(続き)
Fへの送金を断り、反対にBからはペイバーを拒否され、もやもやした状態でバービアをあとにしたのだが…
【ソイLKメトロへ】
こんな時は大人しく帰って寝るべきだ。
ましてやペイバーなんて考えないほうがいい。
不安定な気分と焦燥感につつまれた状態で、お相手を選ぶとロクなことはない。
過去の経験上、わかっている。
たいてい、ハズレを引いてしまうか、不発に終わるものなのだ。
でも、このままでは帰りたくない気分。
ソイ7,8やソイ10などのビーチロードからセカンドロードあたりのバービアをふらふらと徘徊してみる。
が、これと言って、目につく女性はいない。
おりしも、セカンドロードのアスファルト舗装張替え工事中で、砂埃がすごい。
夜、ヘッドライトで照らされると、空気中に大量の粉塵が舞っているのが視認できる。
もやがかかっているかのような状態。
うーん、すっきりしない。
そのまま、ぶらぶらとソイLKメトロへ。
時間は深夜1時。まだまだ活気がある。
とあるバービアで声をかけられる。
たまに見かけることのあるバービア嬢だ。
歩き疲れたことだし、とりあえず、一杯だけ飲んでいこうか。
ちょっとプンプイなバービア嬢。
22歳。
顔は遠目にみると、ちょっとかわいいかなと思えるレベル。
ただ丸々としている。目の前でみると、いまいち。
話を聞いてみると、元ハッピーでダンサーをしていたそうだ。
その体型で?
と突っ込んでみると、以前はもっと痩せていたと反論された。
痩せたら、またハッピーに復帰するとかしないとか。
ダイエットがんばれ。
バービアの給料が月4000バーツくらい。
で、ハッピーのダンサーなら月1万数千バーツ。
まあ、すごい差だねえ。
(ゴーゴーバーで基本給をきちんと全額もらえるダンサーも少ないだろうけど。遅刻や欠勤やノルマ未達成などで。)
この元ダンサーの接客が実に積極的。
しきりにこちらの股間をまさぐってくる。
ここはオープンスタイルのバービアだ。
それも座っている席は、表にせり出している。
通行客からは丸見えである。
ここまでエロエロ接待でペイバーアピールをしてくれる子は、バービアでは珍しい。
さては、ハッピーでかなり仕込まれたな。
頭のなかはモヤがかかっているが、下半身は正直である。
すぐに反応した。
元ハッピー嬢は、「ペイバーペイバー」の連呼。
仕事が朝までなので、とっととショートで連れだしてもらい、家に帰りたいらしい。
さらに、股間をさする速度を早めてくる。
わが欲望も加速する。
ああ、どうしたものか。
この状態でペイバーしても、きっとうまくいかないだろう。
理性と経験はそう告げている。
が、このモヤモヤをすっきりさせてほしい。
とりあえず、ショートで一発やってしまえば、すっきりするんじゃないのか。
いや、きっとそうに違いない。
第一、この盛り上がった股間をどう制御すればいいのだ。
欲望に負けた。
ペイバー決定。
【対戦を試みるも】
飲みかけのビールを残して、さっさと部屋へ戻る。
彼女も素早く仕事に取りかかる。
シャワー。
ベッドイン。
タオルをはぐと、やはり油断しまくった体型だった。
部屋の蛍光灯のもと、まじまじと彼女の顔を見ると、正直つらい。
言葉は悪いけど、普段なら決して選ばない顔。
キスは少なめ。
オムは、まあきちんとやってくれた。
が、失敗。
うんともすんとも反応しない、我が愚息。
さっきバービアでは、あれだけ反応していたのに、いざとなると、完全沈黙状態。
もうすっかり萎えきっている。
手と口で何とか立たせてくれようとする彼女。
でももう無理。
この精神状態では、どんなに時間をかけても無駄だろう。
別に彼女が悪いわけじゃない。
サービスは並だし、ルックスは連れ出す前にわかっていたことだ。
悪いのは、はっきりさせない、こっちの心だ。
バーファイン代とショートのチップ代(1000バーツ)が無駄になった。
飲むだけにしておけばよかった。
理性では、わかっていたはずなのに。
タイでペイバーという行為をこれまで何十回となく繰り返してきた。
それなりに経験を積んできたという自負がある。
が、また一つ、勉強になった。
【モヤモヤは終わらない】
元ハッピー嬢を階下までお見送りした直後のこと。
ペイバーを拒否したBちゃんから電話がかかってきた。
「今から行ってもいい?」
へ?
「体調が良くなったから、一緒に過ごせるよ。」
一瞬、心が揺らぎかけた。
でも、もう遅いよ…
しかも、店が終わっているはずなのに、バーファインも払ってと言われた。なんでも近くにママさんがいるらしい。
さすがに、今日はもういい。
気持ちを切り替えることができない。
なんか、いろんな意味でがっくり。
ちっともモヤモヤが晴れない。
下半身もモヤモヤしたままだ。
結局、最後までモヤモヤしたまま眠る。
もやすみなさい。
パタヤ滞在、残り二夜。