先日、2014年度のタイへの旅行者数の統計が発表された。
このニュース記事で知った。
パタヤを訪れる外国人観光客の統計
パタヤの新聞なので、数字はパタヤがメイン。
統計は、2014年度の1月から9月までのもの。10月から12月は集計中とのこと。
1月から9月の間に、パタヤを訪れた外国人観光客が672万人。
これは前年同時期よりも5.95%の下落。
バンコクでの政治的騒乱の影響でもっと下落すると見られていたが、意外と下落幅は少なかった。
さすが、パタヤ。
男どもの下半身の欲求は、デモ騒動よりも抑えがきかない。
まあ、何かと物騒なバンコクは避けてパタヤで遊ぼうという旅行者もいただろう。
最終的な統計が発表されておらず、はっきりしないけど、おおざっぱに計算してみる。
1月から9月で672万人。
このペースで推移すると仮定すると、年間トータルでは896万人となる。
(実際は、ルーブル危機の影響でロシア人が減少したと見られる。)
ざっと900万人。
これが、パタヤを訪れる外国人旅行者の数だ。
ちなみに、2014年度に日本を訪れた外国人の数は、1341万人とのこと。
そう考えると、あの狭いパタヤに900万人もの外国人が訪れているとは、すさまじい数字だ。
そりゃあ、パタヤの街中のどこを見ても、外国人で溢れかえっているはずである。
タイ政府の統計データによるタイの観光客数
タイ政府の発表する元のデータもチェックしてみた。
Ministry of Tourism and Sports,Thailand
Department of Tourism
http://www.tourism.go.th/home/details/11/221/23044
(統計データは、ダウンロードしてエクセルで見ることができる。)
2014年度、タイを訪れた外国人旅行者数は、合計2477万人。(2013年度は2654万人)
内訳も載っている。
これはタイ全体の数字。
日本人、126万人(2013年度は153万人)
韓国人、111万人
中国人、462万人
ロシア人、160万人
インド人、94万人
イギリス人、90万人
ドイツ人、71万人
アメリカ人、76万人
マレーシア人、264万人
などなど。
中国人が圧倒的ナンバーワン。
2番手はマレーシアだが、タイ南部で国境を接しており、週末だけ遊びに行くマレー男が多いので、あまり参考にならない。
次いで、ロシア。
数字で見るとはっきりする。
中国人とロシア人だらけになるわけだ。
パタヤの統計データ
統計には、タイ各地の都市ごとのデータも載っていて、興味深い。
今回はパタヤだけを取り上げる。興味がある人は、上記リンクからいろいろ探ってみてほしい。
パタヤにあるホテルの部屋数が全部で36,245室
ホテルの稼働率は、69.6%
ハイシーズンに限って言えば、76.9%
ローシーズンなら、61.9%
ハイシーズンでも部屋はけっこう余っているのね。
でも人気ホテルはやっぱり満室になるケースも多い。
ローシーズンでも同じ。
人気ホテルは飛び込みで断られることが多い。翌日の予約程度ならスムーズにオッケーをもらうけど。
外国人旅行者がパタヤに滞在する平均日数が3.1日
意外と短い印象。
バンコクから日帰りか一泊二日旅行する人が多いのか。
外国人旅行者の平均支出額は、一日3559バーツ
平均滞在日数が3日なので、約1万バーツということになる。
で、外国人旅行者の数が672万人。
ということは、672億バーツの支出。
でもこれは9ヶ月分の数値なので、あと3ヶ月分を単純に足すと、896億バーツ。
約900億バーツ。
今のレートなら、約3400億円。
外国人観光客がパタヤに落とす金が、年間3400億円か。
あらためて見ると、えげつない額となる。
しかしである。
パタヤ最高の観光資源とも言うべき、夜のお姉さまがたへのチップは、当然この中に含まれていないに違いない。
飲み代などは、税金の関係もあり、おそらく計上されているだろうが。
これでは、パタヤの真の経済規模は測れない。
外国人がパタヤで使う夜遊び代は?
いったいぜんたい、外国人旅行者がパタヤの夜遊び代でいくら使っているのか?
ここで言う夜遊び代は、要するに、夜のお姉さまたちへ直接払う金額のことだ。
ゴーゴーバーからの連れ出しから、MPや立ちんぼも含む。
もうこれは、正確な計算など不可能。
900万人の観光客のうち、どれほどの人数がペイバー的な行為に及んでいるかなんて、測定不能。
メインがファラン(欧米人)と日本人、韓国人なのは間違いない。
が、パタヤを訪れる国籍別の内訳がわからないし、それぞれどれくらいの頻度でペイバーして、どれくらいの金額を渡しているのかも測定不要。
ええい、無理やり計算してみる。
(完全な思いつきなので、信用しないように。)
900万人の旅行者のうち、100万人がペイバー行為に及ぶとする。
チップ平均を2000バーツ、滞在中3回ペイバーしたと仮定する。
100万人×2000バーツ×3回=60億バーツ
約228億円
ちょっと少ないような気もするなあ。
100万人を365日で割ると、一日あたり2740人。
それだけの人数がパタヤで毎日ペイバーしているかと言われると、少ないような気もするし、多いような気もする。
パタヤのホテルの部屋数が36,245。
稼働率が70パーセントなので、実際に使われているのが、25,000部屋くらい。
ペイバー数が2740とすると、10部屋に1部屋に割合で連れ込まれている計算。
そう考えると、別に多くないような気もする。(もちろん、パタヤ中心部の夜遊び向けホテルに限って考えればの話。)
いや、一人が3回ペイバーするとなると、×3となるのかな。
とすると、8220ペイバー。
さすがに多すぎるような気がするが、やっぱりよくわからない。
MPの客が一日100人として、パタヤには5つくらいMPがあるから、全部で500人。
ソイ6なら、各バーで20ペイバーあるとしたら、バーの数が50軒くらいあるんで、全部で1000ペイバー。
ゴーゴーバー各店が20ペイバー、40軒として、800ペイバー。
バービアの数は多すぎて不明だけど、やっぱり一日1000ペイバー以上はありそうだ。
その他、フリーランサー系を入れると、もっと多い数になる。
ざっと見積もって、4000から5000ペイバーくらいが妥当なのかな。
でも、やっぱり見当もつかない。
ちょっと視点を変えて、タイ全体を見てみよう。
推計によれば、
タイではGDPの46%となる6.5兆円が風俗産業の市場規模。
門倉貴史「世界の下半身経済のカラクリ」より
とある。
これは、外国人だけでなくて、タイ人利用者も込みの数字だろう。
この記述が正しいかどうかは、さっぱりわからないが、とりあえず話を進める。
当然、バンコクの市場規模がトップだとしても、パタヤもかなりのパーセンテージを占めているはず。
かりに10%としても、6500億円。
いや、タイ人向けのローカル風俗よりも単価は高いはずで、もっと割合は高いかも。
20%なら1兆3000億円だ。
もちろん、その中には飲み代やホテル代や食事代などの関連分野の売上も含まれているだろう。
風俗店の儲けや、実際に女性に直接支払われた額の統計は、やっぱり不可能。
数百億円から数千億円のあいだとしか言いようがない。
昼と夜の支出をすべて合わせると、1兆円近い金を外国人がパタヤに落としていることになる。
ラオスのGDPが約100億ドル。つまり1兆円ちょっと。
ラオスのGDPに近い金額がパタヤだけで生み出されているわけか。
うへえ。
ほんとかよ。
この計算、本当に合ってるのかなあ。
あまりにも数字が大きくなりすぎたので、自信がなくなってきた。
ラオスの人口が660万人。
パタヤへの観光客数よりも少ない。
そう考えると、それなりに裕福な外国人が落とす金額と、それほど目立つ産業のないラオスのGDPが同じくらいの額になってもおかしくないような気もする。
でもさすがにパタヤだけで1兆円はないなあ。
話半分として、5,000億円。
外国人旅行者がパタヤで落とすカネは、一年で5,000億円ということにしておきます。
そのうち1,000億円くらいがお姉さま方へ流れていると考えてみたらいいのかな。
まあ、このあたりでしょう。
それでも、とんでもない金額なことに変わりはない。
パタヤ、おそるべし。
(タイ政府の発表する数値以外のものは、わたしの当て推量であって、何の根拠もないので、あしからず。)