パタヤ沈没日記16
(15からの続き)
ある日のこと。
夕方頃、彼女は友人のところへ行ってくると言って、ようやく外出。
帰宅はいつものように深夜1時か2時の予定。
わたしはずっと部屋にいた。
そして、彼女は二度と帰ってくることはなかった。
これ以上詳しく書くつもりはない。
いや、実際には下書きしたのだが、公開するつもりはない。
記事タイトルがすべてだ。
ここから推察していただきたい。
これにて、終焉。
まさかこんな形で終焉を迎えるとは。
まったく思ってもいなかった結末だ。
とにかく彼女とはおしまい。
鉄格子の中、コンクリートの冷たい床で夜を過ごしているであろう彼女の細くて華奢な体のことを想うと少し不憫に感じる。
手を出してはいけないものに手を出した彼女の自業自得なのはわかりきっているが、こればっかりは別の感情だ。
別れたり引っ付いたりを繰り返してきたが、ここまで時間を共有していると、情が湧いてくるもの。
それでも、ダメなものは絶対ダメ。
彼女が食べても食べても太らない理由が少しわかった。
これ以上深入りはできない。
自分の身が危なくなる。
薄情かもしれないが、きっぱり手を切ることにした。
タイで長期滞在を繰り返し、夜遊びをしていく上で、あまりにも考えさせられることの多い事件だった。
(以上、煮え切らないエントリーとなったことをお詫びします。まあ、いろいろありますよ、パタヤで遊んでいると。)