パタヤは巡回ソンテウが走っていて、中心部を移動するだけならとても便利な街だ。
1回10バーツなんで、ちょっと移動するだけでも気軽に乗れる。
が、ソンテウ巡回ルートを外れた場所や、二人でいろいろ移動したい時には不便。
ソンテウをチャーターすると安くて100バーツ。最近は150バーツが最低価格になりつつある。
パタヤのバイタクはやや高め。近距離でも最低30バーツはかかるし、二人で乗ると二人分請求されてしまう。
自分のバイクがあれば、自由にどこでも移動できる。
巡回ソンテウの走っていないサードロード方面なども簡単に移動可能。
パタヤのあちこちにレンタルバイク屋があり、これまた気軽にレンタルすることができる。
パタヤは何をするにしても気楽だ。
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目次
パタヤのレンタルバイク屋
バイクに「FOR RENT」という札がぶら下がっている。
レンタルバイク専門の店舗を構えているレンタルバイク屋もあれば、旅行代理店やバーやゲストハウスが兼業で貸し出しているところもある。
まずは料金を確認しよう。
パタヤのレンタルバイク料金の相場
一般的な街中のレンタルバイク屋で、一日150バーツから250バーツほど。ビーチロードに近いほど高めの傾向なのは、何でも一緒。
ソイブッカオ周辺なら一日150バーツほどが相場。
複数日借りるなら、1日100バーツという店もある。
また一ヶ月レンタルなら2500バーツなど大型割引を実施していることも。
どこかは忘れたが、一日69バーツの表示をしている店を見かけたこともある。探せば安い店が必ず見つかるはずだ。ただ、人気店は在庫切れの時があるかも。
ホテルによっては、バイクをレンタルすることができる。
だいたい1日200バーツか300バーツ。やや割高。
複数日借りるなら、割引があるかも。
宿泊しているホテルなんで、手続きや返却などはとても楽。
一日二日だけなら、あまり細かく考えずホテルで借りてしまうのがベターかも。
街中のレンタルバイクショップの営業時間にも注意。
朝9時から夕方6時くらいまでの営業のところも多い。
早朝便で帰国の際に、ショップが開店しておらず、返却できないなんてことにもなりかねないんで。
(事故や故障の可能性もあるんで、ショップの人の携帯電話番号は控えておこう。)
料金は、115ccから125ccほどの一般的なスクータータイプのもの。
同じ値段なら125ccのほうがおすすめ。やはり加速が違う。
(平坦なパタヤ中心部を走るだけなら、どっちでも一緒だろうけど。)
200ccほどの中型スクーターなら、もう少し値段は上がるし、レンタルショップによっては大型バイクを貸し出しているところもある。当然値段も上がる。ただ、よほど遠出するのでない限り、パタヤ市内の移動だけなら125ccのスクーターで充分だ。
スクンビット通りを4輪に負けず走行したいなら、排気量多めを推奨します。けっこう怖いんで。
CB300なら、一日700バーツから。
カワサキのリッターバイクもあるよ。
料金は基本的に前払い。
あらかじめ日数を決めておいて、全額払ってしまう。
延長の際は、バイクショップへ出向いて追加で料金を払えばオッケー。
バイクを借りる際には、デポジットが必要。通常1000バーツほど。これは、バイク返却時にバイクに問題がなければ全額戻ってくる。
契約時に記入した書類はなくさないように。この紙とデポジットを引き換えにするケースが多い。
また、1日というのは、24時間で計算する。
昼の3時に借りたのなら、翌日の3時までが利用期限となる。
パスポートと運転免許証
レンタルする際には、パスポートの提示が必要となる。
その場でコピーされるか、写真を撮られて、パスポートは返却してくれる。
(ちなみに、数年前にサメット島でバイクを借りたときは、パスポートそのものを預ける必要があったが、パタヤではコピーだけでオッケーのことが多い。中にはパスポート預けの店もあるかも。なるべくならパスポートは渡さないほうがいい。)
運転免許の提示は要求されない。あくまで自己責任でどうぞというスタンス。
でも、運転には免許証が必要と注意書きがしてある。
見本はなぜか日本の免許証。しかも偽物っぽいし。
この運転可能な免許証の中には、外国の国際免許証が入っていないが、もちろん国際免許証は有効だ。(あくまで原則上。現地の警察官がどこまで理解しているかは別。)
ちなみに、日本で原付免許や普通免許を持っているだけでは、タイでのバイク運転は不可。
国際免許を取得していても、原付に関しては適用外だ。
日本で二輪免許を取得したうえ、国際免許証も作っておく必要がある。
これなら無免許運転にならない。
(かりに無免許でつかまっても、罰金が安いんで国際免許証を作るよりお得だという考えもありますが…)
また、無免許状態で交通事故を起こした場合、海外旅行保険などに加入していも補償の対象外となるはず。
検問に当たらないかぎり提示する機会はないが、念のため国際免許証は作っておいて、バイク運転時は常に携行しましょう。日本の免許センターの説明では、国際免許証ならびに日本の免許証も一緒に携行しておくべしとのこと。
↓国際免許証の実物。B欄にハンコが押してあれば、外国での二輪運転可能。
関連記事:タイで運転するなら国際免許証の取得を。
バイクの整備状況をチェック
実際にバイクを借りる前に、指定されたバイクをチェックしておくのが無難。
整備はそれなりにされているはずだが、油断はできない。
空気圧、ブレーキの遊び具合、タイヤの溝の有無、車軸やハンドルのずれがないかどうかは最低限チェックしておこう。
一昔前のライダーの合言葉、「ネンオシャチエブクトウバシメ」。これを忘れずに。
とりあえず、スリップサインが出ているタイヤのバイクはやめておきましょう。
(溝がなくなっているタイヤは本当に危ないです。)
空気圧やブレーキの調整はその場で店の人にやってもらえばいい。
あと、使い古されたバイクがほとんどなので、車体やカウルのあちこちに傷や凹みがあるもの。
返却時に変な文句を言われないためにも、あらかじめ店の人と傷の有無を確認しておくのもよし。
元からぼろぼろのバイクなら、返却時のチェックすらないケースも多い。
念のため、車検証(登録証というのか?)の有無も確認。西暦2015年はタイ歴で2558年。このバイクは来年まで有効のようですね。
これでオッケーでとなれば、契約する。
パスポートを提出して、宿泊先ホテルの名前を告げれば、書類は店の人が記入してくれる。
あとはサインするだけ。控えは大切に保管しておきましょう。
ヘルメットは借りられる。
二人で乗る予定なら、もちろん2個借りられる。
各々の頭のサイズにあったものを選びましょう。基本すべて半キャップ型。
が、どのヘルメットも年季が入っており、たいてい臭い。
いやなら自分で新品を購入しよう。半キャップなら100バーツちょっとくらいから。
バイク乗りとしては、フルフェイスとまではいかないが、せめてジェット型ヘルメットくらいは装着したいところ。事故った時の死亡率や負傷率が全然違うんで。
パタヤのガソリンスタンド
レンタルする時に、ガソリンはあまり入っていないことが多い。
中には満タン貸し出し満タン返しの店もあるかもしれないが、自分で使う分は自分で入れろがスタンス。
パタヤ中心部にガソリンスタンドは少ない。
パタヤタイのサードロードとスクンビットのあいだ、パタヤカンとスクンビット交差点近く、パタヤヌアのロータスとボーコーソーのあいだ、その3つくらい。
実に不便。
(ガソリンスタンドは、「ガスステーション」と言ったほうが通じます。)
パタヤタイにあるシェルガソリンスタンド
パタヤカンのスクンビット沿いにあるガソリンスタンド。左奥に407バスの事務所がある。撮影は去年なので今とは違うかも。
地図
(ナックルアのエッソはおまけです。かなり遠いです。)
ただ、街中に簡易ガソリンスタンドがたくさんある。といっても、ウィスキーの空き瓶にガソリンを入れて、店頭に並べてあるだけのもの。
中身は問題ないが、やはり割高。一瓶20バーツから30バーツくらい。一瓶の量が少ないので、タンクが空の状態だと3本くらい入れて、ようやくメーターが動き出す。
レンタルバイクショップでもガソリンは買える。
時間に余裕があるなら、正規のガソリンスタンドへ行くほうがいい。
「full」と言うと、満タンにしてくれる。もしくは、100バーツ札を出せば、100バーツ分だけきっちり補給してくれる。
なお、ガソリンの種類が、91、95などに分かれている。レンタルバイク屋でガソリンの種類を指定されるかもしれないが、通常のスクーターなら91を入れておけば問題ないはずだ。
バイクの給油口に指定ガソリンのステッカーが貼ってあることも。
(追記)
パタヤのガソリンスタンドについではさらに詳しく記事にしておいた。
⇒パタヤのガソリンスタンド。ガソリンの入れ方、道端給油所、セルフサービスなど。
警察の取り締まり検問
2014年の軍事クーデター以降、タイ警察の取り締まりは厳しくなっている。
パタヤ各所で検問を実施している。
検問にひっかかると、外国人のノーヘルはまず見逃してくれない。バイタクの乗客でもヘルメットを着けていないと取り締まりの対象となる。
最近では鼻薬もきかないとのこと。罰金400バーツをパタヤ警察署まで払いに行く必要がある。
あと、無免許でもひっかかるだろう。前述のとおり、二輪が有効となっている国際免許がないとアウトだ。もちろん、タイ国内の2輪免許証があればオッケーだけど。
取り締まりは、大通り、大小様々な交差点付近、主要なショッピングモール前、警察署の前など。
そのあたりをうまく避けていけば、取り締まりは回避できなくもない。
が、ヘルメット着用、免許証携行で堂々と通過するのがベスト。
ブッカオ近辺での取り締まりはまず見かけない。ノーヘルでも問題ないが、事故った時のことを考えると、やはりヘルメットは必要。
ブッカオでも事故は少なくない。
わたしも、過去何度も大きな事故を目撃している。中には、ライダーがバイクから吹っ飛んで、ぴくりとも動かなくなったケースも見かけた。
これは、つい先日の事故写真。LKメトロのブッカオ側入り口の目の前。
ちょうど救急車が到着して、負傷者の治療中だった。頭を包帯でぐるぐる巻きにしており、おそらくノーヘル運転だったと思われる。
夜になると猛スピードで飛ばすタイの若者やファランも少なくないんで、運転は慎重に。
また飲酒運転でつかまるとややこしいことになる上、やはり事故の危険性が高まる。
がっつり飲む予定がある時は、バイクに乗らないようにしましょう。
あと、ウォーキングストリート近辺では駐輪違反の取り締まりもある。
遊んでいると、いつのまにか撤去されていることもあるので要注意。
ウォーキングストリート近くには、20バーツから30バーツの駐輪場がいくつもあるんで、長時間滞在の場合は預けてしまうのもいいだろう。
ソイマリーンあたりの駐輪場は、やや広めで出し入れしやすい。
(ウォーキング付近の駐輪場は最近あまり利用していないんで、はっきりわかりません。)
その他、タイ独特の交通規則やマナーなどは、しばらく練習運転して慣れていきましょう。
信号のない交差点が多いわりには、タイ人は一時停止をせずに合流してくるんで、ちょっと怖い。あれはあれで一定のルールがあるようなんで、そのうち慣れてきます。
路側帯の逆走、一方通行の逆走なんてのも日常茶飯事ですね。
日本で50ccのスクーターしか乗ったことがない人は、125ccのパワーに最初はちょっと驚くことでしょう。
たまに、不慣れな外国人がレンタルして乗り始めたとたん、アクセルをふかしすぎて、ウィリーしたり引きづられているところを見ます。お気をつけて。
(追記)
関連記事:パタヤでレンタルバイクがパンク、修理代はおいくら?
関連記事:レンタルバイク派はご注意を。パタヤの飲酒検問について。
関連記事:パタヤでバイクの検問。交通違反で捕まったらどうする?
まとめ
とまあ、規制や事故があるとはいえ、バイクがあると、行動範囲が格段に広がり、とても便利だ。
連続で借りるなら、一日あたり100バーツから150バーツに抑えられる。
パタヤのバイクタクシーは割高で、ウォーキングストリートからブッカオまでなら40バーツないし50バーツだ。二人で乗ると100バーツ請求されるケースが多い。
バイタクで移動ばかりしていると、無駄にカネがかかる。
その点、レンタルバイクは有利だ。ソンテウのルートやバイタクの値段がまったく気にならなくなる。
(一方通行には気をつけて。)
昼も夜も、好きな場所へすいすいと。
二人でもラクラク移動できる。
でも、くれぐれも飲酒運転には要注意です。
検問では飲酒運転も取り締まっている。つかまれば、ブタ箱行きらしいですよ。罰金も高額とか。
それよりも事故が怖い。
パタヤのニュースを見ていると、週に1回は死亡事故が報道されている。主にスクンビット方面だけど。
パタヤタイやパタヤヌアでも死亡事故は起きてますね。
それくらい危険だということは自覚しておきましょう。
リスクを正しく承知した上で、パタヤで快適なバイクライフをどうぞ。
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