イサーンとラオスは元々同じ文化圏。
使われている言語も当然似ている。
政治的歴史的変遷もあり、イサーン語とラオス語はまったく同じ言語ではないが、まあ似たようなもの。
おおらかなイサーン人に言わせると、セイムセイムだ。
タイ語で否定形は、「マイ」を使う。マイペンライのマイね。
「違う違う」と強調して言いたい場合は、「マイ マイ」と言えばいい。
「何?」は、「アライ」だ。
イサーン語とラオス語の否定形は、「ボー」。マイペンライは、イサーン語で「ボーペンニャン」となる。
「違う違う」は、「ボーボー」と言えばいい。
「何?」は、「ニヤン」。
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ノンカーイにて
さて、コラート、ブリラム、スリン、ウドンタニー、ノンカーイ、コンケーンとイサーン地方を旅してきたわけだが、実際に街中でイサーン語を耳にする機会はそれほど多くなかった。
まあ、わたしの貧弱なタイ語イサーン語能力ではすべて聞き取るのは当然不可能だが、簡単な言葉ならわかる。
年配者は、ブリラムでもコラートでも、それなりにイサーン語で会話していた。
が、街角で若いタイ人同士が交わしている言葉は、ほぼ普通のタイ語だった。
ウドンタニーのコンビニの店員同士の会話でも、否定形に「マイ」を使っている。
が、ノンカーイでは、「ボー」を使う割合がとても高かった。
10代の若い女子高生が、「ボーボー」と連呼しているのを聞いて、ちょっと微笑ましくなった。コンビニの若い店員も「ボーボー」言っている。
当然、「アライ」ではなくて、「ニヤン」である。
ボーボーニヤンニヤン
ああ、ノンカーイまで来て、やっとボーボーニヤンニヤンが聞けたよ。
さすが国境の町だ。イサーン語というより、ラオス語なんだろうね。
でも、いいよね、若い女性が使うボーボーニヤンニヤン。
よそ者が勝手に抱く方言萌えみたいなもんだが、いいものはいい。
すっかりボーボーの魅力に取りつかれて、イサーン出身者を相手に否定の返事をする時に、ついつい「ボーボー」を多用するようになってしまった。
パタヤのバービアで使うと、ちょっとだけウケますね。
使いすぎると、うざがられるんで、ほどほどに。
嫌われても、ボーペンニャンだ。
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