タイで遊んでいると、どうしてもぶつかってくる問題がある。
そう、レディボーイ問題だ。
これは美人でかわいいと思って連れ出してみて、ベッドイン。
さあ、お楽しみだと意気込んでみたら、相手の股間に見慣れたものが…
オーマイガッ!!
ありがちな展開とはいえ、受けるショックは相当なもの。
ダメージ大だ。
そんなもの気にせずに突入してしまう強者ならいいが、まあ一般的な男子なら、さすがに引いてしまう。
で、何もせずにお帰りいただくことになる。
相手も怒ったり泣いたりするし、困ったもんだ。
追い返すにしても、バーファイン代がもったいないよなあ。
レディボーイの見分け方
そんな事態に陥らないためには、まずレディボーイかどうかを見抜く必要がある。
一般的に言われるレディボーイの見分け方は以下のようになる。
・背が高い
・肩幅が広い
・手が大きい
・足が太い
・喉仏がある
・鼻にかかったような声
特定の部位に注目するというよりも、全体的な雰囲気で判断する。
胸がシリコンなのは、リアルな女性にも多いんであまり基準にはならない。
下半身をタッチしてしても、すでにカット済みの可能性もあるし、たとえまだ付いていたとしても、うまく股間に挟んで隠蔽してあったりと、これまた判断材料としては機能しづらい。
背が高い女性なんかいっぱいいるし、農作業のせいで足が太くなった女性も多い。
喉仏は手術で除去できるし、そもそも女性にだって喉仏はある。
一番わかりやすいのは声と話し方だろうけど、なかなか完全に見分けるのは困難だ。
ゴーゴーバーでのレディボーイ
バンコクのナナプラザのオブセッションはレディボーイ専門店として有名。
どうでもいいが、わたしはタイで遊びはじめた頃、オブセッションがそういう店だとは知らなかった。
店先にダンサーが待機していて、ああ綺麗な子がいるなあとふらふらとしていたところ、中庭のバービアのバービア嬢から、あそこはレディボーイしかいないよ、と注意された覚えがある。
知らなかったら、行っちゃうよね、あのレベルの高さは。
パタヤで言うなら、レディボーイ専門のゴーゴーバーは、ソイパタヤランドに数軒あるのみ。オブセッションやキトゥンクラブとか。
ちょっとボケているが、夜のソイパタヤランド
ブッカオの片隅にも一軒だけレディボーイゴーゴーある。Baby Boomという名前。最近見かけないんで、もう潰れたかも。
ゴーゴーではないけれど、ブッカオやソイ6にあるPOOK BARもレディボーイ有名店。
これは単純に知識の問題なんで、レディボーイ専門店の存在を知っていれば、レディボーイをつかむ心配はない。
困るのは混在店。
つまり、普通の女性ダンサーとレディボーイダンサーが同じステージに立っている店だ。
バンコクのパッポンやナナプラザには、明らかなレディボーイ混在店が存在しているけど、パタヤではあまり聞かない。
少なくとも、ウォーキングストリートの有名店にレディボーイはいないはずだ。
ハッピーグループにはレディボーイはいないと、グループ店で働くダンサーから教えてもらったことがある。
が、油断はできない。
すべてのゴーゴーバーで統一されているわけではない。
スーパーガールでの経験
今から5、6年ほど前の話。
まだ何とか隆盛を誇っていたスーパーグループ。
わたしは、スーパーガールで一人のダンサーをペイバーした。
色白で美人。
胸はシリコンだったが、それを補って余りある美貌とスタイル。
日本語もかなり話せた。自ら日本名を名乗っていた。
でもちっともスレておらず、追加チップもなしに一日中観光に付き合ってくれる素敵な女性だった。
夜のサービスも抜群ときたもんで、わたしは何度かペイバーしていた。
いわゆるアタリ嬢だ。
で、何度目かの夜の営み中のこと。
彼女はわたしの下半身を攻めていた。見事なテクニック。
「きもちいいでしょ? 男がきもちいいところ知ってるよ。うふふ。男のきもちは男がよくわかるの。うふふ、言ってること、わかる? うふふ」
意味ありげな笑みを浮かべながら、日本語で問いかけてくるスーパーガール嬢。
文脈から考えるに、これはつまり自分が男であると告げている。というか、それ以外に解釈のしようがない。
わたしの頭は少々パニックとなったが、それ以上に気持ちがいいんで、とりあえずスルー。
真意を問いたださずに行為を終えた。
そういえば、彼女の下半身に指を入れてみると、妙につるつるしていて滑らかだった。普通は襞があったり、ちょっとざらざらしていたりするものだ。でも、それがなかった。
やっぱりそうか。
IDカードチェックはしていないので断言はできないけど、たぶんそうだ。
結論1
完全改造人間はわからない。
人気店でも完全改造人間なら存在している可能性がある。気をつけろ。
でも、気持よかったんなら、それでよし。
(どなたかウォーキングストリートやLKメトロの有名店でレディボーイ疑惑のあるダンサーをペイバーした人は教えて下さいませ。本当にいるんでしょうかねえ。)
バービアでの経験
これも5年くらい前の話。
ドリンキングストリートで友人がバービア嬢を連れだしていた。
友人はそのバービア嬢をたいそう気に入っていた。
たしかに美人だ。
でも、どこか怪しい。レディボーイっぽい。
わたしのほかにも友人がいて、レディボーイじゃないかとみんなで疑っていたが、当の友人はまるで疑っていない。
まあ、いいかと、その夜は別行動。各々、部屋へ。
翌朝、友人に話を聞くと、やっぱりレディボーイだったと。
終わってみれば笑い話だが、友人の精神的ショックはかなりのものでひどく落ち込んでいた。
しかもそのレディボーイは、自分がレディボーイだとわかった上でペイバーされたと思っていて、土壇場で拒否されたものだから、泣きじゃくっていたらしい。
お互いに悲劇ですな。
うん、確かにバービアにレディボーイは多い。
ほとんどは、単なる賑やかし役みたいなもので、ぱっと見でレディボーイと判別できる。
が、たまに判別が難しい子もいる。
そんな時は、近くにいる女性のバービア嬢に聞いてみることだ。
タイの女性は、レディボーイを簡単に見抜く。
物心がついた頃から周囲にレディボーイがいる環境で育ってきて、しかも自分が女性であるからして、いともあっさり見抜くのだ。たぶん、外見上のどこかどうといったレベルではなく、直感でわかるのだろう。
知り合いのバービア嬢を先生にして、通路に面した席にすわって街角ウォッチング。
近くのバービアや、通りかかる女性をチェックしていく。
あれはレディボーイ、あれは女性、と判断がつくようにトレーニングした。
まあ、そんな経験を積んできて、もう自分ではレディボーイを見分ける自信がついてきた。
おれはダマされないぞと。
で、2年ほど前の話。
ソイ7にあるバービアでかわいい子を見つけた。
身長は160センチほど。
声もかわいらしい。
わずかに体の線が太いが、気になるレベルではない。
まったくレディボーイには見えない。どっからどう見ても若い女性である。それも、かなり可愛い部類の女性である。
これは拾いものだなあと、ペイバーを打診。
すると、「レディボーイだけど、本当にいいの?」と言われた。
まじっすか?
気付かなかったなあ。
詳しく聞くと、あそこは付いたままだそうな。
いやあ、危ないところだった。
でも、ちゃんと自分から教えてくれるなんて、いい子ですな。
わたしにしては珍しく100バーツほどチップをあげて、撤退した。
いい勉強になった。
結論2
いくら経験を積んでも、わからないものはわからない。
レディボーイ対処法
少しでも怪しいと思ったら、直接聞いてみるのが手っ取り早い。
が、それは聞きづらいし、本当のことを言ってくれるとは限らない。
そんな時は、同僚のバービア嬢やママさんに聞いてみよう。
特にママさんを巻き込むのは有効かも。
「もしレディボーイなら、カネは払わんぞ」とママさんを通じて約束させる。
少しは抑止効果があるだろう。
とあるバービアでの話。
ハスキー声のバービア嬢がいた。ルックスは上々。
でも、どこかレディボーイくさい。
わたしがペイバーを渋っていると、先輩らしきバービア嬢がもちかけてきた。
「彼女はレディボーイじゃないよ。保証する。もしレディボーイだったら、バーファインは全額返金するから」
そこまで言われたら、心が揺れるじゃないか。
でも、やっぱりどこか引っ掛かるんで、結局ペイバーしなかったけれど。
まあ、きちんとバーで約束していても、バーファインを本当に返金してくれるかはわからない。
怪しいのは極力避けるしかない。
では、かりに間違ってレディボーイを部屋に連れて帰ってしまったら、どうするか?
当のレディボーイにタクシー代100バーツくらいあげて、追っ払うしかない。
それでも揉めそうな気もするが、帰ってくれと押し通すしかない。
強引なレディボーイにカネを請求されたら、ちょっと困ったことになるが、被害は最小限にとどめよう。
特に事前に約束していないなら、バーファインはあきらめるしかない。
カネの無駄遣いで悔しいけれど、確認を怠ったり見抜けなかった自分が悪いと思って、観念しよう。
立ちんぼに関しては、もうどうしようもない。
ホテルのフロントでIDカードチェックしてもらうことくらい。自分でチェックしてもいい。最近のIDカードは英語併記なんで、「Mr.」の文字があれば、オカマ確定。
が、そのIDカードが偽造されていたらお手上げ。
そもそもIDカードを持っていないと言われることもある。
やはり、あまりにも怪しいのは避けるしか策はない。
完成度の高い改造人間については、もうあきらめよう。
あれは無理です。見抜けません。
小さくて可愛いレディーボーイも同様。
やっぱり見抜けませんぜ、あれは。
最後の結論
タイで遊ぶ以上、レディボーイからは逃げられない。
完全に回避することは不可能。
それなりに目利きができるようになれば、90%以上は簡単に見抜けるようになる。
が、残り数パーセントは、やっぱりわからないまま。
レディボーイが100人いれば、そのうちの一人や二人は見抜けない。
その一人にあたってしまったら、お手上げ。
人生そんなこともあるさ、と悟りをひらきましょう。
タイで遊ぶとは、そういうことなんです。
君子危うきに近寄らず
虎穴に入らずんば虎子を得ず
相反しているが、どっちも正しい格言。
あとは、己の直感を信じて行動するのみ。
ちょっとモヤモヤした結論に聞こえるかもしれませんが、こればっかりはしょうがない。
だって、無理なもんは無理なんだもん。