沈没日記37
ママーとツナ缶
修羅場から一夜が明けた。
カラオケ嬢は、正午を過ぎても、まだ寝続けている。
ぬいぐるみをかたわらに大いびきである。
睡眠時間は快調に10時間を突破。
午後2時頃、ルームクリーンのおねえさんが部屋にやって来た。
昨日はカラオケ嬢が寝ているため、掃除を断った。
が、今日はやってもらおうか。
カラオケ嬢が寝ているわきで掃除してもらう。
さすがにもそもそと起きだすカラオケ嬢。
掃除が終わったところで、お約束の「ヒューカーオ!(腹減った)」
本日のリクエストは、定番のママー。
あと、「ツゥナー ツゥナー」と繰り返している。
ああ、ツナ缶のことね。了解。
いくつか種類かあるようでカラオケ嬢の希望はシィーファー。はいはい、青色の缶ね。
コンビニへ繰り出し、シーチキンを探す。
青缶を見つけたが、意外と高いね。大サイズで46バーツ。
これでいいかと青缶を見せると、満面の笑みを浮かべるカラオケ嬢。
正解だったみたい。
タイのツナ缶も、日本のシーチキンと大差ない。
ちょっと油が多いかもしれない。じくじくと溢れだしてくる。
カップラーメンとツナ缶は、不思議と相性がいい。
そういえば、昨晩無理やり別れのメールを送らされた30歳バービア嬢は、ママーとイワシ缶(プラーガポン)のセットが好きだったっけ。
30歳バービア嬢には少し悪いことをしてしまった。
あとで機会があれば、謝っておこう。
昼下がりに一緒に食べるママーとツナ缶。
あの大げんかが嘘のようなまったり感だ。
マッサージからブンブンへ
食後はマッサージを希望のカラオケ嬢。
ベッドにうつ伏せになり、肩と背中をマッサージするよう命じてきた。
相変わらず肩と背中のコリがひどいようだ。
昨晩の罪滅ぼしではないが、カラオケ嬢にマッサージをほどこす。
うーん、服が邪魔だな。
脱がせちゃえ。
上半身のシャツとブラを脱がせてから、さらにマッサージ。
ついでに下半身のほうも脱がせよう。
ええい、わたしも脱いじゃえ。
これでいい。
首、肩、背中、足のマッサージを終えてから、カラオケ嬢のポジションチェンジへ。
最初は抵抗していたが、無理やり、うつ伏せから仰向けへポジションチェンジさせる。
裸で向き合う二人。
ここに至り、ようやくベッドの上で裸の戦いが始まるのであった。
ベッドの上では、修羅場の大げんかではなくて、ブンブンすべし。
青缶食べたあとは、アオカンなのである。
いつもより感じている様子のカラオケ嬢。
ホイからは液体がみるみる間に溢れだしてきている。
濃厚な一発となった。
よくわからんが、これで仲直りできたのかなあ。
夕方、カラオケ嬢は帰っていった。
もちろん、お小遣い1000バーツ渡した。
たぶん、昨晩はビールとヤードーンとワインで変な酔い方をしていたのだろう。
たのむから、今日は酔っ払わないでくれよ。
(つづく)