52日目
カラオケ嬢は、いつものごとく爆睡中。
いかんな。
さすがに変化がなさすぎる。
外を見ると、天気は良好。
そうだ、バイクに乗ろう。
せっかくバイクをレンタルしたのに、彼女が通勤用に使っており、わたしはろくに乗っていない。
もったいない。
どうせ彼女はあと2時間は起きないだろう。
そっと部屋を出て、バイクにまたがる。
サードロードからスクンビットまで
サードロードを走行。
うーん、快適快適。
ソンテウのないサードロードは基本的に徒歩移動となるので、けっこう面倒くさい。
ローカル向けの店や安いレストランなんかもあって、捜索しがいがあるのだが、普段はあまりやれない。
バイクがあると、あっという間だ。
ソイボンコットに入ってみる。
ナムトックのうまいクィティアオ屋や59バーツのステーキ屋がある付近までならブッカオから徒歩でも訪問可能。
その先はかなりきつい。
今日は楽々だ。
パタヤタイ方面には向かわずに、てきとうにツーリングしていると、スクンビットへ出た。
ああ、こうなってたのね。さすがにブッカオからスクンビットまで徒歩は無理。
その途中に気になる市場やイサーン料理屋っぽいレストランもあった。今度詳しく調査しよう。
また元に戻って、ボンコットにあるファミリーマートの角を曲がる。
来た来た。
クラブ4だ。昔はがんばってここまで歩いたものだなあ。
おっと、007という新しい店ができている。
まだ正午過ぎなんで開いてなさそう。
夜に再調査だな。
そのまま直進すると、ちょっと大きめのソイに出てきた。
おー、ソイアルノタイだ。
こんな道のつながりになっていのか。
バイクに乗る人なら当たり前かもしれませんが、ソンテウ&徒歩派には、このつながりはなかなか理解できない。
さらに進むと、またもやスクンビットへ到着。このつながりもはじめて知ったなあ。
アルノタイへ逆戻り。
アルノタイのバービア
有名なNIRUN GRAND VILLE。通称ニランコンド。日本人も少なくないとか。
このあたりは、ソンテウと徒歩で何度か来たことがあるので、見知った風景。
パタヤカンまで出ると、目の前にビッグCエクストラが見える。
が、パタヤカンには入らず、その直前の道を左折してみる。
しばらく走って左手にホテル、CHITRA SUITES(チトラスイート)が現れた。
ここは知っているぞ。
もうサードロードだ。
なるほどこうなっていたのか。
ボンコットもアルノタイも各個別の有名スポットは過去訪問済みなのだが、バイクに乗って自分で移動してみると、道のつながりがよくわかる。徒歩ではあまりにもきついんで、一度に把握することは無理。その点、バイクはいいなあ。
こりゃあ、パタヤ散策がやみつきになりそうだ。
まあ、雨が降ったらアウトだけど。
サードロードを突っ走る。
バイクのシートの下から尻に伝わってくる振動がたまらない。安っぽいスクーターだが排気量が100ccを越えており、そこそこパワーはある。
昔バイカーだった時代を思い出す。長時間バイクツーリングしたあとのケツの痛みが心地よかったものだ。
またボンコットへ。
今度はソイボンコットのメイン通りに入って、パタヤタイ方面へ向かう。
以前から気になっていた、謎の施設「Cabaret」に新しい看板が設置されていた。
ああ、マッチョなお兄さま方。そうですか、そっち方面ですか。失礼しました。
そっちのほうのケツは大切に守りたいんで辞退します。
うほっと声を上げて、そのまま直進。
最終目的地は、10バーツ唐揚げ屋でした。
画像右に見えるのが、今回の愛車。YAMAHAのスクーター。
ここで、唐揚げとカオニャオを購入して、とりあえずパタヤ散策は終了。
部屋へ戻る。
いや、ほんと、バイクがあると楽でいい。
買い物もあっという間だ。
レンタルバイク派の人の気持ちがよくわかった。
よし、今夜はもうバイクを渡さずにおこう。
数日ぶりのブンブン
部屋に戻っても、カラオケ嬢はまだ熟睡中。
一人で唐揚げとカオニャオを食べる。
しばらくして、カラオケ嬢が起き出して、わたしが残した唐揚げを平らげていた。
バイクツーリングして、少々気分がよくなってきた。
バイクに乗ったあとは、あちらにも乗りたくなるのが男の性ってもの。
ひさしぶりにヤリますか。
と、カラオケ嬢にシャワーを浴びさせてから、ブンブン。
わがツーサイクルのエンジンがピストン運動を開始。
彼女の潤滑オイルがそれを手助け。
唸りを上げて加速していく。
が、回転数は上げすぎるな。暴発はもったいないぞ。
タコメーターがレッドゾーンに突入する手前でセーブしつつ、クルージングを楽しめ。
そして、最後は一気に風の向こう側へ。タコメーターがゼロまで急降下して、動かなくなった。
何日ぶりだろうかね。
4日ぶりくらいか。これくらいが一番キモチイイ。
カラオケ嬢は、一度アパートへ戻るとのこと。
洗濯物や部屋の掃除がたまっているとか。
バイクで彼女のアパートまで送っていく。
ブンブンしたので、お手当は1000バーツ。
いや、昨日の借金があるんで、渡すのは500バーツだ。お小遣いがプラス100バーツで計600バーツ。
今夜は店まで送っていくよ、と提案するが、彼女は断った。
バイタクで行くから大丈夫という。
うむ。男に勤務先まで送ってもらうのは、不都合なことでもあるのかね。
ま、気にせず、バイクはわたしが使うことにする。
ふふ、かなりテンションが上がってきた。
パタヤ、やっぱり楽しいぞ。
(つづく)