57日目
本日が実質的なパタヤ滞在最終日だ。明日の昼過ぎのエアアジア便で帰国となる。
でも、朝は一人で目覚めた。
カラオケ嬢が泊まりに来なかったからだ。
これで3日連続となる。
どうせ、朝一番で連絡が来るんだろうなあと予想していたが、やっぱりそのとおりになった。
朝8時頃、電話がかかってきて、叩き起こされた。
寝ぼけ眼で彼女のアパートまで迎えに行く。
うう、このパターンは、やっぱりしんどいな。
「えへへへ」と軽く笑いながら、彼女はわたしのバイクの後ろに乗り込み、おでこを背中に押し付けてきた。
なんの照れ隠しだ。
朝食の買い出し
で、腹が減ったという彼女のために、大量の食事を買わされた。
ゲーンヘット、ノーマイドーン、パックドーン、焼き鳥、ルークチンなど100バーツ以上。
すっかり夜型のわたしは知らなかったが、朝っぱらのブッカオ界隈には屋台がたくさん出ている。
おなじみのイサーン屋台にも、知らない魚が並んでいた。
なんじゃ、これ。
提灯みたいだな。実に大胆な捌き方とディスプレイの方法。
焼きたてのガイヤーンや焼きナマズ(プラードゥックヤーン)が山盛り。
しかも、どの店も出勤前の人たちで繁盛している。
朝のパタヤも悪くないな。
といいつつ、わたしは朝食パン派なんで、パートンコー(揚げパン)が食べたいところだが、あいにくと見当たらなかった。
しょうがないんで、屋台のカフェイエンを自分用に買っておく。
この特濃コンデンスミルクがたまらない。
部屋に帰り、買った食材を広げてみる。
どっちゃり。
朝からこんなに食えるかよ。
目覚めのカオニャオはきついっす。
焼き鳥とルークチン(つみれ)をちょっとつまむだけでお腹いっぱいになってしまった。
カラオケ嬢は、ばくばく食べてましたけどね。
おそるべき食欲だ。
まずは一発目
その後は、軽く寝直す。
カラオケ嬢は、ずっと寝ている。いや、ほんと、意味不明な食欲と睡眠欲だ。これでスレンダーな体型なんだから、ますます意味不明。
わたしは一人起き出して、朝前の残りのルークチンとカオニャオを頬張る。
寂しい昼食だ。
3時過ぎに、ようやくカラオケ嬢が起きだした。
うーむ。とりあえず、やっておくか。
一発。
これは普段通り。気持ちいいけど、ルーティンワークに近い。
昨晩のクラブ4のお姉さんの濃厚さに比べると、味気ない。
ちょっと物足りないなあ。
ムーガタ二回戦
以前から、ムーガタへ連れて行ってくれと言われていたが、なかなか実現しなかった。
最後の夜くらい、望みをかなえてあげよう。
というわけで、ムーガタへ。
サードロードにあるセーチュアン。
関連記事:セーチュアン。199バーツでシーフード焼き放題のムーガタ屋。
カラオケ嬢が、グリルでシーフードを大量に焼いてくれた。
その間にわたしはムーガタの準備。
この店は、コンビネーションが大事だな。
多くのタイ人同様、わたしもムーカタはけっこう好きだ。
野外バーベキューのような雰囲気も好きだ。
豚バラと白菜とママーがあればそれでいい。
あとは焼きエビがあればそれで満足。
カラオケ嬢は、普通の肉はあまり食べずに、モツ系とくらげとキノコとエビとイカばかり食べていた。
ほんと、よく食べるね。
さらに、アパートの友人たち向けにお持ち帰りセットを注文。
大きな袋が2つで400バーツ。
まだ食べるつもりのようだ。
お会計は全部で938バーツ。
すべてわたしが払ったが、持ち帰り用の400バーツは一応、貸しということにしておいた。
アパートまで送っていく。
どこからか電気鍋を持ってきて、さっそくみんなにムーガタならぬスキを振る舞い出すカラオケ嬢。
なんだか、とっても楽しそうな雰囲気。
今日は機嫌がよさそうだ。
というか、あなた、さっきムーガタ食べ放題でたらふく食べたところでしょうに。
すぐさまムーガタ二回戦ですか。
ありえない食欲だ。
さらにビールを飲みたいから200バーツちょうだいと言われる。
どんだけ飲み食いするつもりだよ。
わたしは付き合いきれないし、なじみのバービアへ帰国の挨拶に行かねばならない。
1時間後には戻ってくるからと、バービアへ。
時間がない。
なじみのバービアはいくつもあるが、とりあえず一番お世話になっているバービアへ。
フェアウェルだということで、ママさんがビールを奢ってくれた。
常連組のファランにも挨拶。
「おう、また会おうぜ」とがっちり握手。
すでにリタイアして悠々自適なファランたちがうらやましい。
時間があまりない。ビール2本飲んだところで、退散。
また次回お会いしましょう。
ふう、最後の夜は忙しいな。
カラオケ嬢のアパートへ戻ると、鍋はなくなっていたが、宴会はまだ続いていた。
彼女はまだ飲み足りないようす。
あと30分だけという約束で宴会の続行を許可する。
ついでに、服もおねだりされた。
ちょっと色っぽい長い丈のシャツ。
「今夜はこれを着て一緒に寝るから、お願い。ナナナ」
とセクシーな酔っぱらいボイスで言われた日には買ってあげるしかないではないか。100バーツだけど。
30分後、タイムアップ。
まだまだ飲み食いしたいとダダをこねるカラオケ嬢をひきずるようにして強制帰宅。
アパートの住人たちにも別れのあいさつ。いやあ、すっかり世話になったな、ここの住人たちと食堂のおばちゃんには。
二回戦突入
煙とアルコールくさい身体を洗うべくシャワーを浴びる。
そして、最後のブンブンが始まる。
ものすごく濃厚なものとなった。
「ほんとに明日帰っちゃうんだよね。寂しいよ」
と言いながら、彼女ががんがん攻めてくる。上に乗って、腰をふり、舌をねじ込んでくるわ、胸は舐めてくるわ、大変な乱れっぷり。
わたしの体力がなくなっても、「いかせてあげる(ハイ セット)」と言って、さらに攻めてくる。
いやはや、こんなに乱れた彼女の痴態は初めてだ。
テクニック的には昨晩のクラブ4嬢のほうが上だが、気持ちは断然入っている。いや、そう信じたい。
わたしは、肉体的にはもう限界。1日2回戦はつらい。でも、精神的にはこれ以上の満足はない。
素晴らしい夜となった。
わたしのコンデンスミルクはすべて使いきった。
もう満足です。
あとは寝るだけだ。
荷物の整理は明日の朝一番でやればいい。
シャワーを浴びて、さっぱり。
さあ、寝よう。
と、ここでまさかの一言がカラオケ嬢の口から発せられたのである。
「ヒューカーオ」
まじですか。腹が減ったんですか。
ムーガタ二回戦を食べきってなお、腹が減りますか。
いつものようにママーを買ってこいとの指令。
サンドイッチも食べたい。あと、チャーキアオ(甘ったるい抹茶ミルク)も買ってこいという。
もちろん逆らうことなんて出来ないんで、またもや外出。
ちゃんと言いつけ通り買ってきたよと、購入した商品を見せるとご満悦の笑顔を浮かべるカラオケ嬢。
がつがつ食べておりました。
ブンブン二回戦とムーガタ二回戦のあとの食事。おそるべき食欲と体力だなあ。
ついていけないよ。
わたしは先に眠る。結局寝たのは深夜1時過ぎ。
カラオケ嬢はわたしが買ってあげたセクシー寝巻きを着て、ベッドに寝転がりスマフォをいじっている。
下着は身につけておらず、下半身はほぼ丸出し。
そんな彼女のぷりっとした尻を撫でながらおやすみなさい。
まあ、これでいいか。わりと幸せ。