45日目
この沈没生活も、残すところあと3泊。
いよいよ最後が近づいてきた。
思い残すことのないように遊ぼう。が、やはり予算は最小限で。
本日の昼飯。ガパオ
いつものブッカオの名無し食堂でガパオムーカイダーオ。50バーツ。
もはや日常食の一つ。
このガパオ、タイ料理の定番中の定番だが、異名があると以前タイ人に教えてもらったことがある。
はっきりタイ語では覚えていないが、日本語になおすと「怠け者の注文」とか何とか。
数あるメニューから料理を選ぶのが面倒な人が、とりあえずオーダーしてしまうからだそうな。
なるほど、たしかにそうだ。
何も考えずに食堂に入ったら、つい反射的にオーダーしてしまうことが多い。
タイ料理をよく知るタイ人ですらそうなのだから、タイ語とタイ料理に不案内な外国人ならついついガパオを頼んでしまうのだ。
まあ、おいしければ何でもいいんだけど。
LKメトロ夜間屋台禁止
夜、9時頃外出。
ちらっとソイLKメトロを散歩。
少しだけ客足が戻ってきたような印象だ。
それでもソイの中は人が少なく歩きやすい。
ん?
妙に屋台の数が少ないぞ。いつもなら、昆虫料理やルークチン屋台がたくさん並んでいるのに、ほとんどいない。
ソイダイアナ側の入り口に屋台が大集結している。
どうやら夜間は屋台進入禁止になったようだ。
こんな看板が貼ってあった。
夜7時から深夜1時までの適用らしい。
もちろん車もダメ。
どうりで歩きやすくなったわけだ。
車はともかく、屋台がいないのはちょっとさびしい。
まあ、ウォーキングストリート内でも基本的に屋台禁止みたいだし、人が集まる場所では屋台禁止の方針なのだろう。
これもパタヤ観光地健全化の流れなのか。
雑然としているのがタイの魅力ではあるんだけどねえ。
バービアでワールドカップを見ているうちに…
ブッカオのバービアでアルゼンチン対ベルギー戦を見ながらビール。
タイ人はアルゼンチン押しが多いようだ。
メッシ、メッシ、メッシだ。
単純に賭けているだけかもしれないけど。
バービア嬢の話では、賭けは1ゴールあたり100バーツでやっているとのこと。
もちろんもっと大金を賭けているタイ人も多いだろう。
前半戦を見終えたところで、なじみのバービアへ移動。
斜め向かいのバービアではNが働いている。
おっと、今日は客がついているようだ。
ちょっと出遅れたか。
しばらく、サッカーの後半戦とNの様子を交互に眺めながらビールを飲む。
ちょっと目を離したすきに、Nがペイバーされてしまったようだ。
姿が見えない。
無性に寂寥感がこみ上げてきた。
我慢できずに、すぐさまLINEでメッセージを送る。
やはりペイバーされて、ホテルにいると返事が来た。
む、むむむ、なんか悔しいぞ
これまでは、仕事だからペイバーされても当然だと割り切っていたのに、ちょっと独占欲が出てきてしまったらしい。
明日とあさっての二日間ペイバーすると、勢いで約束してしまった。
半ばやけ酒気味にビールを飲む。
2時頃バービア閉店。
でもまだ帰りたくなかった。
ドイツ人ボスのバービアへ。
ここには、巨乳コンビのPとFがいる。
かわいいのはPのほう。18歳。
Pはすでに酔っ払い状態。
ドリンクをおごると、抱きついてくる。
持って帰りたい。この胸の寂寥感を、きみの巨乳でうめてほしい。
そんなポエティックかつ自分勝手な衝動に駆られる。
が、明日とあさってはNをペイバーする約束だ。
予算的にも厳しい。
しかも、ここはバービアなのにバーファインが500バーツもする。
さすがに高い。
こちらが渋っていると、Pがママさんにバーファイン代をまけるように交渉してくれたが、もちろん却下。
時刻はすでに深夜2時半過ぎ。
いいかげん疲れてきたし、酔いも回ってきた。
今から連れて帰っても、やれる自信なし。
やっぱりやめよう。
もう浮気はしない。
N一筋にする。
名残惜しそうなPを尻目に、部屋へ戻って一人寝。