ごくごく一般的な旅行者には特に必要はないだろうが、熱心なリピーターとなってタイ人の知り合いが増えてくると、何かと送金が必要な事態が起こってくるもの。
また長期滞在ともなれば、アパートの家賃の振込などで送金が必要になってくることも。
タイでも、日本と同じく、銀行のATMを使って簡単に送金ができる。
タイのATMのほとんどは、英語や日本語に対応している。タイ語はまったく必要ない。
今回はバンコク銀行のATMを使った送金方法と、銀行窓口での送金方法について。
説明にはバンコク銀行のATMを例にあげるが、カシコーン銀行などの他行のATMでも手順はほぼ同じだ。
なかには日本語非対応のAMTもあるので、ここでは、なるべく英語も併記して説明していこう。
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ATMを使った送金
これは、2パターンに分かれる。
一つはすでにタイの銀行口座(キャッシュカード)を持っている人向け。手数料が安くすむ上、ほとんどのATMから簡単に手続きできる。
一番楽な方法。
もう一つは、銀行口座を持っていないけど、デポジット用のATMで送金する方法。手数料がかかる上、扱っているATMも少ない。
が、基本的な流れはどちらも同じだ。
銀行口座から銀行口座へ残高を移動させるか、現金を投入して送金させるかの違いだけ。
バンコク銀行のATM
左端がATMで、キャッシュカード利用者用。
右端がCASH DEPOSITで、クレジットカードがなくとも利用できる。
(真ん中は通帳記入機)
用意しておくもの
送り先の銀行名と銀行口座番号と名前が必要。
名前は必須ではないが、確認のためアルファベット表記の名前を教えてもらっておくと安心。あと、相手先の携帯電話番号があれば、SMSを送れる。
キャッシュカードを使った送金
これは、すでにタイの銀行口座を開設している人向けの方法。
ATMと書かれた機械を利用する。
銀行キャッシュカードを入れて、まず、日本語/英語に切り替え。
タイ語を読める人はタイ語でいいけど、そんな大ベテランはこの情報は不要のはずです。
バンコク銀行ATMの場合、日本語表示があるので、とても簡単。おそらくカシコーン銀行なども日本語あり。
取引をお選び下さい(ちょっと見づらくて申し訳ない。一番右下の枠線部分です。)
⇒「その他の取引」を選択
(もう一度)取引をお選びください
⇒「Transfer・送金」を選択
送金元の口座をお選びください
(ほとんどの人は普通預金口座のはずなので)
⇒「普通預金/Savings」を選択
送金先の口座をお選び下さい
バンコク銀行の口座へ送金するなら、
⇒「他のバンコック銀行の口座」
あるいは、カシコーン銀行など他の銀行口座に送金するなら、
⇒「他の銀行の口座」を選択
送金先の口座を入力し、ご確認ください
⇒教えてもらった口座番号を入力してから、「確認/CORRECT」を押す
金額を入力し、ご確認ください
⇒送金額を入力。小数点以下も表示されるんで、桁を間違えないように。最後に「確認/CORRECT」を押す。
すると、送金先口座の名義人がアルファベット表記で表示されるので、念のため確かめておこう。
スペースの関係か、名前全ては表示されないが、確認するだけなら問題なし。
手数料も表示される。ここでは10バーツ。
タイの銀行では、相手の携帯電話番号を入力すると、送金したことをSMSで自動的に通知してくれるサービスがある。
(ただし、送金元の名前は表示されないらしいけど。あと、銀行によっては有料サービスの場合あり。)
そのサービスを利用する場合は、
⇒「確認、SMSを送る」を選択
SMS通知が必要ないなら、
⇒「確認、SMSを送らない」を選択
送金先の携帯電話番号を入力してください
入力後、正しければ、確認を押す。
「振り込み詐欺にご注意ください」という警告が出る。
騙されていない自信があるなら、
⇒「取引を続ける」を選択
取引が完了しました
明細とカードを受け取るのをお忘れなく。
バンコク銀行同士だと手数料は月1回まで無料だ。(同県内なら何度でも無料。2回目からは10バーツほど。)
他行宛なら手数料がかかる。25バーツもしくは35バーツ。
詳しい手数料はこちらを参考に。
バンコク銀行日本語HP
他の銀行ATMの手数料は不明ですが、おそらく似たようなものでしょう。
パタヤでノービザ旅行者が銀行口座を開設する方法はこちらで解説しておきました。
ご参考までに。
関連記事:タイ、パタヤでバンコク銀行の口座を新規開設する方法。カシコーン銀行も。
ただし、これ以降、パタヤのイミグレーション規則が厳しくなっており、現在でも有効な方法かどうかは保証の限りではありませんので、どうかご了承のほどを。
現金を使ってデポジット用ATMで送金する方法
銀行口座を持っていない人は、この方法でも大丈夫。ATMで気軽に送金できる。
ただし、コンビニ前においてあるような引き出し専用のATMでは使えない。
「CASH DEPOSIT」と書かれた機械を探す必要がある。
多くは、銀行支店前に置いてある。
バンコク銀行なら、セントラル・フェスティバルの中、ブッカオ、ソイ6などたくさん支店はある。
他の銀行でも同じ。
デポジットを扱えるATMなら、現金での送金が可能だ。
バンコク銀行のATMの場合、デポジット用ATMは日本語表示がない。たしかカシコーン銀行でも日本語表示はなかったかと思う。
やり方の流れはカードを使った方法と同じ。
銀行口座から引き落とすか、現金決済するかの違いだけ。
これが一番はじめの画面。
「カードを挿入するか、エンターキーを押せ」とあります。
カードは持ってないので、Enterを押します。
言語選択で「English」
口座に入金しようとしている、その口座の本人を知っているのか?
⇒Confirm(確認する)
あなたが入金したい銀行を選んで下さい
⇒Bangkok Bank(バンコク銀行)
もしくは
⇒Other Bnak(他の銀行)
入金先の銀行口座番号を入力する
間違いがなければ、
⇒CORRECT(正しい)
すると、相手の口座番号とAccount Name(名義)が表示される。
ここでしっかりと相手の名前を確認しておこう。
ついでに、手数料も表示される。この場合は、10バーツ。
すべて間違いがなければ、CONFIRM(確認)を押す。
すると、紙幣の投入口が開くので、紙幣を投入。
投入できるのは、100バーツ、500バーツ、1000バーツ札。最大100枚まで。
あとは投入額を確認して、最終確認となる。
問題なければ、CONFIRM。
最後に振り込み詐欺にご注意の警告が出るかもしれないが、自己責任で。
以上で、手続きは終了。
なお、同じ銀行のATMでも、機械によって、操作方法や表示の順番が異なるケースがある。
流れはどれも同じなので、上記の解説で予習しておけば、それほど戸惑うことはないはずだ。
銀行窓口で送金する方法
ATMの操作がわからない人は、直接銀行の窓口へ行けばオッケー。
銀行内で済ませるのが手っ取り早い。
自分の銀行口座がなくとも大丈夫。支払いは現金で渡せばいい。
銀行に入ると、日本と同じく、順番待ちカードを取る必要がある。
入口付近にコンシェルジュがいて、最初に要件を聞いてくるところもある。
他に客がいない場合は、そのまま窓口へどうぞと言われる。
バンコク都心部やパタヤの銀行窓口では、ほぼ英語が通じるため、タイ語は特に必要ない。
完璧な英文で話す必要はない。
「I want to transfer money to my friend」とでも伝えればいいだろう。
「send money」でも通じるはずだ。
銀行口座のことを英語では、「Bank Account」という。
口座番号は、「Account Number」だ。
「I'd like to transfer money to my friend's account」と言えば、より丁寧だが、あまり気にしなくてもいい。
銀行名、口座番号、相手の名前をメモに書いておけば、スムーズに運ぶ。
メモを渡しながら、「トランスファー」だけでもオッケー。たぶん通じるはず。
相手の電話番号があれば、ついでにどうぞ。
送金完了をSMSで知らせてくれるようだ(有料サービスの場合もあるかも)。
同じ銀行同士なら、手数料は30バーツくらいだったはず。
最後に書類にサインをしたらおしまい。
わたしは、バンコク銀行とカシコーン銀行の窓口で送金した経験があるけれど、どちらも拍子抜けするほど簡単でした。
まとめ
銀行口座を持っている人は、街角にいくらでもあるATM利用が便利。
口座がない人は、CASH DEPOSITと書かれたATMを探すか、銀行の窓口へ。
どの方法でも、とても簡単ですよ。
ただし、送金は簡単でも、本当に送金していいのかをよく考えてからどうぞ。
送金したカネは返ってきませんからね。と経験者は語る。
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