日本からベトナム経由でタイへ戻ることになった。
まずは関空からホーチミンへ向かう。
約3週間ぶりの関空利用だ。
関空から海外へ行くのは昨年11月以来となる。
関空出発の現状はどうなっているのか。
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関西国際空港
ホーチミンへ向かうベトジェットエアの出発予定時刻は午前9時30分。
余裕を見て3時間前に関空へ着くようにした。
午前6時35分。
第1ターミナルの出発フロアでエアポートバスを降りると、乗客以外に人影は無し。
車もやって来ない。
ビル内も閑散としている。
オープンとなったチェックインカウンター前に列ができている程度だ。
ベトジェットエアでホーチミンへ向かうが、さくっとチェックイン手続きは終了。(詳細は別記事で搭乗記を書く)
搭乗券が発行されたのが午前7時過ぎ。
出発予定時刻まではあと2時間以上ある。
まずは朝食を食べよう。
これまでのルーティンであれば、2階に降りて、すき家で朝定食を食べていた。
が、6月末ですき家関空店は閉店となった。
関連記事:関空の現状、すき家関空店閉鎖に
他に店がないかと、様子を見にいく。
町家小路という食堂街そのものが閉鎖となっていた。
ああ、すき家だけじゃなかったのか。全店閉店と。
国内線出発フロアでは各所で工事をしていた。
大規模リニューアルするようだ。
マクドナルドだけは通常通り営業。
ローソンも営業。
それ以外の営業店舗は以下のとおり。
3階に8店舗あるだけ。
ぼてじゅうとか昔あったはずなのだが。
かなり寂しい状況だ。
こりゃあ駄目だ。
ちなみにプライオリティパスで入ることができる大韓航空のラウンジはとっくに閉鎖されている。
関空ではプライオリティパスが全然役に立たない。
関空エアロプラザ
第1ターミナルビルの向かい側にあるAEROPLAZAになか卯とカードラウンジがあると教えてもらっていた。
とぼとぼと歩いてエアロプラザへ。
エアロプラザに来るのはこれが初めてだ。
中に入るとドーム型の天井が綺麗。
全然知らなかった。こんなに綺麗なものだったのね。
2階へ上がる。
寂しい。シャッター商店街状態だ。
喫煙所はあった。
喫煙所内は意外と人が多い。
タバコ好きはここに集まっているみたい。
なか卯
飲食店ではぽつんとなか卯だけが営業していた。
店内は広くて利用しやすい。
すき家は狭苦しかったので、この開放感はありがたい。
なか卯といえば、親子丼というイメージだ。
でも、うどんもおいしいみたい。
朝食メニューにうどんセットがあった。
朝のはいからうどんセット+鶏唐1個+卵で420円。
天かすたっぷりのはいからうどん。大きめの唐揚げが1個。それと生卵だ。
生卵を入れれば、月見うどんになる。
関西風だしのうどんが、早朝の空腹に染み渡る。
唐揚げはさくさくでジューシー。早朝なので唐揚げは1個で充分。
この内容で420円。
日本の食事は安いよなあ。
ちなみに、KIX-ITMカードを提示すれば、コーヒーが無料で飲める。
すき家なき今、関空の朝食はなか卯で決まりだ。
エアロプラザまで歩くのが少々面倒くさいが、他に選択肢はないといえるほど、関空の現状はあまりにも寂しい。
カフェラウンジNODOKA
食事のあとは、ラウンジでまったりしたい。
以前ならば、第1ターミナルにKIXエアポートラウンジがあった。
クレジットカードのゴールドカードがあれば2時間まで無料で利用できた。
が、いつの間にか閉店。
第1ターミナルがどんどん不便になっていく。
KIXラウンジと入れ替わるようにして、エアロプラザ内に新しいラウンジができたそうだ。
こちらも初めて行ってみる。
1階の少し奥にラウンジがあった。
Cafe Lounge NODOKAと書いてある。
24時間営業。
ゴールドカードがあれば2時間まで無料なのはKIXラウンジと変わらない。
ドリンク飲み放題だ。
クレジットカードと搭乗券を提示すれば無料利用可能。
個室エリアも選択できる。
まだオープンしてそれほど経っていないようで、店内はすごく綺麗。
奥には人工芝のキャンプ場のようなエリアもある。
リビング部屋があるが、これは無料利用不可。
マンガ喫茶のような個室ブースへ。
まあ、普通。
テレビが見られる程度だ。
無料の雑誌や新聞が少々置いてあるだけ。
KIXエアポートラウンジはマンガ喫茶状態になっていて、コミックが多数並べてあった。気になる漫画をまとめ読みするのが好きだったが、このNODOKAでは不可。
トイレの他に、シャワールームもあった。利用の際には店員に申し込む必要があり。
ちなみに、KIXエアポートラウンジには喫煙エリアがあったが、NODOKAは無し。利用時間中の外出は自由なので、エアロプラザ2階にある喫煙所に行ってくれとのこと。
朝早いせいもあるだろうけど、ラウンジの利用客は数人程度。とても静かなのは好印象。
でも、第1ターミナルビルから離れており、出発前にまったりするには精神的にゆとりが出ない。
せめてターミナルビル内にしてほしい。
後述する利用もあり、個人的には出発前に利用することはもうないだろう。
関空制限エリア内はクローズだらけ
早々にNODOKAをあとにして、日本出国手続きへ。
国際線出発の保安検査場は1箇所だけオープン。
利用者は少なく、寂しいかぎり。
出国を終えて、制限エリア内へ。
これまた寂しい。
一部の免税店が営業しているのみ。
カードメンバーズラウンジは、アネックス六甲のみが営業しているそうだ。
中間駅の真下にあるが、中間駅駅行きのシャトルは運行停止中。おいおい。
先端駅まで行って、歩いてUターンする必要あり。
シャトルの本数は激減。
先端駅近くにあるANA DUTY FREE SHOPには閉店のお知らせ。
2022年3月15日で閉店となったそうだ。
ユナイテッドマイレージのJCBゴールドカードを提示すれば、マイレージのポイントアップと割引が同時に受けられたのだが。
アイコスラウンジ喫煙所は閉鎖中。
制限エリア内では、パスポートコントロールを抜けてから右側へ進めんだところにアイコスラウンジが営業していたので、たぶんそこだけ喫煙可能だと思う。
ファミリーマートも閉鎖中。
ほとんど店が営業していない。
飛鳥ラウンジも閉鎖中。
先端駅から近いカードラウンジは閉鎖中。
昨年11月時点ではちゃんと営業していたのだが、オミクロン株にやられたらしい。
奥にあるアネックス六甲へ行けとの指示だ。
延々と歩いて、アネックス六甲に到着。
やっぱり制限エリア内にあるラウンジのほうが安心できる。
ここは昔は喫煙ラウンジだったが、数年前に禁煙となった。
喫煙は無理でも、ドリンクは無料だし、おかしも無料。カードラウンジのせんべいがおいしいんだよねえ。
受付でJCBゴールドカードを提示する。
が、入店を断られた。
なんでも、カードラウンジが利用できるのは1日1回のみ。
さっきNODOKAを利用したので、制限回数に達したという。
聞いていないよお。
KIXエアポートラウンジがあった時代は、KIXラウンジを使ってから制限エリア内のカードラウンジを普通に使っていた。
店員いわく、1年か2年前に規約が変更になったそうだ。
カード会社から連絡がいっていたはずとのこと。
がっくり。
これだったら、NODOKAを使わなければよかった。
というような理由もあり、出発時にはNODOKAを使わないことに決めたのだった。
搭乗口から少し離れているとはいえ、やっぱり制限エリア内のラウンジのほうが安心できる。
アネックス六甲の営業時間は、午前8時が午後2時半まで。
木曜日のみ20時まで営業とのこと。
それだけフライトが少ないということだろう。
それにしても搭乗口付近には何もない。
免税店はやってないわ、コンビニは閉まっているわ、喫煙所もカードラウンジもクローズだわで、もう何もすることがない。
自販機で缶コーヒー買って飲むだけ。
まとめ
関空は想像以上の寂れ具合だった。
出発前に行くところがない。
エアロプラザのなか卯だけが唯一の収穫だった。
観光客が劇的に少なく、国際線も極端に少ない現状では、どうしてもかくのごとき惨憺たる有様になってしまうのだろう。
10月にはタイ・エアアジアXが関空・バンコク路線を運航開始する予定だが、あと3ヶ月近くもある。
この関空の惨状を目の当たりすれば、復活までは数ヶ月どころか数年かかるんじゃないかと思ってしまう。
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