アジア周遊旅行35(ラノーン夜遊び編)
ホテルで軽くシャワーを浴びてから外へ出てみると、すでに日が暮れはじめていた。
ラノーンは、ミャンマーとの国境の町。
タイの観光ビザを取ったばかりだしミャンマー側へ渡るつもりはなかったが、とりあえず国境は見ておきたい。
ラノーンのソンテウ
ホテルのフロントで、イミグレーションへの行き方を尋ねると、赤いソンテウに乗れと教えてくれた。
料金は20バーツ。たまに30バーツ請求されることもあるそうだが、基本は20バーツとのこと。
大通り(Chaloem Phrakiat)に出て、ソンテウをつかまえる。
確かに赤い。そして小さい。
(これは別のソンテウで、実際はこれよりも小さくてボロかった)
荷台の床は木製だ。
天井が異常に低い。こんなソンテウは初めてだ。
外の景色がまるで見えない。
どこで降りればいいかわからず、ソンテウの走るままにまかせる。
途中で料金所があって、運転手が払っていた。
港湾内のような雑然とした場所を走ること数分、ここが終点のようで、全員降ろされた。
料金は黙って20バーツ払えばオッケーだった。
カラオケ置屋発見
わけもわからずソンテウを降りてみた。
なんじゃここは。
明らかにミャンマー人と思われる人たちが闊歩している。
決して全員が全員ではないけれど、男性は腰巻き(ロンジー)を履いて、女性は顔に粉(タナカー)を塗っている。
タイであって、タイでない。
さすが国境の町。しかも港の近くだ。
かなりやさぐれた雰囲気だが、それほど危険は感じない。
というか、かなり怪しい。
こういった場所には、夜の盛り場があるもの。
おっと、いきなり見つけた。
店の看板はないけれど、店内にはカラオケの機材とソファーが置いてある。
その店先には、タナカーを塗った女性たちが座っている。
港で働く女性とは明らかに違う服装である。
これは、間違いなくカラオケ置屋だ。
噂には聞いていたが、こんなところにあったのね。
(遠目で撮影したところ。左側がカラオケ置屋と思しき場所。)
が、まだ開店前っぽい。
女性たちは、タナカー以外の化粧をしたり、食事を取っている最中だ。
でも、わたしが近づくと、にっこりと微笑んでくれる。
どこか素朴な雰囲気だなあ、ミャンマーの女性は。
まあ、営業スマイルだろうけど。
特に遊ぶつもりもなかったので詳細な料金体系などは聞いておらず不明。
大まかな地図だけ載せておきます。
ラノーンのミャンマー人カラオケ置屋と関連施設地図
「カラオケ置屋」と書いてある辺り。場所はおおまかです。
赤いソンテウに乗って終点で降りてから、100メートルほど元に戻ったところ。数軒ほど並んでいるんで、すぐにわかります。
タイ国内でミャンマーを味わいたい人は冒険がてらにどうぞ。
帰りは、またソンテウに乗ればいいだけ。
パタヤのソンテウと同じで、手をひらひらさせれば止まってくれる。
降りる時は、ブザーがないので運転手に直接声掛けすること。
「ロン ティーニー(ここで降ります)」とでも言えばオッケー。
ちなみに、帰りはイミグレーション近くからソンテウに乗った。
このソンテウが、派手なデコレショーン付きで笑えた。
ラノーンのソンテウは自由でいいなあ。
なお、イミグレーションはこんな感じ。
日が暮れているせいか、ほとんど人気はなかった。
ミャンマー人置屋は見つからず
夜になってから、市内中心部でミャンマー人置屋を探すことに。
事前情報では、市内にも置屋があるとのことだった。
チャロームプラキアット周辺をひたすら歩き回った。
が、それらしい場所は一向に見つからない。
というか、バーやパブすらほとんどない。
こうなれば、バイタクの運ちゃんが頼みだ。
が、そのバイタクすら一台も見つからない。
まだ宵の口なのに。
数キロは余裕で歩いたが、本当にバイタクがいない。
これは、きついぞ。
しかたがないんで、ホテル近くのフードコートでバカ食いしてしまった。
このフードコートは便利。
タイ料理からステーキまで何でも揃う。
カオマンガイのミックスで50バーツ。
ペットボトルの水は8バーツと良心的ローカルプライスだ。
ナリンプレイスホテル近くの屋台群もいい。
買い食いし放題。
おやつ系屋台と唐揚げ屋台と充実していた。
で、こんなに栄えている場所にはバイタクが付き物なのだが、ちっともバイタクがいない。
どうなっているんだ、ラノーン。
まだ夜の9時だぞ。
もう疲れた。
カオラックに続き、これまた情けないことに、ラノーンの夜遊びスポット捜索を断念してしまった。
港のミャンマー人カラオケ置屋ゾーンがわかったので、それでいいか。
あと、温泉に入る時間もなかった。
せっかくのラノーンだが、ほとんど何もしていない。
もったいないなあ。
まあ、次回来ることがあれば、温泉とカラオケ置屋で遊んでみよう。
明日は、ラノーンから一気にバンコクへ行く。
この旅の最終中継地点となるはずだ。
ゴールが見えてきた。