タイ入国管理局の発表によると、偽造COEで入国しようとしたノルウェー人が逮捕された。
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タイに入国するには、COE(タイ入国許可証)が必要になっている。
COEは、各国タイ大使館で取得する。
現在はタイ外務省のオンラインサービス経由で申請するが、各大使館の承認が必要なっている。
COE申請には、14日隔離用のASQホテルの予約、10万ドル相当の医療保険加入が欠かせない。
また、フライト搭乗前72時間以内の陰性証明書と健康証明書も必要。
COEなくしてタイ入国は不可。
以前に比べるとタイ入国のハードルは低くなったものの、それでも手間はかかるし、金もかかる。
逮捕されたノルウェー人は、スワンナプーム到着後、タイ入国の際にCOEを提出。それを見た入管職員が怪しみ、確認のため、COE発行元であるノルウェー・オスロのタイ大使館に連絡して照合を依頼。すると、そのCOEが偽造であることが確認されたという。
ノルウェー人は、公文書偽造の罪の罪で逮捕。
タイには、タイ人彼女に会いに行く目的だったとのこと。
入国管理局が偽造COEを公表している。
これによれば、ASQホテルも予約済みとなっている。スクンビット57にあるSalil Hotelだ。
実際に予約してあるかは不明。
本来の入国の流れであれば、入管を通過後、予約してあるASQホテルの迎えが来て、そのまま車でホテルまで連れて行かれる。
もしもASQの予約も虚偽だとすると、なんとかすり抜けて空港から脱出しようという算段だったのだろう。
こうすれば、高額なASQの支払いを免れ、14日間隔離も回避し、すぐさまタイ人の彼女に会いに行けると。
まあそんなにうまくいくはずがない。
陰性証明書や健康証明書の偽造はありそうものだが、COEまで偽造するとは。
なんとしてでもタイ人彼女に会いたい気持ちの為せるわざか。
ただ、この先、偽造文書は問題となっていきそう。
まだ何も決まっていないが、いずれはワクチン接種済み証明書が入国の際に求められる可能性がある。ワクチン接種済みならば隔離を免除することもありうる。
となれば、ワクチン接種済み証明書が必要となる。
偽造証明書が出てきてもおかしくない。
なお、同じ発表によれば、シンガポールとパキスタン国籍者2人を不法入国と不法滞在で逮捕。
スワンナプーム空港からの出国時に発覚した。
指紋認証でデータが確認されず、入国記録がなかったため、不法入国ならびに不法滞在とみなされた。
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