パタヤ沈没日記29
24歳バービア嬢からの連絡を無視すること数日間。
ついに連絡が途絶えた。
まあ、こんなことはタイの夜遊びではよくあること。
彼女も新しい客を捕まえていることだろう。
わたしは、ただ、飲み歩くだけ。
特に新しい出会いはなかった。
昔追い出した女と再会
さて、時計の針を昨年に戻そう。
毎日のように部屋に遊びに来るバービア嬢がいた。
27歳のスレンダーな体型で大人の妖艶な魅力をたたえたバービア嬢だった。
関連記事:27歳の妖艶スレンダーバービア嬢をペイバー。深夜と早朝の2回戦でロング1000バーツ。
一度ペイバーしてからは、すっかり仲良くなり、わたしの部屋に入り浸るようになった。
最初のうちは楽しかったが、わたしに部屋に彼女の荷物が増えていき、だんだんと重荷になった。
そんなタイミングで別の新しい出会いがあって、本当に邪魔となった。
なんとか追い出しに成功。
その後、数え切れないほど電話とLINEメッセージが来たが、すべて無視。
彼女の働いているバービアを通りかかっても、姿を見かけなくなった。
もう会うことはないだろうと思っていた。
で、ひさしぶりに、そのバービアへ立ち寄ってみた。
すると、太めのバービア嬢がわたしのことをずっと見続けていた。
見覚えないなあと訝しんでいると、太めのバービア嬢が近づいてきて、「元気?ひさしぶり」と。
わたしが追い出したスレンダー妖艶系バービア嬢だった。
すっかり太ってしまい、まったく気づかなかった。
去年までは、スレンダーで腰のくびれもしっかりあったのに。
今では、完全な樽型である。
ほっそりとした美形の顔立ちは、まるで力士のような輪郭へ。
この豹変ぶりは何だ?
彼女自身太ったことをかなり気にしているようで、恥ずかしそうに「太ったでしょ」と笑っていた。
たしかに太った。たぶん、10kg以上増量しているだろう。
でも、瞳の奥には以前と変わらぬ妖艶な雰囲気がにじんでいる。
以前の経緯があるんで、こっちとしても少し負い目があったが、彼女は特に気にしている様子はない。
やはり、こんなことは、パタヤではありふれた事象なのだろう。
ペイバー
彼女はわたしの席を離れて、他のバービア嬢たちと談笑しはじめる。
わたしはビールを2本くらい飲んだところでチェックビン。
すると、彼女がするすると寄ってきて、「また以前みたいにブンブンする?」と持ちかけられた。
逡巡の末、返事はイエス。
もし初見のバービア嬢なら、体型から考えてペイバーすることはなかったに違いない。
だが、昔の彼女を知っているだけに、なぜか断る気になれなかった。
彼女はかばんも持たずに部屋へやって来た。
服を脱がせてみると、あわれなほど贅肉が増えている。
ああ、あの妖艶な魅力はどこへ。
でも、サービスは衰えていなかった。
体型は無視して、穴に専念。
無事にフィニッシュできた。
事後、彼女はすぐに服を着ていた。
かばんも持っていない。
以前のように、部屋に居座る気はまったくないようだ。
いったい、この1年の間に彼女に何が起こったのか?
まさかわたしが原因ではないだろう。
でも、あれから変な男にでもつかまって、ストレスをかかえて、バカ食い路線に走ったのか。
もっとひどい目にあったのかもしれないし、田舎へずっと帰っていただけかもしれない。
あえて問いただす気にもなれない。
いろいろあったのだろう。
そんなものだ。
もう会うこともなさそうだ。
ショートのチップ1000バーツを渡してさようなら。
彼女は、わたしの部屋にあったプリングルスの中身をビニール袋に放り込んで、戦利品とばかりに持ち帰った。
うむ、どうやら、単に食い意地が張っているだけらしい。
15キロ痩せたら、また会えるかもね。
その時まで、どうか、壮健あれ。
わたしも太らないようにしよう。
というか、プリングルス高いんだぞ。返してくれ~。