フィリピン旅行記13
(12「スービック最後の夜にバーファイン」からの続き)
スービックからアンヘレスに戻ってきた。
フライザバスでスービックのホテルからアンヘレスのホテルまで、Door to Doorで1時間ほど。
快適なアンヘレス帰還となった。
ここからプリメタプチ沈没生活の再開。
フェニックスホテル(Phoenix Hotel)
アンヘレスの投宿先は、最近お気に入りのフェニックスホテルだ。
スービックへ出発する前もこのフェニックスホテルに泊まっており、また戻ってきた形となる。
レセプションのお姉さんとも顔なじみで、「I come back again」とだけ伝えると、パスポートチェックも何もなく、すぐにルームキーを渡してくれた。
いつものように予約したのはスタンダードルーム。
今回は、客室フロアに入って左側の部屋に通された。
床が絨毯ではなくて、タイル張り。
こっちのほうが清潔感があって好き。
でもテレビは小さなブラウン管タイプだった。
ケーブルテレビではFOX SPORTSが映る。つまり、F1やUFCが見られるってこと。これは、わたしにとって大事なポイント。
シャワーはボイラータイプで、お湯が出るまで少し時間がかかる。でも、数分待っていれば、熱々のシャワーがたっぷり出てくる。
Wi-Fiのつながりと通信速度はフィリピンレベルでは問題なし。たまに断線することもあるが、動画サイドも見られる。
部屋の中でGlobeやSmartの4G回線も拾ってくれるので、Wi-Fiがダメな時はテザリングで対処できる。
カーペット部屋はやや匂いがこもりやすい。
クローゼットと窓の間にエアコン。フィリピンでよく見かける四角いはめ込みタイプだが、リモコン操作可能で効き目は良好。
部屋内部にセーフティボックスがない。レセプションの貸金庫を使う。
あと、作業机が広くて快適なのでが、コンセントが遠いは難点。
部屋は全室禁煙となったが、中庭のプールサイドで喫煙可能。
コーヒーとタバコでまったりできる。
雨が降ると少々厄介だけど、喫煙ブースはパラソル付き。
ルームクリーンは、フロントのお姉さんか掃除担当社に直接部屋番号を伝えれば、やってもらえる。
向こうからは何も言ってこないので、自分から主張すべし。タオルもシーツもきちんと交換してもらえる。
客層はファラン(欧米人)ばかり。あと、ちょっとカネを持っていそうなフィリピン人くらい。
たまに韓国人を見かけるが、ほとんど泊まっていないと思う。
夜は静かでぐっすり眠れる。
むろんジョイナーフィーなどない。IDカードチェックもない。連れ込み放題。
特に建物や部屋が綺麗なわけでもないけれど、なんだかすごく居心地がいいのがフェニックスホテル。
こういうものは人間同士と同じで、波長の問題。
合わない人は合わないだろうなあとも思う。
10月時点でのウォークイン価格は、スタンダードルームで1690ペソ。3720円ほど。
アゴダで予約して1泊2600円、1200ペソほどだった。
ほぼ間違いなく予約していったほうが安くなるだろう。一週間を越えるような長期滞在の場合は現地で交渉してみましょう。
プリメタでプチ沈没
Perimeter、ペリメータ、ペリメタ、ペリメーター、プリメタ、プリメーター、プリメタ。
現地の人の発音は、「ペリメータ」みたいに聞こえるが、まあカタカナ表記は正直どうでもいい。
自分でいろいろ発音を試してみて、一番通じやすいものを自分なりに採用すればいいだけ。タイ語もそうだが、この手のカタカナ表記の議論は馬鹿らしい。日本語のひらがなやカタカナのように決まった発音があるわけではない。実際にどう発音するかは、その人それぞれだ。通じれば何でもいい。
ちなみに、現在のところ、グーグルさんで「アンヘレス ペリメタ」と検索すると、自動的に「アンヘレス プリメタ」に飛ばされる。まあ、グーグル神が言うんだから、わたしは大人しくそれに従う。
そもそもAngelesにしても、現地の人や英語ネイティブファランの発音がばらばら。アンゲレス、アゲレス、アンジェルス、エインジェルス、エンジェレス、エンジェルス、アンゲルスなどなど。
スペイン系の人やドイツ系の人はなおさらだ。詳しくは知らないけれど、タガログ話者とパンパンガ話者では異なるかもしれない。
どれもが正解であり、間違いではない。通じればどれでもいい。
わたしは、フィリピン相手に話すときはアンゲレス、ファラン相手に英語で話す時はアンジェレスシティと発音している。(あくまでカタカタ表記になおせばの話ね。実際は、カタカナでは表現しえない発音をしている。)
でもまあ、アンヘレスという発音はまず耳にしないかな。日本語がわかるフィリピン人はあえてカタカナ読みでアンヘレスと発音する人もいるけど。
そんなことはほんとどうでもいい。
とりあえずアンヘレスのプリメタ地区にプチ沈没してみたのである。
フェニックスホテルには、スービック行きを挟んで、合計7泊。
沈没というには短すぎるんで、プチ沈没としておく。
沈没生活の一日
フェニックスホテルを中心としたプリメタプチ沈没生活を紹介していこう。
一日の流れはこんな感じ。
朝、だらだら起床。
フロントに顔を出して、部屋の掃除を頼んでおく。
朝飯は、ホテルのレストランでとってもいいが、やや割高。
すぐ近くにあるパズルカフェというレストランへ行くことが多かった。
シンプルだが充分な内容。
ホテルに戻ってプールサイドでスマホをいじりながらタバコを吸う。
同じような宿泊者がいて、たまに世間話。
フィリピンで英語教師をしているというアメリカ人と仲良くなった。
なんでも日本大好きで神戸で教師をしている時に日本人のカノジョがいたそうだ。
いろんな人がいるね、アンヘレスにも。
同じく米軍の影響によって誕生したパタヤよりもアメリカ人ファラン率が高いのがアンヘレスの特徴か。
そうこうしているうちに昼過ぎ。
部屋の掃除も終わったようだ。
部屋でインターネットしてもいいし、気が向けば、バーへ行く。
なにせ、フェニックスホテルを出て10秒のところにバーがあるのだ。
フィールズアベニュー方面へ散歩がてら遊びに行ってもいい。
途中、バーがいくつかある。
いったいどこからどこまでがプリメタなのかは知らないけれど、デベラホテルの手前側、バーでいうならポニーテイルあたりまでがプリメタだろうか。
このあたりのバーも昼間から営業しているんで、冷やかしながら歩くと楽しいもんです。
バーめぐりに飽きたらホテルに戻る。
ちょっと遅めの昼飯は、近所のファラン向けレストランなんかで。
クリームソースたっぷりのポークステーキ。マッシュポテトとコーンどか盛り仕様でまさにアメリカン。235ペソ。
節約したい時はローカル食堂を利用。
シシグとご飯で50ペソ。
食後のコーヒーは、屋台のインスタントコーヒーがいいね。12ペソ。おやつにクラッカーも購入8ペソ。
夜になると、また気軽にバーへ行く。
夜食として、バーベキューを屋台で購入。
1本5ペソ(11円)だ。
スパイシーソースをかけてもらうが、タイに比べるとままごとのような辛さ。全然辛くない。
よく通ったバーは、プラチナム。
夜でもサンミゲルが65ペソ。140円くらい。安い。
ステージかぶりつき席に陣取って、ダンサーたちをかわるがわるからかって遊ぶ。
奥に喫煙ブースがあって、喫煙派には居心地がいい。
このあたりのバーは深夜0時前後には閉店する。
まだ遊び足りない時は、フィールズアベニュー方面へ移動すればいい。
夜でもジプニーが走っている。女性が一人でも利用しており、特に危険はなさそう。スリには最大限の注意が必要だけど。空いているなら、助手席に乗るのがベター。
ウォーキングストリートまで行けば深夜3時くらいまで遊べる。
帰りもジプニーで。
フェニックスホテルに戻ると、微妙にライトアップされたスイミングプールがお出迎え。
これにて一日がおしまい。
これがプリメタ沈没生活。
まあ、なんというか、パタヤのソイブッカオ沈没生活と似たようなものかな。違いは、閉店時間が早くて、バーの数が圧倒的に少ないこと。やってることは同じ。
すぐに慣れます。
けっこう快適です。
バーファインするなら
毎日はバーファインしないけれど、たまには連れ出す。
フェニックスホテル横のバーから2回バーファインした。
バーからホテルまでは、あっという間に帰れる。
2人でいると、食事にちょっと困るが、夜はジプニーでフィールズアベニューまで移動して、ジョリビーで食べればいいかな。
昼の2時にペイバーして、翌朝まで一緒に過ごすなんてことも可能。
朝までお好きなだけどうぞ。
フェニックスホテル横のゴーゴーならバーファインが2000ペソ。4400円。
この安さとお手軽さがプリメタ最大の魅力だ。
プリメタの地図と店舗解説
フェニックスホテルを中心としたプリメタ地区の情報をまとめてみた。
わたしが実際に訪れたところ限定なので、漏れている情報はたくさんあるはずだが、参考までに。
地図
夜遊び編
なんといってもフェニックスホテルから出て10秒のところにバーがある。
ホテルのガードマンが常駐している出入り口からなら、リアルに10秒である。
一番近いのがNight Movesというバーで、そこからDet5など数軒のバーが並んでいる。
速攻でバーファインすれば、まさに秒速でホテルまで連れて帰ることが可能。
さらにバーが並ぶ。
路地を曲がると、いわゆる三軒茶屋と呼ばれるバー。実際は2軒だけど。
前回遊んだ様子はこちらから。
⇒アンヘレス2日目はプリメタ地区で昼間から遊んでみる。これが三軒茶屋?
さらに大通り沿いを進むと、またバー群。
このあたりまでは店が多く、夜間に一人で歩いていても危険は感じない。
若い女性も独り歩きしているほどだし、たぶん大丈夫。
でも路地に入ると、少々薄気味悪いんで注意は必要。
その先にもちょろっとバーがあるが、しばらくは静かなエリア。
レッドプラネットホテルを越えて、クラークトンホテルの手前側には韓国系資本のバーが並ぶ。フレンドシップ方面のバーエリアと言ってもいいかも。どこからどこまでがフレンドシップかは知らないけれど。
フェニックスホテルから歩くと10分以上かかるが、歩けない距離ではない。また、この韓国系バーは昼12時頃にオープンして夕方頃には閉店する。よって移動は昼間のみ。昼間なら徒歩で移動しても、特に危険は感じない。夜は閉まっているので行っても無駄。
正午を期して一目散に向かうのがベターだろう。なにせ半ば置屋状態となっており、先手必勝がこのバーエリアだ。
バーファインは2000から2500のあいだ。
逆方向、つまり、フェニックスホテルからフィールズアベニュー・ウォーキングストリート方面へ歩いたところにもバーが点在している。
また、ヒオキヤというラーメン屋の奥には、SAKURAという怪しい日本式マッサージ店もある。
ゴーゴーはほぼすべてのぞいてみたが、ポニーテイルのレベルが一番高いように思う。
昼間のハッピーアワーなら、ビールが60ペソ。まさにプリメタ価格。
が、バーファインはウォーキングストリート価格となっており、3000ペソ。ウェイトレスは2000らしいけど。
わたしの勝手な線引では、ゴーゴーバーでいうならポニーテイル、ホテルでいうならデベラホテルが、フィールズアベニューとプリメタの境界線。実際の行政区分やらアンヘレスベテランの意見は知らない。
ほとんどのプリメタのバーは夜23時から24時までに閉まる。一部のバーが深夜1時まで営業しているが、深夜にお相手探しはかなり難航するはず。
そんな時は、ジプニーでさくっとウォーキングストリートへ向かうのがベター。
わたしも何度か夜遅くウォーキングストリートへ向かった。
やはり、ウォーキングストリートのにぎやかさはプリメタとは桁違い。
ジプニーでは、とにかくスリに要注意。
とりわけ、メインゲート乗り場では必ず満員になってから出発する。カネを持っていそうな外国人は狙われやすく、スリがむりやり隣に座ってくるケースもあるようだ。貴重品の管理は怠りなく。
心配な人はトライシクルを使おう。100ペソが基本。
スリ以外の治安は、夜でも特に危険は感じない。
食事編
プリメタ地区にもレストランがいくつもあるが、フィールズアベニューに比べると格段に少ない。
とりわけジョリビーやマクドナルドといった利用しやすいファストフード店がなく、どローカルの食堂か、移住したファラン向けのレストランがメインとなってくる。
慣れていない人は食事に困るかも。
American Legion
アメリカンリージョン。
謎のクリームソースたっぷりポークステーキを食べたレストラン。
薄汚れた外観で、中に入ると、退役軍人らしきアメリカ人たちがテレビで映画を見ている。
店頭の日替わりメニューが気になるなら、入店すべし。200から300ペソくらい。
Puzzles Cafe
パズルカフェ。
ブレックファーストのパズルカフェスペシャルがお得。他にもメニュー多数。客はファランばかり。
関連記事:アンヘレス・プリメタのブレックファーストはポテト付き
表のテラス席で喫煙可能。食後はコーヒーとタバコでのんびりできる。
他にも欧米人向けのレストランは点在している。
また、ローカル向けの雑貨屋兼ぶっかけ飯屋が路地中にいくつもある。
夜は極端に食べられるところがなくなるので要注意。
フェニックホテルのレストランは24時間営業。
価格はやや高めだが味は確か。日替わりメニューが比較的お得。
フィッシュアンドチップスは魚もパンもうまかった。
ルームサービスはチャージ無料。
あと、フェニックスホテルの近くにコンビニはない。
レッドプラネットホテルの向こう側にあるセブンイレブンが一番近い。
むしろ、ジプニーでフィールズアベニューまで出たほうが早いかも。
フィールズアベニューへ出たついでに買いだめしておくのがベター。
もちろん雑貨屋や露店は出ているので、水やお菓子やインスタントコーヒーくらいなら気軽に購入可能。
アンヘレス・プリメタ地区のホテル
ペリメタ地区のホテルで個人的なイチオシは、もちろんフェニックスホテル。
建物も部屋も古いし、部屋によってはかび臭い。でも、居心地は抜群。
こういうものは本当に相性の問題。あとは価格との相談となる。
他にも実際に泊まったホテルがいくつかあるので紹介していこう。
予約先は代表してAgodaのみ掲載しておきます。
レッド プラネット アンヘレス シティ (Red Planet Angeles City)
プリメタ地区のやや西側。ウォーキングストリートまで歩くには遠い。
ただし、クラークトンホテル横の韓国系バーエリアとフェニックスホテル横のバーエリアのどちらにも徒歩圏内。
安定のレッドプラネットグループ運営で、部屋は清潔そのもの。
確かに狭いけれど機能的な配置となっていて、窓付きなのでそこまで圧迫感はない。古臭いホテルの多いアンヘレスでは貴重なホテル。
詳細なホテルレポート
⇒【アンヘレスのホテル】レッド プラネット アンヘレス シティ (Red Planet Angeles City)宿泊レポート。部屋は狭いが清潔。
⇒アゴダ
ルミ アパテル ホテル (Rumi Apartelle Hotel)
レッドプラネットホテルの脇の路地を入っていって左手にあるアパートメントホテル。
部屋は綺麗でキッチン(流し台)付き。夜はとても静か。
詳細なホテルレポート
⇒【アンヘレス・プリメタのホテル】ルミ アパテル ホテル (Rumi Apartelle Hotel)宿泊レポート
⇒アゴダ
ダニエラズ プレイス アパーテル (Daniela's Place Apartelle)
ここは前回のアンヘレス旅行の際に利用した。
部屋はキッチン付きでアパートのようになっている。
中庭にはスイミングプールとバーカウンターあり。
タイミングによっては1泊2000円以下で泊まれる。スイミングプール付きでこの価格帯はプリメタ地区のホテルでは最安値の部類。
フェニックスホテルよりも沈没向きかも。
⇒アゴダ
ペリメーター ホテル (Perimeter Hotel) agoda
その名もずばりのPerimeter Hotel。
ゴーゴーバーの上がホテルとなっている。
昼間はホテルを出て3秒で即ゴーゴー。
ここは昨年に宿泊した。
部屋は流し台付きで広めだが、かなりくたびれている。
セーフティボックスは部屋内にあり。
階下のゴーゴーが早めに閉店するため、夜は静か。
IDカード預けあり。セキュリティはしっかりしている。
⇒アゴダ
他にもホテルは多い。
ブーメラン ホテル (Boomerang Hotel)
いわゆる三軒茶屋の少し奥にある中級ホテル。プリメタでは比較的新しいホテル。
フェニックスホテル横のゴーゴー群まで徒歩数分。
(2018年追記)
その後、実際に泊まってみた。
部屋は綺麗。スイミングプールあり。かなり快適なホテル。
関連記事:アンヘレス・プリメタ地区のおすすめホテル、ブーメラン ホテル (Boomerang Hotel)宿泊レポート
⇒アゴダ
ホテル ユーロアジア (Hotel Euroasia)
プリメタ地区の中でも、ウォーキングストリートに近い立地。
フェニックスホテル横のゴーゴーエリアも余裕の徒歩圏内。中途半端といえば中途半端だし、便利といえば便利。
⇒アゴダ
プリメタ沈没生活まとめ
住めば都。
慣れれば楽しいもんです。
もしも、1週間ほどのアンヘレス滞在期間があるのなら、半分ほどの日程はプリメタ宿泊に振り当てても楽しいかも。
アンヘレス数泊なら、ウォーキングストリート近辺に泊まるのがベターです。
関連記事:【アンヘレスのホテル】950 コンドテル (950 Condotel)宿泊レポート
950コンドテルあたりなら、ウォーキングストリートはもちろん、プリメタ方面へも移動しやすくて便利。
ちょうど境界線にあたるデベラホテルも良し
関連記事:アンヘレス:デベラ ホテル (Devera Hotel)宿泊レポート。喫煙部屋に泊まってみた。
少し離れるが、ココモススイーツもおすすめ。プリメタ・フレンドシップ方面のジープニー乗り場が近い。
関連記事:【アンヘレスのホテル】ココモス スイーツ ホテル (Kokomos Suites Hotel)宿泊レポート。キッチン、電子レンジ付きで部屋広め。喫煙可能。