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フライト情報

タイ行きLCC最新状況まとめ(2022年5月22日時点)

投稿日:2022年5月22日 更新日:

日本とタイを結ぶLCC路線は、パンデミック前に数多く就航していた。なんなら多すぎるとさえ言えるほどだった。でもそれだけ日本からタイへ、そしてタイから日本へ行く旅行者が多かったという証拠だ。
が、現在では、日本とタイを結ぶLCC路線はたった1便のみ。それも日本のLCCだけだ。
タイに拠点を置くLCCの日本路線は危機に瀕している。
現状と展望についてまとめておく。

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タイ・エアアジアX

かつては、日本とタイを結ぶLCCといえばエアアジアだった。運用しているのはタイ・エアアジアXだ。
東京や関空から1日数便飛ばしていたほどである。
タイ・エアアジアXはバンコクの拠点空港をドンムアンからスワンナプームへ移転して再出発すると発表。
まずはスワンナプーム・成田路線を運航するという。

が、2022年5月17日にタイ中央破産裁判所に破産申請を行い、会社更生手続きに入ることになった。

関連記事:タイ・エアアジアXが会社更生手続きへ。どうなる成田・スワンナプーム路線?

それでも、事業は継続し、スワンナプーム・成田路線は7月1日に運航すると主張している。
本当に飛ぶのかはあまりにも不透明な状況。
また、関空など他の路線の再開についても不明。
現状ではあまりにも不安定なため、しばらく様子見が必要だろう。

なお、タイ・エアアジアXはタイの会社だが、タイエアアジアとは別会社だ。
タイ・エアアジアXがなくなったとしても、タイエアアジアには直接は関係ない。

ノックスクート

シンガポールのスクートとタイのノックエアによるLCCで、会社はタイとなる。
かつては、成田と関空からバンコク行きを運航していた。

が、2020年6月、会社を清算。この世から消え去った。

関連記事:タイのLCC ノックスクートが会社清算へ

個人的には2020年3月、日本・関空からタイへ最後に利用したLCCだ。
以来、LCCには乗っていない。

スクート

シンガポールのLCCで、ノックスクートとは別会社。
かつては、東京や関空からバンコク経由シンガポール行きを運航。

何度か利用した覚えがあるが、乗り心地はエアアジアよりも好きだった。
ディレイすることが多かったのが玉に瑕。

が、関空発はひと足早く撤退。
その後東京発は残っていたが、パンデミックにより運休へ。
東京路線再開の発表はない。
会社自体は運航を続けており、バンコクからはシンガポールへ飛ばしている。
シンガポールからは運航再開路線多数あり。

ノックエア

タイのLCCだ。
ノックスクートとは別会社。
2019年12月にバンコク・広島路線を就航させたが、ほどなくしてパンデミックにより運航停止。
2020年7月末にノックエアはタイ中央破産裁判所に破産を申請。会社更生手続きをして、事業再建しながら、運航は続けている。
日本行きフライトの再開告知はない。

タイライオンエア

もともとはインドネシアのLCCであるライオンエアが作ったタイのLCC。
バンコクから東京・関空へ飛ばしていた。

パンデミック後は日本路線運航再開の気配はなし。
そして、4月28日付けで、日本路線の撤退を発表した。

関連記事:タイライオンエアは日本路線から撤退

ドンムアン発ジャカルタ行きなどの国際路線はすでに運航再開済み。
経営的にはまだ大丈夫そうだが、日本路線からの撤退は残念でならない。

ピーチ

日本のLCC。
以前は国際線も多く運航していた。特に台湾と香港に強い。
タイ行きでは、沖縄・スワンナプーム路線を運航。
パンデミックにより運航停止中で、再開予定に関する発表は特にない。

タイ・ベトジェット航空

ベトナム発のベトナムジェット航空によるタイのLCC。
タイ国内線を多く運航し、ベトナム方面への国際線も飛ばしている。

2022年7月16日より、福岡-バンコク(スワンナプーム空港)路線を就航させる予定だ。週3便。
今のところ延期の発表はない。
また、福岡以外の日本路線についても特に発表なし。

ZIPAIR

JAL系列の日本のLCC。
成田とスワンナプームを毎日運航。
パンデミック中でも、たまに欠航があったものの、運航継続。
LCCのわりにはサービスもよく、運航は安定している。
他のLCCに比較すると激安プロモーション価格は出ないものの、レガシーキャリアよりは安い。

現時点では日本とタイを結ぶ唯一のLCCだ。

まとめ

ZIPAIRのみが確実に運航しているLCCだ。
できれば、関空からも飛ばしてほしい。
あとはタイベトジェット航空が福岡路線を7月15日より運航予定だ。
なお、レガシーキャリアについては、タイ国際航空、全日空、日本航空とも便数は減っているものの運航している。

タイは5月1日にほぼ全面開国した。検査も隔離も不要で入国できる。
一方で日本はなおも観光鎖国中だ。6月からようやく一部のパッケージツアーのみ外国人観光客を段階的に受け入れる方針を打ち出したが、世界に比べると著しく遅れている。
現状、日本人は自由にタイへ入国できるが、タイ人は自由に日本に入国できない。
これではLCCを運航するのは難しい。
LCCは客を乗せて飛ばしてなんぼの世界だ。
日本人だけでは顧客が足りない。
日本路線のLCC利用者にはタイ人観光客が必要。
タイと同じように全面開国しているASEAN諸国とタイを結ぶLCC国際路線は続々と再開中だ。お互いに開国すれば往来は復活する。
日本が全面開国しないかぎり、LCC日本・タイ路線の本格再開はなさそうだ。

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