54日目
いよいよパタヤ沈没生活も残り4日となった。
ゴールはもうすぐだ。
目覚めは快適な朝。いや、もう正午過ぎだ。夜の街パタヤに朝はない。起きたら昼になっているのが当たり前。
ベッドでは21歳のうら若き乙女が絶賛爆睡中。
これぞ、パタヤ生活というものだ。
ツーリングふたたび
わたしは、こっそりと部屋を抜けだして、レンタルバイク屋へ。
5日間の契約だったが、さらに4日間延長することにした。1日100バーツ。
特定の女性と生活している限り、バイクは必要だ。まあ、なくてもいいのだが、バイクがないとカラオケ嬢が文句をいうんで、しょうがない。
それに、一度バイクの気軽さを覚えてしまうとなかなか後戻りはできなくなってしまう。
かといって、1日100バーツの価値が毎日毎日あるかというと、けっこう微妙なところだけど。
昼間は部屋に閉じこもり、夜は飲み歩くスタイルだと、飲酒運転の危険を考えると、なかなかバイクに乗る機会がない。雨の多い時季だとなおさらだろう。となると、無駄金となってしまう。でも、ちょっと遠出する時はバイクがないと厳しい。
一ヶ月2500バーツで借りるとしても、それだけのカネがあれば、バービアからロングで持ち帰ってもお釣りが来るしなあ。
といいつつ、おそらく次回のパタヤ滞在でもバイクを借りるでしょうね。
そんなわけで、レンタルバイクの更新をしてから、一人でパタヤ散策ツーリングへ出発。
ソイARからハリウッドへ
パタヤカンのソイ12に入る。別名、ソイエーアール(Soi A.R)。
この道はブッカオからハリウッド方面やソイ6への抜け道として、とても重宝する。
ソイAR入り口のグーグルストリートビュー。気になる人はこれで追体験してみてね。
IDOLという真性ゲイパブが半ば廃墟と化していたが、名前を変えて細々と片隅で営業しているようだ。
この先の三叉路を左へ行くと、ソイ6のすぐ近くに出られるが、今回は右折してハリウッド方面へ。
ご存知ハリウッド(Hollywood)
そういえば、ハリウッドで働いている女性と、今回の滞在中にLINEでやり取りしていたが、結局うまくいかなかったなあ。
以前、彼女が別のバーへ客として来ている時に知り合ってそのままお持ち帰りしたのだが。
ハリウッド向かい側のムーカタ&チムチュム地帯
ハリウッド前の道(サードロード・ソイ7)を抜けて、サードロード方面へ。
ひたすら進んでいき、分かれ道で右折すると、サードロードに出られる。
このあたりには、ローカル向けのパブやディスコが多い。
ノワール(Noir)
ノワールはフランス語で黒いという意味。タイ人は「ノアー」みたいな発音をしている。ちょっとむずかしい。
ちょっと高級っぽい外見の店。ここはディスコかな。
ピン(Ping!)
こっちはパブでしょう。まあ、パブとディスコの区別はタイではかなり曖昧だけど。
あとで友人のローカルタイ人男に聞いてみたが、この二つはあまりガラが良くないとのこと。
20歳以下の若い男女が集まってきて、喧嘩沙汰や薬物などのトラブルが絶えないとかで、友人のタイ人は行かないそうだ。ま、その友人もまだ24歳くらいなんだけど、近頃の若者は…というような口ぶりだった。
最近、スクンビットにあるRoute99(ルート99)というクラブが摘発されていた。
当局が踏み込んだのが、平日の早朝4時半。客は300人。その中で一番若い客は14歳。
300人中、75人が19歳以下で、さらにそのうち24人が薬物検査にひっかかったそうだ。
(ソース:PATTAYA ONE)
そりゃあ24歳の若い男でも、ちょっと行くのを躊躇してしまうのも無理ないか。
ましてや、何も知らないおっさん外国人が一人でふらっと遊びに行くようなところではない。
サードロードには他にもこの手のパブがたくさんある。
どこへ行ったらいいのか今度教えてあげるよ、とタイ男。
これは心強い。そのタイ人はバーの経営者一族なんで、パタヤの裏の顔もそこそこ知っているに違いない。
今回は時間があまりないので、次回のパタヤ滞在時はサードロード方面をもっと攻めてみようかな。
たまにサードロードを通りかかると、小さなパブのような飲み屋でもドレスを着た若い女性が何人も座っているのを見かける。
ソイレンキー近くのピカソやソイLKパビリオンのザ・タイムクラブは、連れ出し不可のラウンジ系なのだろうけど、もっと小さい店もあって、よくわからない。
タイ人の話では、そういったパブでは飲むだけでも安いよとのこと。
THE TIME CLUB
いろいろ気になる店がまだまだ残っているな、パタヤには。
調査は次回への宿題ということで。
昼食の時間
そろそろカラオケ嬢が起き出して、腹を空かせている頃だろう。
屋台でお持ち帰りすることにして、カラオケ嬢に電話で食べたいものを尋ねる。
パットママータレーマイサイパック
パット=炒める
ママー=インスタント麺
タレー=海、つまりシーフードのこと
マイサイ=入れない
パック=野菜
つまり、野菜抜きのシーフード焼きそば。
見事に野菜抜き。卵とシーフードだけ。なんてシンプル。
しかも量が多い。
食べやすいけど、さすがに途中で飽きてくる。
ガパオムーサップカイダーオ
定番中の定番なので解説は省略。
目玉焼き付きの豚ひき肉ガパオライスです。
辛めで注文したので、唐辛子がでかい。
味はまずまずか。
二人で仲良く分けあって食べる。
何気ないけど、ちょっと幸せな時間ですな。
やっぱり借金するカラオケ嬢
さて、本日もブンブンは無し。
夜、仕事へ行くというカラオケ嬢は一度部屋に戻るとのこと。
借金の返済が必要だから1000バーツちょうだいと言われた。
何やらマフィアへの支払いがどうのこうのと言っているが、よくわからん。なぜ一介のカラオケ嬢がマフィアへカネを払わなくちゃいけないんだ。
まさかマフィアから借金しているんじゃないだろうな。嫌だなあ。
まあ、しょうがないんで、1000バーツを渡す。もちろん、これも借金として。
たぶん、今夜か明日には、自分の体で返済してくれるでしょう。つまりは、いつものようにブンブン代の前倒しだ。
ほんと、自転車操業だよなあ、この子。
(夜の部へつづく)