペイバーした。
20歳で、なかなかスタイルも良くて、顔もいい。
サービスも満点の素晴らしい女性だった。
根っからのバタフライ野郎であるわたしが、ちょっと本気で恋しかけたほどだ。
でも、ファランの彼氏ができてバービアをやめた。
来年結婚するそうだ。
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で、その20歳の元バービア嬢の結婚相手は、おそらく50歳くらい。
実際に年齢を聞いたわけではないけれど、たぶんそれくらい。
まあ、日本人から見れば欧米人は少々老けて見えるとしても、40代後半なのは間違いなさそう。
その話を別のバービアで披露した。
話の相手は、30代中ほどのベテランバービア嬢たちだ。中には21歳のバービア嬢もいた。
わたしが言う。
「ファラン ハーシップピー ゲーレオ」
50歳のファランなんて年寄りだよね、と。
ちょっと吐き捨てるような口調だったかもしれない。
要するに、なんでもっと若いわたしを選ばなかったのかという、単なる嫉妬と僻みだ。
すると、まわりにいた女性陣が口をそろえて一斉に反論。
「ファラン ハーシップピー マイゲー!」
ファランの50歳は老けてないよ!
わたしの元彼氏は64歳よ、
いやいや、今の彼氏は58歳よ、
前は65歳と付き合ってたよ、
そんな話の集中砲火を浴びてしまった。
21歳のバービア嬢も混じっていたのだが、まったく同意見だったのにはちょっと驚いた。
どうやら彼女にも50歳くらいのファランの彼氏(太客?)がいるらしい。
何もそんなに怒らなくてもと思ったけれど、実際問題として、彼女たちが付き合うファランは60代でも珍しくないのだろう。
だからこそ、50歳ほどのファランでは、相対的に老けていないという意見になるわけか。
そりゃあ確かに、パタヤへ女目当てで遊びに来るようなファランは、中年層と老人層が多いよ。
まあ、それは日本人も似たようなもの。
たまに20代と思しき若いファランや日本人もいるけど、ごく少数派。
大多数は、わたしを含めて、おっさんかおじいさんだ。
ゴーゴーバーではなくて、バービアをメインにしているのは、特にそうだ。
わたしの知り合いのファランたちも、ほとんどがリタイア組。
おそらく60歳前後が多い。見た目70歳くらいのおじいちゃんもいる。
本国での仕事をリタイアし、離婚もしており、独身の身。
でもカネはそれなりに持っているし、年金も入ってくる。
まだ本国で仕事をしているファランもいる。
そんなファランたちが、新たなる人生のパートナーを求めてタイにやって来るのだ。
ファランの場合、本気で結婚相手を探しにタイに来ているような印象がある。
もう、なんというか迷いがない。
日本人でもバービア嬢と結婚した人が当然いるだろうけど、なんとなくイメージ的には、たまたま流れでそうなってしまったような感じ。
元から生涯の伴侶探し目的でバービアに来ているわけではない。
でも、ファランは本気だ。
しかも、それなりにカネを持っている。
だからこそ、タイの女性たちも本気で恋愛相手や結婚相手として認識する。
動機の半分以上がファランのカネ目的だとしても、本気で相手をする。
冒頭に取り上げた34歳の元バービア嬢も、ファランの財布をがっつりと握っているけれど、「パパ」へのケアーには一切手抜かりがない。
傍からみていると、二人とも幸せオーラが全開で、本当に楽しそう。
しょせん、わたしのようなカネもないバタフライ野郎なんて、お呼びじゃないのだ。
とはいえ…
21歳のタイ女性から見ても、ファランの50歳は老けていないと映るのか。
日本人も似たようなものかな。
見た目でいえば、日本人のほうが断然若く見えるはず。
もちろん、そのタイ女性たちというのは、あくまで夜の女性たちであって、愛情よりも将来の金銭的安定性を目論んでいるのだろうけど、それでも何だか希望がもてる話ではないか。
30代なんて、ひよっこもいいところ。
40代でも、まだまだ若手だ。
50代で、やっと一人前。
60代で、ようやく風格が出てくる。
まるで黒人ブルースマンのような話だ。
アラフォーのわたしなんか、まだまだ若手。ペーペーだ。
前座で15分だけ演奏させてもらえるレベル。
メインステージに立つなんて、10年早い。
うん、特定の相手を作らず、しばらくはバタフライ生活ができそうだ。
人生、これ、修行の連続である。