現在タイを訪れる旅行者が一番多いのはロシアからだ。
昨日タイ政府が発表したデータでは、2月のロシアからタイへの旅行者は16,634人。2位のドイツ13,315人を大きく上回り、ロシアが断トツの1位。
多くがプーケットを訪問地として選んでいる。パタヤはさほど多くないようだ。
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パタヤでのロシアルーブル両替レートは0
さて、ロシアルーブルが一気に30%も下落したのは2月28日のこと。
本日3月1日、パタヤでもっとも有名なTTカレンシーという両替所のレートを見てきた。
1円=0.2707という表示は、貼り間違いで、実際は0.2807のはず。
そして、ひときわ目を引く0.000という数値。
なんと、RUB(ロシアルーブル)は、0.000になっているではないか。
これは両替停止を意味している。
ロシアルーブルからタイバーツへの両替ができない。
念の為、TTカレンシーのホームページでもチェックしてみた。
やはり、ルーブルは0.000の表示だ。(日本円は0.2802)
バーツからルーブルへの両替(ルーブルの販売)は継続しているようだが、高い値のまま。
誰もルーブルなど購入しないだろうが。
また、グーグル検索によるルーブル・バーツの両替レートはこうなっていた。
1ルーブル=0.36バーツ
チャートの2月28日の急降下がおそろしい。
TTカレンシーでは、ルーブルを両替することができない。
つまり、街中の私設両替所レベルでは、ルーブルは紙くず同然の扱いとなっている。
誰もルーブルなんて怖くて手が出せない。
リアルに紙くず以下の存在となってしまうかもしれない。
そのうち回復する可能性も当然あるけれど、今はあまりにもリスクが高すぎるというわけだ。
大手銀行などではルーブルの両替も可能ではあるようだ。
バンコク銀行の両替レートを確認する。
ロシアルーブルは、0.24でバーツに両替できるレートにはなっている。
実際に両替に応じてもらえるかは不透明だし、可能だとしても極悪レートなのは間違いない。
タイに観光に来ているロシア人たちはどうするのだろうか。
ルーブルの現金しか持っていないと、ほとんど詰んでしまう。
ロシア主要銀行のSWIFT除外もあり、ロシアの国際送金も難しい。
クレジットカードもどうなるかわからない。
ルーブルを現金両替しようとも、市中の私設両替所は不可。
銀行で両替できても極悪レートで、もともとの半分ほどだ。
手持ちの現金の価値が一気に半減する。
バンコクポストの報道によれば、現在タイに入国しパタヤに来ているロシア人の多くは、ビジネスをしていたり家族がいたりするパタヤ在住者が大半だそうだ。
こういった人たちは、あらかじめバーツだけでなく、ドルやユーロも確保しているだろうし、海外に口座を持っているだろう。
でも、普通にレジャーでやってきたロシア人たちは、外貨の持ち合わせもなく、ルーブル現金のみ。
本当に大変そうだ。
なお、日本でも両替大手のトラベレックスがルーブルの買い取りを停止したそうだ。価格付けが困難なためだという。(朝日新聞より)
それにしても、レート表示で、「0.000」はびっくりした。
戦争が起きれば、こういうことも起きる。
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