16日目
ノーブンブン8日目に突入。
おいおい、まじかよ。
ここはパタヤだぜ。
カオカイジアオとムートート
定番の屋台料理。
カオ=ごはん
カイジアオ=タイ風オムレツ
スパイスと薬味を混ぜた溶き卵を大量の油で焼いたものがカイジアオ。油だらけだけど、けっこううまい。
このカイジアオを白ご飯の上にのせれば、カオカイジアオのできあがり。
さすがにこれだけだと物足りないので、おまけに豚肉の素揚げをトッピングする。
ムー=豚肉
トート=揚げる
カイジアオ屋台には、ムートートがセットになっている。
生卵がたくさん置いてあり豚の干し肉がぶら下がっている屋台があれば、ほぼ間違いなくカオカイジアオ屋台だ。
カイジアオには、甘辛いソースをかけて食べよう。
カオカイジアオが30バーツ。
豚肉が一房10バーツで、今回は2つ頼んだ。20バーツ。
合計50バーツで腹一杯になれる。
25歳バービア嬢
今夜こそお相手をゲットしなければ。
ソイ7の25歳のバービア嬢のところに顔を出してみる。昨日は生理のためペイバーを断られた。
月よりの使者が立ち去ったことを願う。
が、まだちょっと血が残っているから無理みたいと、バービア嬢に言われる。
月光仮面よりも、けっこう仮面な気分である。
変態仮面でもいいや。
パンツをかぶって逃げ出したい心境である。
誰か、煩悩まみれのわたしを月にかわってお仕置きしてもらいたい。
変な欲を出すから、結果がついてこないのだ。
すごすごと撤退。
20歳前半清楚系バービア嬢
数あるなじみのバービアの一つへ。
知り合いのママさんがしきっていて、いつもそこそこのラインナップを取り揃えている。過去何度もお持ち帰りさせてもらった相性のいいバービアである。
客がいないなあ。
バービア嬢は見覚えのある連中が多い。20歳が二人いて悪くないんだけど、ペイバーには至らない。
おっと、ママさんとバービア嬢たちが固まってトランプゲームしちゃってるよ。
わたしの前には無造作にビールが置かれた。
もう接客する気も無いようだ。
わたしもゲームに混ぜてもらう。
というのも、そのバービア嬢たちの中に一人、新人らしき子が紛れ込んでいたからだ。20歳前半だろうけど、バービアにしては珍しく清楚な雰囲気が出ている。気になるじゃないか。
まずはトランプゲーム。
ちょっと前に紹介した、タイ式おいちょかぶみたいなゲームだ。
基本ルールは同じ。
おいちょかぶと同様に、9が一番強い。
絵札はゼロと数える。下一桁のみの合計数字で競う。
たとえば、2と7とジャックなら、合計は9となる。
前回遊んだバービアでは、特に親を決めずに遊んでいた。
ここでは、ママさんが親をやってきた。
まず、親が子に2枚ずつカードを配る。
子が手札をチェック。
9が出てたら、その場でオープン。詳しくはわからないが、8でもオープンするみたいだ。
3枚目を引くかどうかは、選択可能。合計がゼロになれば、もちろんドボン。その場でオープンにしてしまう。
子が全員引いたところで、親との勝負となる。
親は個別に勝負可能で、たとえば、親の手札が2枚のうちに特定の子と勝負できる。
それからもう1枚引いて、別の子との勝負も可能。
親の権限が強い。
合計数字が同じなら、ドロー。
数字が9に近いほうが勝利となる。
あとは役によってチップの倍率が変わる。
同じ絵柄の札で勝った場合は2倍。
ストレートなら3倍とか、具体的な倍率は忘れたが、そんな感じでリターンがある。
もちろん、親が役をつくって勝ったらなら、チップはその倍率に応じて払う必要がある。
つくづく、おいちょかぶに似ているなあ。
でも、シッピンやクッピンといった役はないみたい。
ゲームが進行していくと、親はチェンジする。
ママさんがバービア嬢に「次はあなたがボスね」みたいなことを言っていた。
なるほど、タイ語で親はボスと呼ぶのか。一般的な呼称かどうかは知らないけど。
勝負はハイペースで進む。
けっこう、おもしろいや、このゲーム。おいちょかぶ経験のある日本人ならすぐに馴染めるはず。
ま、参加費として100バーツほど失ってしまったのは、内緒にしておいてほしい。
賭け金じゃないよ、あくまで、ゲームの参加費だよ。
わたしは参加をやめたがゲームはまだまだ続いた。つくづくトランプゲームの好きなタイ人たちである。
負けがこんで借金をかかえてしまうタイ人が多いのも納得だ。
わたしは、ピーナッツを食べながら観戦。
視線はトランプゲームではなくて、その先にいる清楚なバービア嬢へ向いている。
ちらっと画像に映っているが、白のワンピースを着ている。珍しい。
と、ママさんが誰かをペイバーしろと、迫ってきた。
よ、その声を待ってました。
みんなゲームに夢中で、ゆっくり話すどころではなかったんだよね。
さすがママさん、まわりをちゃんと見ている。
もちろん、指名は新人っぽい清楚なバービア嬢である。
が、ショートしかダメとのこと。
がっくり。
ショートはコスパがちょっと悪くなる。
バーファイン300+ショート1000=1300で1発
バーファイン300+ロング1500=1800で2発
単価でいうと400バーツの差が出る。
それに、ロングだと、酒に酔った夜に不発に終わったとしても朝なら確実にやれる。
ショートで連れて帰って不発に終わった時の虚しさと悲しさといったら、筆舌に尽くしがたい。
そんなわけで、パス。
ま、ロングで連れて帰っても、これはちょっとサービス面や性格的にロングは不要だなあと思ったら、ショート料金だけ払ってお引き取り願うこともある。
向こうも何となく性格的に合わないなあと感じているはずで、問題なく帰ってもらうことができる。
でも、今回はやめておこう。
はじめから、彼女もあまり乗り気ではなさそうだし。
21歳バービア嬢
今日も、ここまでか。
別のなじみのバービアでビール飲んでから帰ろうかと思ってバービア群を歩いていると、若いバービア嬢に手を引っ張られる。
はじめて見る顔だなあ。
21歳。パタヤへ来て2ヶ月くらい。顔はまずまず合格点。胸もあり、スタイルは悪くない。
やたらとよく話す。
チューにも応じてくれる積極性。けっこういいかも。
でも、ちょっと挙動がおかしい。鼻息も荒い。
酔っ払っているのかと思ったが、まだビール一本目だという。
強引にトイレに付き合わされた。
男のわたしよりも先に出てきた。
どうなってるんだ。
バービアに戻ってからも、ふがふがと呼吸が荒い。落ち着きがなさすぎる。
当然ペイバーするよねという話の流れになってきた。
ロング2000バーツの要求。
1500だよ、と言うと不機嫌になる。
値段交渉はよくあることだけど、なんか、リアクションや行動がおかしい。
情緒不安定というかメンヘラというか、ちょっと危ないクスリの雰囲気もする。
長年つちかわれた危険センサーが盛大に反応。赤いサイレンがうなりを上げている。
逆に大当たりの可能性がなきにしもあらずだが、危険性のほうが高い。
これは、やめておこう。
チェックビンして、さっさとバーをあとにした。
時刻はすでに深夜2時半。
すっかり灯りの少なくなったソイブッカオを意気消沈してさまようのであった。
暗がりから強引に腕を引っ張ってくるオカマがうざい。
本気で殴り返したくなったが、ぐっと我慢。
ああ、今日も結局ブンブンなしで終了。
終わりなきブンブンロードの、明日はどっちだ。
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