アジア周遊旅行12
タイガーエアでクラークからシンガポールへ向かう。
搭乗するのは、タイガーエアTR2703便である。
アンヘレス(フィールズアベニュー)からクラーク空港までの行き方は、前回の記事を参照にどうぞ。
タクシーで15分なんで、フライト予定時刻の2時間前にタクシーを予約しておけば充分でしょう。
日本人からすると、かなりマイナーな路線だし、ちょっと詳しく記述してみる。
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目次
クラーク空港出発チェックインカウンター
まず空港ターミナルビル内に入る際、X線荷物検査がある。
手荷物や預け荷物に関係なく、すべての荷物チェックが必要だ。ポケットの中のスマホや財布なんかもケースに入れる必要がある。
クラーク空港のチェックインフロアの様子
タイガーエアカウンター
タイガーエアにウェブチェックインはないようなので、普通に列に並んだ。
持ち込み荷物(キャリーオンバッゲージ)はPCも合わせて10kgまで。
これは楽勝でクリアできますね。セブパシフィック航空の計7kgに比べるとかなりゆるい。
そもそも荷物重量計測もなかったし。
なお、わたしの購入したチケットは、正確にはクラーク発シンガポール経由のペナン行きである。
こんな感じのフライト。途中降機場所がシンガポールとなる。
別々に購入したのではなくて一つの予約として扱っている。
よって、チェックイン時に2枚の搭乗券を渡された。1枚は、これから乗るクラーク発シンガポール行きの搭乗券。もう1枚が、シンガポール発ペナン行きの搭乗券だ。
(別の記事に書くけれど、2枚目のシンガポール発ペナン行き搭乗券は、実際にはシンガポール空港で使えないので要注意。シンガポール空港のチェックインカウンターで搭乗券を再度発行してもらう必要がある。)
また、どちらのフライトも、窓際か通路側か席の指定ができた。
あと、チェックイン時に、最終目的地について尋ねられた。
ペナンだと答えると、「ペナンはどこにあるのだ?」と素っ頓狂なことを聞かれた。
いやいや自社便のフライト先の国名くらい覚えておきましょうよ。
係員はペナンがカンボジアにあると思っていて、カンボジア入国にはビザが必要だから、「あなたはビザを持っているのか」とパスポートをチェックしていた。
ペナンはマレーシアですよ、と教えてあげると、今度は日本人のマレーシア入国要件について調べ始める。日本人はノービザ入国可能だと判明すると、一安心したようだ。こちらも一安心。
まあ、このくらいの軽いトラブルは気にしない。
なんでもこのような変なルートのフライトに搭乗する日本人はごく稀のようで、係員も初めての経験だったそうな。
クラーク空港を使う日本人自体が少ないらしい。特にシンガポール路線は、フィリピン人とシンガポール人以外はほぼ使わないとか。
空港使用料・出国税の支払い
続いて、出国イミグレーションへ向かうが、その前にフィリピン空港名物の空港使用料を払わねばならない。
事前に調べたところ、2015年から航空券料金に含まれるようになったとか、いや2016年からはやっぱり別払いとなったとか、いろいろ情報が錯綜していたが、クラークからのタイガーエアに関しては、確実に支払う必要がある。
タイガーエアの係員にも確かめたが、やはり別払いとのこと。
この先が支払いブース
2つブースがあって、フライトによって支払い窓口が分かれている。ちゃんとフライト名が書かれているのですぐにわかる。
支払証明書はボーディングバスにホッチキス留めしてくれた。
現物
TERMINAL FEEが500ペソ。
SECURITY FEEが100ペソ。
合計600ペソ。
支払いはフィリピンペソ現金のみ。アンヘレスで遊びすぎてペソの手持ちがなくならないように注意しましょう。空港内に両替所があるんで、別に問題はないけれど。ATMはターミナルビル内では未確認だが、到着ターミナルビル出口にはあります。
イミグレーションと荷物検査
次にイミグレーションで出国手続きとなる。
ブースの数は少ないが、利用者も少ないんで、すぐに順番がまわってくる。
何の質問もなくクリアできた。
その後に、再び荷物検査がある。
この荷物検査はやや厳しめかも。
「meterが入っているだろ、荷物を見せろ」と言われた。
メーターっていうと、日本でいうところのメジャーだな。
そんなものはない。
おかしいなあと思いながらカバンを開けてみると、巻取り式のワイヤーロックが引っ掛かったようだ。
「これは何だ?」と質問されたので、使い方を実演してみせると、係員は納得してくれた。没収されることなく、荷物検査終了。
悪名高いフィリピンの空港係員なので賄賂を要求されるかと思ったが、きっちり応対すると問題ないみたい。いや、これが当たり前なんだけど。
なぜmeterがダメなのか聞いてみると、武器として使えるとか何とか言っていたなあ。相手のクビに巻きつけて使うのかね。それなら巻取り式ワイヤーロックも同様だと思うんだけど。
ともかく、このワイヤーロックはバックパッカー系個人旅行の必需品なんで、没収されないでよかった。
ちなみに、ライターはあっさり没収されました。
出発フロア搭乗口
荷物検査を終えたら、免税店や売店などが並ぶ。
タバコは1カートンが25USドルと、なぜか外貨建てとなっている。しかも高い。
タバコはアンヘレス市中のほうが安いんで、そちらでどうぞ。
関連記事⇒フィリピン・アンヘレス市中で買うタバコは安い。免税店よりもお得だよ。
ちなみに、わたしはシンガポールへのフライトのため、1箱も買えませんでした。シンガポールはタバコの持ち込みが大幅に制限されている。免税範囲での持ち込みが不可。たとえ持ち込みタバコ1本からでも高い税金がかかる。
1階にも搭乗口があるが、メインは2階。
タイガーエアのフライトも2階が搭乗口となっている。
2階出発フロアの様子
ここにも売店やレストランや免税店がある。
ニッシンのカップヌードルが50ペソ。ペットボトルの水は30ペソ。
お湯を注いでもらって、軽く腹ごしらえ。
クラーク空港喫煙所とプレミアラウンジ
食後、タバコを吸おうと喫煙所を探すと、2階端っこにSMOKING ROOMを発見した。
やれやれと中に入ったら、係員が飛んできて300ペソ払えという。
よく見てみると、300ペソと書いてあるではないか。
しょぼいソフトドリンク飲み放題付き。時間無制限。
でも300ペソ。670円くらい。
さすがに一服するだけのために300ペソは払えない。あほらしい。
4年ほど前にマニラのNAIA空港を利用した際は、カフェでドリンクを注文するとタバコが吸えた覚えがある。
そっちのほうがまだマシかな。
それにしても、無料の喫煙所もないとはフィリピンの空港はつらいところだなあ。
さらに昔の話となるが、マニラ空港をトランジットで利用した時は、空港係員に喫煙所の場所を尋ねるとトイレの個室に案内されて、チップを要求されたこともある。ひどい話や。
VIP LOUNGE
クラーク空港2階には、ラウンジがあった。
VIP LOUNGEという名前で、こちらは喫煙可能。
もちろん有料となっている。値段は忘れた。
Priority Passを持っていれば無料となるようだ。
ああ、あのプライオリティパスね。
楽天カードの楽天プレミアカードを持っていれば無料で付いてくるやつだ。
くそう、入会しておけばよかった。
あとで調べてみると、スターアライアンス系列の提携ラウンジもあるようだ。
でもゴールドステータスが必要だろうし、アシアナ航空利用者に限られるはず。
というわけで、クラーク空港国際線出国フロアでは、タバコが吸えませんでした。
どうしてもタバコが吸いたい人は、300ペソ払うか、楽天プレミアカードでも作っておきましょう。
タイガーエアTR2703便
tigerairのTR2703便の出発予定時刻は18時20分。
搭乗開始予定時刻は、17時35分。
が、シンガポールからのフライトが遅れているようで、約30分のディレイとなった。
空港の外が夕闇に包まれ始めた頃、ようやく搭乗開始。
ブリッジを渡って機内へ移動。
機内の様子
シート配列は、3人掛け・通路・3人掛け。
シートピッチは、国際線のLCCとしては標準的なもの。
日本とバンコクを結ぶスクートやエアアジアよりは、若干狭いかなというくらいで、それほど窮屈さは感じない。
テーブルを出して、ノートパソコンを広げることもできた。
LCCなので、機内食は当然有料。
ソフトドリンク類は、一律4シンガポールドル。
1シンガポールが75円くらいなので、約300円。わりと高めの料金設定だ。
シンガポール到着
クラークからシンガポールまでのフライト予定時間、3時間45分。
22時05分に到着予定だったが、実際にシンガポール・チャンギ国際空港に着陸したのは、22時30分だった。
なお、フィリピンとシンガポールとの間に時差はない。
どちらも日本から1時間の時差となっている。
機体は沖止めで、ターミナルビルまではバスで移動。
シンガポール・チャンギ国際空港第2ターミナルビルへ。
そのまま進むと、入国イミグレーションへ行ける。
なお、わたしは入国してしまったので詳細は不明だが、シンガポールへ入国することなく、そのまま空港内でトランジット待ちもできるようだ。
入国イミグレーションは、日本人ならほぼフリーパス状態なので、何の質疑応答もなかった。
また、わたしの購入したチケットはあくまでペナン行きなので、厳密にはシンガポール空港は単なるトランジット利用にすぎないが、何の問題もなくシンガポールに入国できた。
(まあ、LCCではフライスルーと呼ばれるような独自の乗り継ぎ可能チケットでもない限り、一度入国審査を経る必要があるのが普通だけど。)
イミグレーションを抜けると、荷物ピックアップがあり、それから一般エリアへ。
地下鉄に乗る人は、「Train to City」と書かれた看板を目印にどうぞ。
シンガポール市内へ向かう地下鉄は、意外と終電が早いので要注意です。
わたしは、ちょっともたもたしたせいで終電にぎりぎりの乗車となってしまったが、何とかアジュルニード(ゲイラン最寄り駅)へたどり着くことができた。
まとめ
初のクラーク空港発の国際線搭乗となったが、無難にクリアできたかな。
心配されたフィリピンの空港職員の袖の下攻撃や荷物への銃弾混入攻撃など一切なく、わりとスムースに搭乗にこぎつけた。
喫煙所以外は、クラーク空港はけっこう気に入った。
LCCに遅延はつきものなので、少々の遅れは気にしない。
タイガーエアの機体はまともで乗り心地は悪くなかった。3時間半ほどの短いフライトは体への負担が少なくて楽でいい。
今回はペナンまで移動するためタイガーエアを利用したが、クラークからシンガポールへはセブパシフィック航空も就航している(クラーク発12時25分)。
シンガポールを経由すれば、東南アジア各地へのフライトアクセスは容易だ。
シンガポールからは、エアアジアがパタヤ・ウタパオ空港への直行便を飛ばしている。
シンガポール発パタヤ行き便:シンガポール発14時25分、パタヤ着15時30分
(注:2018年3月時点では、運行休止中。)
タイガーエアにせよセブパシフィック航空にせよ、同日乗り継ぎでクラークからパタヤまで行くことは無理だが、シンガポールで1泊すればいいだけのこと。
日程的に余裕があるけれど、長時間のフライトは苦手とか複数都市滞在を楽しみたいという人は、クラークとシンガポールを経由してパタヤへ向かうルートを考えてみてもいいと思う。
でも、やっぱりこんな変なルートを使う人は少ないだろうなあ。
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