毎度おなじみ、庶民の味方、貧乏旅行者&B級グルメ愛好家御用達のソイブッカオ常設市場である。
その一角には屋根付きの屋台村ないし簡易フードコート的な飲食店コンプレックスがある。
ぶっかけ飯屋がとかくクローズアップされがちだが、その他のメニューも充実している。
今回取り上げるのはベトナム料理屋だ。
ここのクイジャップユアンは食べやすい味でけっこういける。
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ブッカオ常設市場のベトナム料理屋
説明不要かもしれないが、念のために、ソイブッカオ市場の地図を。
正式名称不明。ソイブッカオ南端の火金市場と区別するため、毎日開催していることから勝手にブッカオ常設市場と呼んでます。
タイ人相手には、タラートブッカオと言えば通じる。が、たまに火金市場もタラートブッカオと呼んだりするからややここしい。
市場に入って右手の屋根付き部分が屋台村になっている。席は自由に座ってよい。
ベトナム料理屋は手前側の列に店を出している。
ちょっと文字が隠れているが、Vietnamese foodと英語表記してある。
調理台には、揚げ春巻きやベトナム麺が陳列。
メニューが写真付きで貼ってあり、わかりやすい。注文は指差しでいける。
クイジャップユアン
気になったのが、これ。
Vietnamese Rice Noodle Soupと書いてあるなあ。まあ、クイジャップユアンのことでしょう。
とりあえず、「クイジャップユアン」とだけ告げて、注文した。
クイジャップ(クワイジャップ)とは、タイでは太いねじり麺の入ったモツスープのことだが、これにベトナムを表すユアンを付けると、ベトナム風のクイティアオとなる。
フォーとの違いはよくわからないが、たしかに別物のようだ。
クイジャップユアンは、もちもとした食感の麺とスープが特徴。
ラオスに行くと、同じ料理がカオピヤックという名称になる。
わたしは、タイの普通のクイティアオよりも、クイジャップユアンのほうが好きだ。
5分とかからず、クイジャップユアン到着。
どんぶりは大きいが、思ったよりも麺が細い。
ここまで細いクイジャップユアンは初めて見た。
ほじくりかえすと、豚骨が入っている。これはクイジャップの定番。同じく定番であるムーヨー(ソーセージ)が細かく刻んで入っている。
あとは、ゆで卵、野菜、薬味。人参が入っているのは珍しいかも。
スープは、かなり薄口。飲みやすい。
ちょっと物足りないので、クイティアオと同じ4種類の調味料で味を整える。
薄口といっても、しっかりダシは出ており、あまり無理に調味料は入れなくていいかな。
すっきりしたスープで、まずまずおいしい。スープの粘り感は少なめ。
細麺だが、もちもち感あり。
個人的には、日本のうどんのような太い麺のほうが好みだけど、この麺もなかなかのもの。
人参はしっかり煮込まれていて柔らかい。
ムーヨーとゆで卵は、まあ普通においしい。
そして、豚骨。これが煮込まれすぎていて、肉と骨がぼろぼろ崩れてしまい食べにくい。
が、しゃぶりついてしまうほどおいしい。
細かい骨がスープに落ちてしまうんで、一気にスープを飲むと危険。骨を避けて、ゆっくり飲みましょう。
とにかくスープはおいしいです。
こういったクイジャップユアンは、底のほうに化学調味料が沈殿しているものだけど、ここのスープは最後まですっきりしたまま。
スープだけでもいけますね。
完食です。
お値段並盛りで50バーツ。
ちょっと量は少ない。がっつり食べたい人は大盛り(ピセー)にしたほうがよさそう。
もしくは、二人で訪れて、別途、春巻きをシェアしてもいいかも。
決して特上のクイジャップユアンというわけではない。
が、パタヤ中心部で気軽に食べられるクイジャップユアンとしては申し分ないかと。
サードロードやパタヤタイ方面までいけば、さらに豪勢なクイジャップユアンが食べられます。
でも、スープに関しては、このブッカオ常設市場ベトナム料理屋もけっこういい線いっている。
まだ、クイジャップユアンを食べたことがない人は、一度訪れてみては。
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