広告

当サイトは広告を利用しています。リンク先を通じて当サイトに収益がもたらされることがあります。

タイ入国情報

タイ、感染者の隔離期間を5日間に短縮。旅行者はどうなる?

投稿日:


現在、タイではCovid-19感染確認者は原則10日間の隔離が求められている。
保健省の発表では7日間の隔離期間+3日間の健康観察期間と定めてあるが、実際には隔離10日となるケースが多いようだ。医師の指示に従うこととなっている。
その隔離期間が短縮されることになった。
新しい隔離期間は5日間だ。
日本人旅行者が旅行中に感染したらどうなるのか。

広告



タイの隔離期間短縮

8月19日のCCSA本会議にて隔離期間の短縮が承認された。
新しい隔離期間は5日間となる。隔離が明けてから5日間の健康観察期間が必要としている。
これは無症状ないしほとんど症状がない人が対象となる。

隔離5日間+経過観察5日間

現行が7日間隔離+3日間健康観察なので、トータル期間では変更がない。
医師の指示があれば、隔離期間を終えてから、外出してもいいことになっている。

この新しい隔離期間がいつから適用されるかははっきりしない。

旅行者の隔離期間は?

現在タイへ旅行中に感染して、ホテルや病院で隔離されている人は決して少なくない。
症状が出ている人は病院での入院隔離治療となろう。
日本帰国に必須の陰性証明書取得のためにPCR検査を受けて、無症状のまま陽性結果となり、隔離を余儀なくされるケースも多く出ている。
自宅のない旅行者の場合は、ホテル隔離となる。

現在は原則10日間の隔離となっている。
発症日などにもとづく医師の判断によっては7日間で隔離終了が許可されることもある。
10日間の隔離期間が終わって、症状がなければ、医師から回復証明書がもらえるシステムだ。

もし隔離終了後の再検査でも陽性が出れば、すぐに日本に帰ることはできない。
医師の回復証明書などを添えて、日本大使館に帰国のための領事レター発行を依頼する必要がある。
在タイ日本大使館によれば、領事レター発行までは最大5営業日かかることがあるとしている。

現在のタイの隔離ルールでは、10日間隔離が必要。隔離明けの再検査でまた陽性となれば、領事レター発行までに5日間。
どんなに無症状であっても、合計で15日ほどは足止めされることになる。
これが帰国難民と呼ばれる典型的なパターンだ。

新しい隔離ルールは、隔離5日+経過観察5日となる。
さて、この場合、隔離から開放されるまで5日でいいのだろうか。
もし無症状のままでPCR検査を受けて陽性となっても、隔離ホテル滞在は5日間でいいのか。
はたまた、現行の隔離7日+経過観察3日のルールと同様に、10日間経たないと回復したと見做されないのだろうか。

かりに隔離5日間で開放されるとして、開放後すぐに再検査で陰性となれば日本帰国可能となる。
が、再検査で陽性が続けば日本帰国はできない。
その際には領事レターの申請となるのだが、医師が回復証明書を出してくれるかが問題となる。
隔離5日間+経過観察5日間の計10日を過ぎないと回復証明書がもらえないならば、現在のルールとさほど変わらないことになる。
帰国までに15日ほどかかってしまう。

隔離用ホテル問題

また、隔離用ホテルの問題も出てきた。
自宅がなく自宅隔離を選択できない外国人旅行者は隔離用ホテルを探す必要がある。
この隔離用ホテル探しで難航する話をよく聞くようになった。

以前はタイ人や在住外国人向けの隔離治療ホテル(ホスピテル)がいくつもあった。が、無症状ないし軽症の人は自宅隔離(Home Isolation)が選択可能となったことで、無症状や軽症なのにわざわざホスピテルで隔離されることを望まず自宅隔離するタイ人が大半となった。
自宅で隔離療養しつつ、必要な場合だけ外来診療を受ける。
もはや隔離ホテルを存続させる必要性がなくなってきた。
昨年の感染ピーク時には、76のホスピテルと31の隔離ホテル施設があったが、現在はそれぞれ11と6までに減少。
9月以降は廃止する方針が出されている。
隔離期間が5日に短縮となれば、自宅で5日間自主待機すればいいわけで、わざわざ隔離ホテルを利用する人はますますいなくなる。
そもそも無症状ならばPCR検査もしないので感染者扱いにもならない。隔離もしない。

隔離ホテルはまだあるけれど、数は減少。
9月以降はほとんどなくなるかもしれない。
とはいえ、これは社会保障制度としてのことで、タイ人が利用できる無料の隔離施設がなくなるだけで、主に外国人向けの完全実費の隔離ホテルは存続するかもしれない。

いずれにせよ、自宅のない旅行者はホテルで隔離するしかない。
隔離期間が5日間に短縮されても事情は変わらない。
どんなに無症状であっても、PCR検査を受けて陽性判定となれば、感染者扱いとなり、隔離が必要だ。
今タイで無症状なのにわざわざPCR検査を受けるのは、帰国のために必須なのでしかたなく検査を受ける日本人旅行者くらいかもしれない。
陽性となれば必至で隔離ホテルを探さなくてはいけない。

まとめ

タイでは10月1日にエンデミック宣言する計画が立てられている。
コロナを「危険な伝染病」から「監視が必要な伝染病」に格下げするというものだ。
とりあえず9月以降も感染者に対する隔離措置は続く。
10月には感染者ガイドラインがさらに緩和されて、法的な隔離措置そのものがなくなるかもしれない。
そうなれば、タイ旅行中に日本帰国用陰性証明書のためのPCR検査を受けて陽性となっても隔離義務はなくなる。でも陽性が出ている以上、日本には帰国できない。
なんだかもう、わけのわからない状況になっていきそうだ。

広告

-タイ入国情報

Copyright© パタヤ千夜一夜 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.