バンドゥン(バンドン)へ
さっさとジャカルタに見切りをつけ、次なる目的地へ。
向かったのは、バンドゥン(Bandung)。
バンドン会議が開かれた場所として有名。
バンドゥンなのかバンドンなのか、まあ、実際の発音に近いのはバンドゥン。
歴史上の出来事を語る上では、バンドン。
一般的には、まだまだバンドンが優勢かな。
ここではバンドゥンとしておく。
一応、マンガブサール付近からの行き方を説明。
ジャカルタからバンドゥン(バンドン)への行き方
マンガブサールの鉄道駅からガンビル(Gambir)行きの電車に乗る。
駅の窓口で切符を購入するだけ。チケット代は1500ルピア。約15円と格安だ。
普通とエクスプレスに別れているようで、ガンビルに停車するのは、どちらか一方。
よくわからなかったので、駅のホームで電車が来るたびに近くの人に聞いた。
たぶん、日本の中古車両だったはず。
で、ガンビルでバンドゥン行きの列車に乗り換えればオッケーだ。
チケットは窓口で購入すること。
英語の案内板もあるし、係の人にも英語が通じる。
席種はいろいろ分かれているけど、エグゼクティブクラスがおすすめ。
新幹線のグリーン車よりも快適なくらいに席が広くて、エアコンも効いている。
ビジネスクラスは、名前だけは豪華そうだが、実はエアコンなしの扇風機だけ。席も狭い。
黙ってエグゼクティブ一択でよし。
ジャカルタ(ガンビル)からバンドゥンまでエグゼクティブクラスで、8万リピア(約800円)だった。
所要時間は約3時間。
わたしは、朝10時半発のArgo Gede号に乗って、バンドンに着いたのが13時40分。
チケットは当日朝でも余裕で買えたが、心配な人は前売りで購入しておくべし。
(料金は2012年当時のものです。たぶん、少しは値上がりしているかと思われます。)
バンドゥン市内と観光
バンドゥン駅到着。
「地球の歩き方」で目星をつけておいたホテルまで徒歩で移動。
バンドゥン駅からは10分ちょっとくらい。
歩き方に載っていたのは、パレムというホテル。
あいにくと満室。パレムの周辺には、他にもいくつかホテルが並んでいたので、てきとうにチョイス。
1泊2000円くらいのビジネスホテル風。部屋は狭い。
インドネシアでは、このあたりが格安系ホテルの相場のようだ。
タイでいうなら、500バーツから600バーツで泊まれるようなホテル。
でも、インドネシアのホテルは簡単な朝食付きだ。
バンドゥン郊外には風光明媚でのどかな温泉や荒々しい火山まであって、いろいろと見どころも多いらしい。
が、バンドゥン市内には、特に何もない。
バンドン会議(第1回アジア・アフリカ会議)が開かれた会議場が現在では博物館になっている。
あとは、ローカルな市場やショッピングモールくらいなもの。
ジャラン・ブラガのセンターポイント付近
ジャラン・ブラガが街の中心部となるかな。ここはおしゃれなカフェや画廊が多い。
外国人向けのバーもある。
この辺りには夜な夜な、外国人向けのフリーランサーが出没するとの噂もあったが、わたしは発見できなかった。
バンドゥンの置屋街を偶然発見
さあ、夜本番だ。
が、例によって情報は皆無。
今日も空振りに終わりそうな気配。
ぶらぶらとホテル周辺を散策。
Jl.Gardujatiと書いてある大きな通り沿いに、たくさんの屋台が並んでいて、とてもにぎやか。
通りを北へ行くと、ショッピングモールがあった。
HYPER SQUARE。
小さな商店がたくさん並んでいる。日本式のラーメン屋もあった。
一番奥には屋外型フードコート。
で、モールの中央付近には大きなスパ。
見たところ、健全そうなスパだけど、ひょっとしてスペシャルがあるかも。
Jl.Gardujatiを南下して、さらにうろうろしていると、道端に突っ立っているおじさんからいきなり声をかけられた。
なにやら、「レディ、レディ」とか英語で言っている。
来たね、これは。
「ジキジキ?」と、わたしが質問すると、しきりにうなずくおじさん。
わたしの腕を取り、すぐ近くの薄暗い路地に連れ込もうとする。
ちょっと怖かったけど、悪そうな人じゃないし、付いていくことにした。
路地を少し入ると、小さなテーブルが置かれていて、そこで入場料を払う仕組みになっているようだ。
おじさんが払ってくれた。
さらに薄暗い路地を進むと、そこには、
びっくりするような魔境が待ち構えていた。
魔境というより、魔窟だ。
人がすれ違うのがやっとのような狭い路地が入り組み、ローカルのインドネシア野郎どもが行き交っている。
石造りの建物が所狭しと並び、その中には、艶かしい衣装を来た女性たちが何人も待機しているではないか。
これは、まさにローカル置屋。
そんな置屋が、次から次へと現れる。
というか、この一帯の建物は、ほとんどすべて置屋っぽい。
野郎どもは、窓の外から中を眺めて品定めだ。目が血走っているぞ。
狭い路地にもベンチが置いてあって、そこに座って客待ちしているお姉さんもいる。
そんなところを、おじさんに先導されて、ぐるぐると見て回る。
方向感覚がおかしくなってきた。
なんだか、この世のものとは思えないような、幻想的な空間であった。
おじさんは、しきりに女性を斡旋しようと張り切っていた。
あれはどうだ? これはどうだ?
置屋のボスに通訳してくれて、値段交渉。
少々お年を召した女性で15万ルピア(1500円)くらい。
ちょっと若いクラスは2500円から3000円くらい。
まあ、間違いなく元の価格から上乗せされているはずだけど。
きっと、ローカルはその半額くらいじゃなかろうか、と勝手に推測。
いざ、本番
さんざん悩んだ結果、19歳のややぽっちゃりした子をセレクトした。
スタイルはともかく、顔は実にわたし好みだ。
価格は30万ルピア。約3000円。
たぶん、一番上のランクだろう。
次は、ヤリ部屋。
置屋併設のヤリ部屋を見せてもらったけど、これがひどい。
劣悪そのものの環境。
プノンペンのトゥールコック置屋を思い出した。
ちょっときつい。
おじさんに苦情を言うと、近くにあるヤリ部屋へ案内してくれた。
まあまあ、まともなラブホテル。
部屋には大きなベッドとシャワーも完備。
ここならオッケー。部屋代とボトルの水が2本セットで5万ルビア。
いざ、本番。
これが実にいい子だった。
サービスもばっちり、愛想もばっちり。
大満足で1回戦を終えると、すぐに2回戦目を要求してくる。
嬉しい。でも、無理なんですけど。
インドネシアっ娘、いいねえ。
ほとんど英語は通じなかったけど楽しかった。
最後は、一緒に日本に行きたいとか言い出す始末。
うんうん、お世辞でもうれしいぞ。
チップをあげてから、一緒にロビーに降りる。
するとロビーにたむろしていた地元のインドネシア野郎が、いきなり彼女を指名していた。
すぐに連れて行かれる彼女。
さびしそうな表情を浮かべる彼女へバイバイと告げて、ここでお別れ。
置屋遊びは、まさに一期一会だ。
ロビーで待っていたおじさんに案内されて、置屋街を出る。
最後は、あっさりと元の場所へ出てきた。
さんざん歩き回ったような気がするけど、狭い範囲をぐるぐると回っていただけのようだ。
おじさんに少しだけチップを渡す。200円くらい。
「明日も来いよ」と言われて、電話番号を交換。
それにしても、すごいところだった。
そして、名前も覚えていないけど、あの子はとってもよかった。
ちなみに、客引きのおじさんからは、いまだにSMSが届く。
名前はベホムさん。
濃い口ひげをたくわえ、ちょっとチャールズ・ブロンソンに似たナイスミドルだ。
バンドゥンでチャールズ・ブロンソンを見かけたら、声をかけてほしい。
きっと魔窟へ案内してくれるはずだ。
ま、あの辺りを日本人の男が一人で歩いていたら、間違いなく、向こうから声をかけられるだろうけど。
注意点
まあ、怪しさ全開のローカル置屋街だったけど、ガイドのおじさんと一緒だったせいか、それほど危険は感じなかった。
でも、個人で行くときは、やはり注意が必要だろう。
なるべく、携行する現金は少なめ、貴重品やパスポートはホテルに保管しておこう。
あとは、自己責任でどうぞ。
バンドゥン(バンドン)の夜遊びとホテル地図
(画像をクリックすれば、大きなグーグル地図へジャンプします。)
置屋街の入り口の場所は、おおまかな位置です。
たぶん、合っているはず。
裏側にも入り口があったので、そちらからも行けるとは思うけど、詳細は不明です。
くれぐれも自己責任で。
バンドゥンのホテル情報。置屋で遊ぶ人向け
置屋が駅の近くにあり、のちのちの移動のことも合わせて考えると、駅の近くにホテルを構えるのがよさそう。
街の繁華街は、ジャラン・ブラガ周辺となろうが、駅から歩いて20分くらいはかかる。置屋街とは反対方向だ。
また、駅の北側に行けば、ヒルトンなどの外資系ホテルが多い。
なるべく置屋街に近い手頃な中級ホテルをピックアップ。
agodaで利用可能な中級ホテルの中では、ここが最も置屋街に近い。
ホテルから大通りに出て、道を渡り、少し南下すれば置屋街だ。
鉄道駅から歩いて10分弱くらい。
大きなスパがあるショッピングモール、HYPER SQUARE MALLも近い。
駅のすぐ近くにあって、とても便利。まだ築浅で建物もきれい。なかなかよさげなホテルだ。
各ホテル予約サイトによって、微妙に地図情報が違うが。
「地球の歩き方インドネシア編」のバンドゥンのページにも地図が載っている。
置屋街も地図の範囲内なので、持っておくほうが便利。