ナムトックムーにつづいて、イサーン料理のご紹介。
今回は、ラーブムー。
ラーブ(ラープ)とは、イサーン風サラダのこと。
ミンチ状の肉や魚と、ハーブ、野菜、砕いた米を和えたもの。
英語では、Spicy Isaan Saladaとか呼んでいる。
辛さはもちろんのこと、きつい酸味が特徴的。
具材は、豚のミンチのほか、鳥肉のミンチや、魚を使ったりもする。また、ラーブムーの場合、ミンチのほかに肝臓などが入っていることもある。
カオニャオ(もち米)との相性もばっちりで、これまたご飯がすすむ一品となっている。
ソムタムと並ぶイサーンのソウルフードと言えよう。
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ソイレンキーにあるイサーン屋台
今回のパタヤ滞在時に食べておいしかったのが、ソイレンキー入り口にあるイサーン屋台のラーブだった。
ここは移動式屋台ではなくて、固定式。ファミリーマートの横の壁添に小さなテーブルも置いてある。
持ち帰りだけでなく、店頭で食べることも可能だ。
ありふれたイサーン屋台で、ソムタムやラーブなどが揃っている。
七輪は見当たらない。春巻きやガイトート(鶏の唐揚げ)などは調理済みのものが置いてある。ガイヤーンはなさそうだ。
ラーブムーを注文した。
この屋台では、ラーブに豚骨を煮込んだダシ汁を使っている。
このダシがうまそう。濃厚なエキスがたまっている。
スープにして飲みたいくらいだ。
このダシに調味料やハーブを加えて、ラーブを作っていく。きちんと加熱するんで食あたりは心配ないでしょう。
できあがり
つゆだくのラーブだ。ここまで水気が多いのは珍しいかも。
マイアオペット(辛くしないで)と頼んだけど、かなり辛かった。
まあ、ローカル仕様はこの数倍辛いんだろうけど、日本人にはこれでも激辛に思えてしまう。
ここは、肝臓も入っている。
ただし、これだけ辛味と酸味があるので、モツ系の臭みはほとんど感じない。
味付けは抜群なんで、がつがつ食べることができるが、やっぱり辛い。カオニャオやキャベツで辛さを中和させつつ、ゆっくり食べるしかない。
ほんと、カオニャオによく合うんだよねえ。
最後に残ったツユがうまい。スプーンですくって飲んでしまう。ああ、でもやっぱり辛い。
またキャベツをかじってしまう。
おいしかった。
ラーブが一皿50バーツ。
カオニャオが10バーツ。計60バーツ。カオニャオを全部食べれば、そこそこお腹いっぱいになれる。
物足りない人は、揚げ春巻きや唐揚げを一緒にどうぞ。ゆで卵も置いてある。もちろん、ソムタムでもいいよ。
ちなみに、これは別の客が注文していたイサーンのスープ。
名前は「トムセーブ」と言うそうな。
トムは、トムヤムクンのトムで、「煮る」が転じてスープのこと。
セーブは、おそらくイサーン語で「おいしい」のこと。
合わせると「おいしいスープ」となる。そのまんまの名前だな。
いや、でも実際においしそうなんで、今度注文してみよう。
あと、タケノコの煮物もあった。ノーマイドーンとは違うのかな。よくわからない。
というわけで、ソイレンキー入り口のイサーン屋台は、おすすめです。
つゆだくラーブをご賞味あれ。
(追記)
このイサーン固定屋台はなくなっている。
その他ブッカオやLKメトロ周辺でラーブが食べられる店
関連地図
前回のナムトックムーの説明と同じになってしまうので、さらっと流す。
LKメトロのブッカオ側入り口近くの固定イサーン屋台。
ここは英語メニュー付きで利用しやすいし、テーブルが置いてあるのでその場で食べることができる。
メニュー番号1番から3番がラーブ。牛、豚、あひる。
何度か実際にラーブムーを食べたことがあるけど、味はソイレンキー入り口屋台のほうが上かな。
ソイダイアナのニコムコートホテル前の固定屋台もおすすめ。
ここの屋台でも何度か食べたことがある。基本的に、どれもうまい。
あとは、上記地図に載せてある、イサーンレストランへどうぞ。
もちろん、他にもラーブを提供するレストランは無数にある。イサーン料理専門店でなくとも、ラーブを扱う店は多い。たしか、セントラルフェスティバル地下のフードコートにも置いてあるはず。
ナムトックムーよりは食べられる店が多い。大定番料理なもので。
関連記事:ナムトックムーは、豚肉の血と脂がしたたるハーブ和えサラダ。一度は食べておきたいイサーン料理。
その他のイサーン屋台でも入手可能。
ラーブは、ナムトックムーと同じで、イサーン屋台ならどこでも置いてあるわけではない。
その場で作ってくれる移動式屋台ではやや少なめ。
袋詰めされた作りおきのものは、よく見かける。
これは、ラーブガイ。鳥肉のラーブ。
豚より、肉の味はあっさりしていいかも。ゆで卵とラーブの相性もいいよね。
こちらは、魚のラーブ。おそらく、なまず(プラードゥック)。
魚のラーブもいける。
写真にはムーヤーンも写っているが、これは別途購入したもの。この組み合わせもいい。
移動式イサーン屋台は、数多く出没している。
メニューはないので、料理名を覚えておくと便利。
袋詰にされているものは、見た目で判断して、「これちょうだい」と持ち上げるだけでオッケー。
小さな袋入りラーブなら、だいたい20バーツか25バーツほどだ。
イサーン屋台は、初心者にはちょっと敷居が高いかもしれないが、是非チャレンジしてほしい。
ローカル屋台や食堂に行くのはちょっとなあという人は、まずはコンビニ弁当で試してみよう。
セブン-イレブンにラーブ弁当が置いてある。
コンビニ弁当と侮るなかれ、意外と本気モードの辛さで、味も悪くない。
慣れたところで、イサーン屋台に挑戦してみよう。
あと、タイ限定のプリッツ・ラーブ味も、おいしい。おやつにも、酒のあてにもぴったり。さらには、タイっぽいお土産にも最適。13バーツくらいだったかな。
ぜひ、お土産にどうぞ。
と、思いきや、日本でもいつの間にか限定発売されているではないか。知らなかった。
タイ国内で販売されているものと同じ味なのかな。
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