タイ・パタヤ滞在中のことだ。
ふと、クレジットカード利用明細をネットでチェックした。すると、まったく身に覚えのない請求が発見。APPLE COM BILLからの請求だが、アップル製品は使っていない。それも次から次へと請求が続く。
これはクレジットカードが不正利用されたに違いない。
クレジットカード不正利用は初めてのことでよくわからないが、とにかく対処せねば。
しかも海外滞在中であり、これからラオスやイサーンへ行こうというタイミングでもあった。
でも、結果からいうと、海外からの対処でもおもいのほか順調に解決していき、直接返金を受け取ることもできた。
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クレジットカードに身に覚えがない請求が…
いくつか所持しているクレジットカードのうち、第2メインとして利用しているのがVISAマーク入りのクレディセゾンだ。
Netアンサーで明細を確認することができる。
昨年度の明細については、確定申告のための会計時につぶさにチェックしたばかり。
が、それだけに油断したのか、今年2月から3月の利用明細はろくに見ていなかった。
2月利用分の明細を4月になってから見てみると、APPLE COM BILLの文字が並んでいる。
3月利用分も見てみると、こちらにもAPPLE COM BILLが連打されているではないか。
一回800円程度の請求が明細が多いが、中には5000円前後のものもある。
4月利用分も一部明細が上がっており、この3ヶ月で謎のAPPLE COM BILLからの請求が約3万円となっている。
これはまずい。
クレジットカード会社へ連絡
まず、クレディセゾンのホームページで不正利用についての案内を見てみる。
「ご利用した覚えのないご請求について」というページで、最短12秒で解決!とうたっている。
すると、Apple iTunes StoreまたはAPPLE COM BILLからの請求では、独自の案内が出ている。
Apple Careサービス&サポートラインに連絡するよう書いてある。
なるほど。
10年くらい前まではiPodを使っていたので、Appleのアカウントはいちおう登録してある。でも一度も買い物をしたことはない。
でも、とりあえずクレディセゾンに電話してみよう。
不正請求と思われる件について連絡しておくべきだと判断した。
海外から日本の電話番号に連絡するのだが、楽天モバイルだと楽天LINKというアプリを使えば、通話料は無料だ。これは本当に助かる。
クレディセゾンの回答は、やはり、まずはアップルに連絡して、不正利用があれば返金措置を受けてくれとのこと。
もしアップルで対応できない部分があれば、クレディセゾンで対応する。
クレディセゾンは申告があった日から61日前までのさかのぼって不正利用について対応可能だという。とりあえず記録するという意味でも電話しておいてよかった。
アップルへ連絡
さっそくアップルに問い合わせする。
アップルになんとかログインしてから、連絡先を探す。
見に覚えのない請求では、「チャット」「電話」で問い合わせが可能だった。
電話を選択すると、先方から電話がかかってくることになった。
ものの2.3分で着信があった。
楽天モバイルでは海外滞在時に日本からの着信でも無料だ。助かる。
個人的なイメージでは、アップルの対応やケアは冷たいと思いこんでいた。
でも実際はとても親切だった。
アップルは60日前までの不正利用について対応するとのこと。
アップル側でも調査したところ、こちらのアップルIDで買い物した履歴は残っていない。
まったく別人と思われるIDから、こちらのクレジットカードを使って決済された履歴があるとのことだ。
自分も家族も誰もアップルで買い物していないことを告げる。
となれば、クレジットカード情報がどこかで抜き取られて、不正利用されている可能性が高いとのことだ。
まずは、今回のクレジットカードではアップルで決済できないよう、アップル側で停止する。
不正利用が疑われるIDも停止するらしいが、これはよくわからない。
アップル側で調査したうえで、返金できるものは返金するという。
返金はクレジットカード会社を通じて行う。
アップル側の調査結果がわかるまでは最大72時間かかる。
問い合わせ番号を教えてもらい、電話は終了。
流れはすごくスムーズだった。
たぶん、この手の不正請求が頻発しているのだと思う。
数日後、4件については、クレジットカード会社に明細が上がっていた。
この4件は、6月支払い分で相殺する形となっており、6月請求額はマイナス表示となっていた。
残りの不正利用分はどうなったのか。
再度アップルに問い合わせ。
1件は未処理になっていたので、続けて処理してもらう。
ただ、残りは補償対象外といわれる。理由は不明。教えてもらえない。
クレジットカード会社に連絡
アップル側での対応はこれで終わりのようなので、次はクレジットカード会社へ再び連絡。
アップル側の対応について説明し、アップルからの返金がない残りの不正利用分について相談する。
事情はすぐにわかってもらえて、残りの分はクレディセゾン側で返金対応するということになった。
調査が必要なので、時間はかかるという。
最初に電話したタイミングから61日前まで遡るので、不正利用の全額が返金されることになりそうだとのこと。
すでにアップルからクレディセゾンへの返金処理がなされている分についても説明を受けた。
2月利用分に関しては、4月引き落としになっており、これではすでに口座から引き落とされている。この分に関しては、6月の支払い分での相殺はせずに、直接銀行口座のほうに返金するとのこと。
これからクレディセゾン側で調査を開始するので、少し待ってくれとのこと。
クレディセゾン側から再度電話をかけてくれることになった。
クレジットカードの停止
その後、クレディセゾンから何度か電話があった。
本当に親切でありがたい。
アップルで対応しきれなかった不正利用分はクレディセゾンで返金対象になるであろうとのこと。
ただし、返金対応するには、現行のクレジットカードを利用停止にしないといけないという。
クレジットカード情報がどこかに漏れていると思われるため、他にも不正利用される可能性が高い。
カード自体を利用停止にする必要がある。
そうしないと返金作業に進めないという。
いちおう毎日のように利用明細をチェックしているが、アップル以外からの不正利用は見当たらない。
それでもカードは停止しないとダメとのこと。
少し困ったのが、海外滞在中ということ。
メインで使っているクレジットカードはJCBだが、タイでもJCBが使えない店やサービスは多い。
クレディセゾンのクレジットカードではVISAを付けている。
JCBが不可でもVISAだと通用する。
うーん、海外でVISAがなくなるのはきついかなあと。
一瞬ためらったが、返金作業を続けるためには、とにかくカードは停止しないといけない。
カードを停止したら、次にカードの再発行となる。
再発行自体は1週間程度でできるとのこと。
が、海外ではカードの受取は不可。
日本で登録してある住所への発送となる。
日本に帰国するまでは、クレジットカードがない状態が続く。
でもしかたない。
現在のカードは利用停止とする。
日本帰国後に再発行して受け取ることとした。
これにてクレディセゾンとの電話でのやり取りは終了となった。
ドンムアン空港のラウンジ内であったり、ビエンチャンのホテルロビーであったり、いろんな場所で電話してきた。
なかなか大変だった。
なお、クレジットカード情報がどこで抜き取られたかは不明。アップルもクレジットカード会社もわからないとのこと。
こちらにも心当たりはない。2月に不正利用が始まったとしたら、1月か2月前半があやしい。日本では実店舗でVISAは使わないため、たぶんタイのどこかか、ネット決済のどれかということになるが。なんとなく候補はあるが断言はできない。
返金へ
ゴールデンウィークに入り、不正利用があった3万円分のうち2万円がすでにクレディセゾンから直接銀行口座に返金されているのを確認した。
一番最初の電話から2週間ほどのことだ。
ゴールデンウィークでなければ、もう少し早かったかもしれない。
残り1万円分は6月支払い分の相殺となるそうだが、どうやら全額返金となるのは間違いなさそう。
あとは、日本帰国後にクレジットカードを再発行してもらい、受け取ればいい。
海外で発覚したクレジットカード不正利用事案は、ほぼ解決に至った。
よかったよかった。
まとめ
アップルとクレディセゾンの対応は、ものすごく親切かつ丁寧でしかも迅速だった。
おそらく同様の不正利用はよくあることなのだと思う。
海外旅行中の出来事だったが、意外となんとかなる。
そもそも基本はネットと電話のみで行うものだ。ネットと国際電話できる手段させ確保できていれば、日本にいようと海外旅行中であろうと結局は同じこと。
電話は楽天モバイルの楽天LINKを使えば、国際通話は完全無料にできる。ただ楽天LINKを使うにはネット回線が必要。
楽天モバイルの海外ローミングは月2GBまで追加料金不要だ。タイでは普通にローミングが使える。
ただしラオスでは楽天モバイルの海外ローミング対象外のため、Wi-Fi接続しておく必要がある。
とにかく、ネット上で明細は頻繁に確認しておくことが大事だと身に沁みてわかった。
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