目まぐるしく変わるタイの国内感染状況と感染防止規制措置。
もう何がなんだかわからない状態となっている。
パタヤの街中の様子をあわせて、感染状況と新たな規制措置について追いかけてみる。
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パタヤの街中
12月下旬から大晦日にかけてパタヤの規制措置は大きく変化した。
規制強化したと思ったら、翌日には一部規制緩和したりと、ついていくのが大変だ。
1月2日には、パタヤの規制措置はいったん落ち着いたように見える。
ショッピングモールは閉鎖。モール内のレストランは持ち帰りのみで営業。銀行やスーパーや薬局やITショップは営業可能。
市中のレストランは店内飲食あり。
マッサージ屋は閉店。
ナイトライフ娯楽施設はすべてクローズ。
コンビニの営業時間は午前5時から午後10時までに制限。
酒類の販売はオッケー。
ざっとこんなところ。
不便といえば不便だが、昼間の日常生活だけにかぎると、そこまで問題はない。買い物は普通にできるし、レストランで食事も取れる。酒も帰る。
夜はとてつもなく退屈。
昼間のソイブッカオは快晴。
日差しは強めだが、日陰に入るとかなり涼しい。
かなり過ごしやすい。
ちなみに夜から朝にかけてはけっこうな冷え込みで、最低気温が19度まで下がる。
夜遅くに出かける時は上着が必要なほどだ。
まあ、夜中に出かけてもなんの店もやっておらず、外に出る意味はないが。
レストランの店内飲食問題はいちおうルールが確立したようだ。
普通のレストランや食堂では、問題なく店内飲食ありで営業している。
アルコールの提供もあり。
ファランは普通に昼間からビールを飲んでいる。
LKメトロにあるレストランバーも営業。
スポーツバーも営業している。
むろん、食事がメインのレストランとしての営業だ。
ビールはあくまでも食事の際のドリンクとして提供される。
アルコール提供がメインになっていはいけない。
1月1日の夜には、ジョムティエンのバービアが摘発された。
レストランとしてのライセンスを持っており、レストランとして営業していると謳っているが、実態はバー営業だとして当局が摘発した。
客の多くが酒だけを飲んでいたようだ。
このようにレストランを装ったバー営業に対して、当局は厳しく対応するという。
もし違反が見つかられば、10万バーツの罰金と最長1年の懲役に直面する恐れがあると警告している。
前回のロックダウン時でもレストランを装ったバーの摘発はあったし、今回も同じ。
また、前回のロックダウン時には、レストランのライセンスを取り、急遽食事メニューも揃えて、無理やりレストラン営業に切り替え、その場をしのいだバービアもあった。
今回の規制措置が長引くと、レストラン営業に切り替えるバーがまた出てきそう。
ただ、新規のライセンス発給を一時中止するという強気な案も聞こえてくるので、今回は厳しい対応となるかもしれない。
観光客がいなくなったパタヤでは、形態は問わず、どこの飲食店も必死に耐えている状況。
完全にクローズとしまうと、本当に致命的なダメージとなりかねない。
だからこそ飲食店の店内飲食を急遽再開させたのだろうけど、バーは営業できないまま。
再開の見込みはまったく不明。
今度こそ撤退してしまう店が増えてもおかしくない。
タイとパタヤの感染状況:パタヤで死者
1月2日発表、タイ全国の新規感染確認者は216人。
外国からの入国:2人
国内感染:182人
移民労働者への積極調査:32人
死亡:1人(累計64人)
国内感染県別
サムットサコーン37
チョンブリ32
ラヨーン27
バンコク18
など
1月2日発表、チョンブリの新規感染確認は32人。
バンラムン地区(パタヤ含む)17人
シラチャー地区13人
サタヒップ地区2人
累計243人
死亡1人(バンラムン地区)
バンラムン(はっきりしないがおそらくパタヤ)の違法賭博場訪問歴のある47歳のタイ人女性。基礎疾患(糖尿病)あり。
陽性確認後、当初は無症状だったためホテルで隔離されていた。その後症状が出たが、女性はまだ大丈夫と病院に入ることを断った。が、その翌日に急激に症状が悪化し、そのまま亡くなったということだ。
タイ全国の新しいゾーン分け
タイの国内感染は53県に拡大。
CCSAの発表では、1月4日より新しいゾーン分けにする。
レッドゾーン(28県):最大制御エリア
オレンジゾーン(11県):制御エリア
イエローゾーン(38県)観察エリア
グリーンゾーンは無し。
もはやタイ国内に安全な場所などないということなのか。
maximum control zone(レッド)
バンコク、ターク、ノンタブリ、パトゥムタニー、アユタヤ、サラブリ、ロップブリ、シンブリ、アントン、ナコンナヨク、カンチャナブリ、ナコンパトム、ラチャブリ、スパンブリ、プラチュアップキリカーン、ペチャブリ、サムットソンクラーム、サムットサコン、チャチュンサオ
プラチンブリ、サケオ、サムットプラカン、チャンタブリ、チョンブリ、トラート、ラヨーン、チュンポン、ラノーン
Control Zone(オレンジ)11県
スコータイ、カンペーンペット、ナコンサワン、ウタイタニ、チャイナット、ペチャブーン、チャイヤプーン、ブリラム、ナコンラチャシマ、スラタニ、パンガー
Close watch zone(イエロー)
残り38県
パタヤのあるチョンブリはレッドゾーンとなる。
レッドゾーンへの規制強化
1月2日、タイ教育省は、CCSAによってmaximun control zone(レッドゾーン)に指定された28県にある公立と私立のすべての学校・教育施設を1月4日から1月31日まで閉鎖すると発表。閉鎖期間は、さらなる通知があるまでともしている。
授業はオンラインに切り替えるとのことだ
これに先立ち、レッドゾーンではより厳しい感染対策措置が必要とCCSAが1月2日昼間の時点で発表していた。
1月4日から2段階で必要な措置を講じる予定としている。
1月4日午前6時から2月1日午前6時までがステップ1。
店舗営業時間の制限、感染拡大リスクの高い施設の閉鎖、不法な集まりの摘発、集会の最小化、県をまたいだ移動を避けるよう協力要請、学校と教育機関を閉鎖してオンライン授業へ切り替え、work from homeの推奨。
レッドゾーンから離れる人に対してはさらに厳しい措置が適用。
積極的な検査が実施される。
それでも状況が改善しないようなら、2月1日よりステップ2へ。
夜間外出禁止令、施設の営業時間をさらに制限、閉鎖施設の増加、work from homeをさらに要請、積極的な検査も増やす。
すべての措置を強化する。
1月4日からCCSAがどうのような措置を取るのかはまだ決まっていない。
CCSAが基準を定めて、それに見合った規制措置を各県で実施せよという方針に変わりはないようだ。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2044503/one-more-covid-19-death-216-new-cases
タイ東部をすべてロックダウンせよと保健省
タイ保健省がタイ東部エリア全体の28日間ロックダウンを首相に要請するという。
ラヨーン、チョンブリ、チャンタブリの感染の99%が違法賭博場に関連しており、賭博場に行ったことが発覚するのを恐れて、感染疑いのある者が病院や検査に行かない状況となっている。
保健省の提案するロックダウン措置では、必要不可欠な緊急の場合をのぞいて3つの県から外へ出ることを制限するという。
厳しい移動制限を実施すれば、違法賭博の罪が発覚するのを恐れて隠れている感染者たちが県外に出て、感染が拡大するリスクは抑えられることになる。
そのためのロックダウンというわけだ。
あくまで保健省が首相に提案するかどうかという段階。
まだ東部全体へのロックダウンが決まったわけではない。
参照:https://www.thaipbsworld.com/thai-health-officials-seek-lockdown-of-eastern-region-for-28-days/
まとめ
ざっくりと昨日の動きを追ってみた。
新たな規制措置については、CCSAや各省庁や県知事からの正式発表があるまでは何も決まっていない。
1月4日には何らかの規制措置が打ち出されるはずだ。
本日3日には発表があるだろうから、正式な情報発表を待つべき。
パタヤの街中の様子は落ち着いているように見える。
出歩く人は減ったようだが、昼間の日常生活は淡々と進んでいる。
ただ、スーパーに行くと、酒や食料品を多めに購入する人を目にした。
といっても、酒はまだまだ山積みで売っているし、食料品が底をつくことはない。一時的に豚肉や鶏肉が売り切れることは前回のロックダウン時にもあった。でもすぐに補充された。
日用品もしかりで、買いだめの必要はまったくない。
とはいえ、パタヤの住人の多くが本格的なロックダウンの到来に危機感を抱いているのは間違いないと思う。
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