バンコク市内からドンムアン空港への新しい行き方として2021年にレッドラインが登場した。
昨年2022年に実際に利用してみたが、今回あらためて使ってみた。
バンスー中央駅の様子が気になっていたからだ。クルンテープ・アピワット駅への改称と、長距離列車の利用開始がどうなっているのか。
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バンコク市内からドンムアン空港への行き方
バンコク市内からドンムアン空港への行き方は、ざっくり4種類。
・タクシー
・エアポートバス
・フアランポーン駅から鉄道
・バンスー中央駅からレッドライン
滞在している場所によってはBTSやMRTやローカルバスでさらに移動する必要があるが、だいたいこんなところ。
一番楽かつ高いのは言うまでもなくタクシー。
一番安いのはローカルバスでフアランポーン駅まで行き普通列車に乗ってドンムアン空港まで行く方法で、たぶん15バーツもかからない。普通列車は5バーツだからだ。
現実的には、BTSモーチット駅ないしMRTチャトゥチャック駅で下車してエアポートバスに乗る方法が無難。エアポートバスは30バーツだ。
バスがわかりづらい人には、今回紹介するレッドラインに乗ること。
今回はシーロムに滞在しており、まずMRTシーロム駅からバンスー駅を目指す。
BTSにはバンスー駅がないため、MRTに乗らないといけない。たとえばナナに滞在しているなら、まずBTSでアソーク駅まで移動して、MRTスクンビット駅でMRTに乗り換えてバンスー駅へ行く。他にもBTSモーチット駅まで行き、MRTチャトゥチャック駅で乗り換えるルートもある。
路線図
気づけば複雑に拡大しているバンコク市内の鉄道網である。
もうなにがなんだかわからない。
事前に調べておかないと現地で迷いがち。
調べていても行き先表示に見知らぬ駅名が書いてあり、さらに迷いがち。
田舎のパタヤ在住者にはもう何がなんだかさっぱり。
15時25分、シーロム駅へ。
MRTではVISAタッチが使える。
タッチ決済対応のVISAカードがあれば、わざわざ切符を購入する必要がなく、そのまま改札口にピッとタッチするだけで通過できる。
MRTシーロム駅からバンスー駅までは、大きく北まわりとなるため、けっこう時間がかかる。
乗っているだけでいいので楽は楽。
15時59分、バンスー駅に到着。
ここからバンスー中央駅のレッドライン乗り場へ移動する。
クルンテープ・アピワット中央駅
さて、問題が一つ。
もともとは、Bang Sue Grand Stationという名称で2021年に開業となったが、2022年9月だったか、国王によってクルンテープ・アピワットと新たに名付けられた。
開業後にさっそく改名されたわけで、混乱した状況となっている。
MRTバンスー駅を降りたところの出口案内板。
Bang Sue Junction Stationが2番出口
Krung Thep Aphiwat Central Terminalが3A
(Bang Sue Grand Station)
ん? なんだかわかりづらいぞ。
バンスージャンクション駅と、クルンテープ・アピワット中央駅とバンスー中央駅という名称が混在している。
さらにMRTはバンスー駅のままだ。
おそらくは、バンスージャンクション駅のほうは、従来の地上駅のほうを指していると思われる。
大きな案内番もある。
Krung Thep Aphiwat Central Terminalとなっている。曼谷中央駅だ。
バンスー中央駅という従来の名称はいまだに残しつつ、新しいクルンテープ・アピワット駅へと看板を付け替えている途中といった感じなのだろうか。
で、中央駅の外に出てみると、巨大な建物の看板は、BANG SUE GRAND STATIONのままだ。
なんともややこしい。
いきなりの駅の改名について税金の無駄遣いとかいろいろクレームがあるとかないか。
たしかに全部作ったあとでいきなり改名と言われてもなあ。全部の看板や案内板を作り直すとなるとどれだけの金がかかることか。
巨大ターミナルビルの向かい側には、バス乗り場と従来の地上線路のバンスー駅が健在だ。
これをバンスージャンクション駅と呼ぶようだ。
いまだに普通列車は地上線を利用しているはずだ。
まとめると、こうなる。
MRTバンスー駅⇒そのまま
バンスー中央駅⇒クルンテープ・アピワット中央駅へ改称、でも従来の呼び名も一部残ったまま
バンスージャンクション駅⇒そのまま健在で一部列車が運行中、いずれなくなるかも
クルンテープ・アピワットなんて呼びにくいこともあり、現状ではバンスー中央駅という名称のほうが通じやすい。この先、どうなるんだろうか。
さて、MRTバンスー駅からレッドラインのクルンテープ・アピワット駅へは、矢印に従って進めばいいだけ。
途中の看板は、バンスー中央駅のまま。ほんと、わかりづらい。
エスカレーターで上ると、バンスー中央駅改めクルンテープ・アピワット中央駅構内へたどりつく。
MRTバンスー駅から歩いて3分くらい。
レッドラインのうち、ドンムアン空港を通るランシット行きが3番4番ホーム。
レッドラインのタリンチャン行きが9番10番ホームだ。
看板には、エアポートレイルリンクの案内も出ている。
が、これはまだ開業していない。
いずれは、ドンムアン空港からスワンナプーム空港を経てウタパオ空港まで一本で行ける高速鉄道が通る予定だ。
ドンムアン空港からバンスー中央駅を経由して、スワンナプーム空港、さらにシラチャーとパタヤに止まり、最後はウタパオ空港まで行くというルートだ。
気長に開通を待とう。
一部の長距離路線はすでに利用できるようになっている。
フアランポーン駅の機能を一部移転済みというわけだ。
従来のバンスージャンクション駅に止まっていた長距離列車がバンスー中央駅(クルンテープ・アピワット中央駅)を使うようになったともいえる。
なんだかもうややこしすぎて、手に余る。
タイ列車好きの人は事前にちゃんと調べておきましょう。
レッドラインでドンムアン駅へ
レッドラインの切符は、自販機ないし窓口で購入可能。
こちらの表記は、バンスー中央駅のまま。もういいかげんにしてほしい。
バンスー中央駅からドンムアンまでは33バーツ。
どうやらカード決済も使えそう。
ちなみに運行本数は、7時から9時と17時から19時が1時間5本、あとは1時間3本となっている。昼間は最長20分待つ必要が出てくる。
始発は5時半、最終が24時。
バンスー中央駅はとにかく巨大だ。
目的のホームまで移動するのに時間がかかる。
ホームはさらに上にある。
16時19分発のランシット行きに乗車する。
16時15分に列車が到着。
夕方の中途半端な時間帯ということで、車内はがらがら。
どこでも自由に座れる。
車窓からはドンムアン空港が見えてきた。
16時35分、ドンムアン駅に到着。
ドンムアン駅
広い構内を歩いて改札口へ。
ドンムアン駅でも長距離列車の購入が可能。
出発
フアランポーン駅駅発ロッブリー行き
クルンテープ・アピワット駅発チェンマイ行き
クルンテープ・アピワット駅発ウボンラーチャターニー行き
などなど
ドンムアン空港駅から直接チェンマイ行きの特別急行に乗車が可能というわけだ。
到着
ドンムアン駅からクルンテープ・アピワット駅行きやフアランポーン駅の列車が出ている。
レッドラインでなくとも、ドンムアン空港駅からクルンテープ・アピワット駅へ行くこともできるわえけだ。
(地上路線である従来のドンムアン駅も運用されている)
長距離列車の乗り場は、レッドラインとは別になる。
うーん、これまたややこしい。
ドンムアン駅からドンムアン空港までは陸橋を渡っていく。
案内板に従うだけだが、けっこう距離がある。
ようやくターミナルビルの建物が見えた。
16時52分、ターミナルビル内へ。
いろいろ見て回ったので時間がかかったが、レッドライン降車から普通に直行しても5分近くかかりそう。
ターミナルビルは国内線第2ターミナルのほう。
国際線第1ターミナルまではさらに歩く。レッドライン降車から国際線出発フロアのチェックインカウンターまでは10分とはいかないが、7,8分はかかるだろう。
MRTシーロムに着いたのが15時25分
ドンムアン空港第2ターミナルに着いたのが16時52分。
ざっくり1時間半ほどかかった。
さくさく進めると1時間で行けそうが、時間には余裕を見たほうがいい。
おすすめは、MRTチャトゥチャック駅ないしBTSモーチット駅で降りてA1ないしA2のエアポートバスに乗ることに変わりなし。
エアポートバスだとターミナルビルの搭乗フロア入り口前で下車できる。歩く距離は断然短い。
まとめ
バンスー中央駅からクルンテープ・アピワット駅への改称問題はなおを継続中。看板や案内図のつけかえは全然終わっていない。
フアランポーン駅からの移転問題とあわせて、バンスー駅はなんともややこしい状況になっている。
あと、レッドライン自体はすごく快適だ。
バンスー中央駅とドンムアン空港駅ですごく歩くことになることを我慢すれば、レッドラインは綺麗で楽しめる。
今はいろいろと過渡期にあるため、混乱しがちだ。
フアランポーン駅、クルンテープ・アピワット駅、ドンムアン駅で列車利用の予定がある人は、よく調べておき、また時間には余裕をもってどうぞ。
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