パタヤでの感染拡大が止まらない状況となってきた。
連日のようにチョンブリ県が新しい命令を出して、パタヤの規制強化を進めている。
特にツリータウンでの感染状況が厳しい。
本日からはパタヤの各繁華街でATK検査を実施することになった。
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チョンブリ県・パタヤ感染状況
1月2日発表、タイ全国の新規感染者は3,112人。
感染者数が最も多い県はチョンブリ県で422人。次がバンコクの366人。
チョンブリ県の新規感染者442人のうち、バンラムン(パタヤ)で342人が確認された。
これは、バンコク都全体の新規感染者は366人とほぼ等しい数値だ。
広いバンコクと狭いパタヤでほぼ同じ感染状況というのが、いかにパタヤが危機的な状況にあるかを物語っている。
感染経路では、パタヤの酒類提供レストランのクラスターが14人(積極調査による)
不特定多数の人と接する職業21人
医療従事者が8人
感染者と接触、家族71人、職場53人、近親者29人、パーティ参加20人
など。
調査中のケースが大半だ。
パタヤのツリータウンの感染率上昇
チョンブリ県保健局の医師がバンラムン(パタヤ)の感染状況について声明を発表している。
これはパタヤの感染者推移グラフ。
明らかに感染者が急増している。
PCRとATKを足した数値では、1月1日に552人となった。
もっとも感染リスクが高いとみられるツリータウンでは積極調査を実施している。
12月30日の調査では、255人中36人が陽性で、率は14.12%。
12月31日の検査では、15.12%の上昇。
1月1日時点では、264人中67人が陽性で、25.58%。
実に4人に1人がATKで陽性反応が出たことになる。
パタヤでの感染例をランダム検査したところ、79例中64例がオミクロン株と判明した。9例がデルタ株で、6例は確定できず。
パタヤでのオミクロン株率は最低でも81%となっている。
これらの結果から、パタヤでオミクロン株が蔓延しつつあることは明白。
特にツリータウンは最も感染拡大が進んでいると見て間違いないだろう。
ツリータウンやLKメトロでATK検査実施へ
本日午後、チョンブリ県保健局より緊急告知が出された。
バンラムンではオミクロン株が80%を超え、急速な感染拡大が起きている。よって、バンラムンに住む人たちに協力を要請する。
1.ツリータウン、ウォーキングストリート、混雑している場所、換気の悪い場所を訪れた人、症状が出ている人は、ATK検査すること。5日後に2回目の検査を。
2.感染リスクにさらされた人は、ワクチン接種済みであれば7日間、ワクチン非接種ならば14日間の自宅待機を求める
3.プライベートでも職場でも厳格な感染防止策を取るよう求める
4.ワクチン接種をすすめるよう協力を求める
本日1月2日から1月5日まで、パタヤの各繁華街に無料のATK検査場を設置することになった。
パタヤのツリータウン、ウォーキングストリート、混雑している場所を訪れた人はATK検査を受けるよう要請を出している。
ATK検査場
・ツリータウン入口
・ソイLKメトロ
・ウォーキングストリート、Stones House前
・ビーチロードソイ6-9
1月2日から5日、午後5時より
ツリータウン入口やウォーキングストリートでは、数日前から無料のATK検査会場が稼働済みだ。
他にも、LKメトロやビーチロードの各ソイでも検査場が運営されるようだ。
パタヤでこれほど厳しい対策は初めてだ。
昨年8月の最も感染者が多い時期でもここまではやらなかった。
1月1日付けのチョンブリ県命令により、パタヤの店内飲酒施設では従業員も客も事前のATK検査・陰性証明書が必須となっている。
関連記事:パタヤの店内飲酒では、客のATK検査/陰性証明書提示が必須に
ATKで陰性にならないとアルコール提供レストランへの入店は不可だ。
実質、バービアやパブ対策だが、どこまで厳しく運用するかはまだわからない。
なお、ツリータウンの大型店では、すでに独自のATK検査を開始済みだ。
最近オープンしたBeach Club Pattayaというプール付きのバブでは、入口前にATK検査検査場を設けている。
ここで検査を受けて、陰性にならないと入場することはできない。
AREA39も同様に検査場も設置している。
ツリータウンやLKメトロのATK検査場は県が実施するため費用は無料。
ここで陰性となれば、バーやレストランへの入店が認められることになる。
ただ、この状況で、バーやパブが営業を続けるかは不透明。
たぶん閉店を余儀なくされるバーが多いと思う。
まとめ
ツリータウンが感染の温床となるのは明白だったのに、ずっと放置し続けたつけがまわってきた。
ゴーストタウンのパタヤにあって、ツリータウンだけがずっと人気だったが、基本的に在住者ばかりが集まっており、特にクラスターが発生したこともなかった。
タイ開国とパタヤ開放により、新規の欧米人旅行者がどっとパタヤに来て、ツリータウン周辺に集合。
新規旅行者のファランはほとんど誰もマスクを着用せず、大声で盛り上がる。歩くときもコンビニに入るときもエレベーターに乗るときもノーマスク。手洗いも手指消毒もしない。
ちょうど同じタイミングでオミクロン株発生。
欧米のオミクロン株流行国からツリータウンにオミクロン株が大集結したような形となった。
そうして、あえなくオミクロン株が蔓延することとなった。
わかりきっていたことだが、いざこうなると、なんとも無念な気持ちとなる。
むろんツリータウンだけが問題ではなく、ローカル向けのパブやビーチでの宴会、週末ごとの大型イベントでの感染拡大もあっただろう。
まだパタヤの店内飲酒禁止は命令されていない。
規制措置を守れば営業可能という建前となっている。
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