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フライト情報

バンコク発ハノイ経由関空行きベトジェット搭乗記(後編ハノイ乗り継ぎ編)

投稿日:

バンコクから日本に帰国するのに、ベトジェットのハノイ乗り継ぎ便を利用する。
スワンナプーム空港からハノイへ、そしてハノイ空港内でトランスファー待ちをして、最後に関空まで飛ぶというルートだ。

前編:ハイシーズンでも2万円切り、バンコク発ハノイ経由関空行きベトジェット搭乗記

後編では、ハノイ・ノイバイ空港での乗り継ぎと関空行きのフライト、それに日本帰国時の税関について詳しく。

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ハノイ・ノイバイ空港で乗り継ぎ

沖止めの機体からバスでターミナルビルに到着。

エスカレーターを上がり、コンコースを進んでいく。

途中でボーディングブリッジから降機してコンコースを歩く乗客たちと合流。
ほどなく入国審査場にたどり着く。

さて、ここで一旦入国するかそれとも制限エリア内にとどまるかを考える。
すでにハノイから関空への搭乗券は発行済みだけど、別にベトナムに入国したって構わない。
以前には、ベトナム航空の関空発ハノイ経由バンコク行きで、ハノイでベトナム入国したことがある。
今回は乗り継ぎ時間が約5時間。
ベトナム入国して、外にあるカフェにでも行こうかと算段していた。制限エリアの内の店よりは安いだろうし、外の空気も吸える。

イミグレーションは大混雑していた。
ベンチに座りながら、入国審査の列を見やる。どこも列は長い。
ざっと数えると60人から70人ほどだ。
計測すると係官が一人さばくのに40秒ほどかかっている。
ということは、順番が来るまでに40分はかかる計算だ。

ここで40分待ちで入国しても、時間はまだまだある。
でもずっと立って並ぶのが面倒くさい。
あと、再出国する際にまたイミグレーションで並ばないといけないかもしれない。深夜の時間帯は出発便が多くて、イミグレーションが混みそうだ。

目当てはターミナルビルの外側にあるカフェでコーヒーを飲むことだけ。
喫煙は制限エリア内でもできる。
制限エリア内でもコーヒーは飲める。ちょっと高いけれど、出入国に1時間くらいかかるとすれば、わざわざ外に出るまではないかと判断。
というか本当に面倒くさくなった。
このままトランスファーしてしまおう。

イミグレーションとは逆方向にトランスファーカウンターがある。

すでに搭乗券発行済みなので、ここでは何もしなくてもいい。
というかベトジェットの案内表示はなかったので、たぶんここではベトジェットの乗り継ぎ手続きはできなさそう。

搭乗券があれば、CONNECTING FLIGHTSと書かれた入口へ進むだけでいい。

入口で、パスポートと搭乗券の確認を受けて、上階へ。
スワンナプーム空港でもらったTRANSITステッカーは見せる必要なし。

どういう動線なんだろうと思っていたが、出国イミグレーションを抜けた先の保安検査場前に出てきた。
出国スタンプを押された人たちの列に合流する形で、保安検査場に並ぶ。
ちなみにイミグレはさほど混んでおらず、各ブース5,6人待ちだった。まああと1時間か2時間後にどうなっているかはわからないが。

保安検査場を抜けるのには15分くらいかかった。

21時39分、制限エリア内に入った。

まずは喫煙所へ。

ハノイ・ノイバイ空港は利用経験があり、構造はわかっている。ひたすら横に長いだけ。喫煙所はいくつもある。

それからカフェへ。
ベトナムコーヒーが4USドルだ。
ベトナムドン払いにすると10万ドンちょっと。前回のベトナム旅行の際にドンが残っていたためドン払いで。

これが約600円。
高いけれど、ベトナムコーヒーのストロングさと甘さに価格のことなどふっ飛ばされる。
ベトナムに立ち寄った理由の半分はベトナムコーヒー目当てみたいなものだから後悔なし。

免税店でタバコの価格をチェック。

メビウスが1カートンで25USドル。
1ドル154円で換算すると、3840円。

スワンナプーム空港免税店では、1カートン890バーツ。
1バーツ4.6円で換算すると、4094円。

大差はないけれど、ベトナムで買ったほうがお得みたい。
あと、ベトナムのタバコのパッケージには、タイのようなどきつい写真は印刷されておらず、日本と同じで文字による警告のみ。
ベトナムでの購入を推奨。というか禁煙推奨。

ロータスラウンジ

トリップドットコムの特典対象となっているVIPラウンジが、ロータスラウンジだ。

保安検査場を抜けて右へ進む。

エスカレーターを上った先にラウンジあり。
手前側はSong Hong Premium Loungeで、奥がLotus Lounge。

トリップドットコムで発行されたQRコードと搭乗券を提示すると入店できる。

店内はそこそこ広いが、ものすごい人だ。
ほとんど席が残っていない。満席状態だ。
しかもうるさい。
これほど混雑してうるさいラウンジは初めて見た。
たまたま退店する人がいて、席を確保できた。

料理の種類は豊富。

フォーもあれば、うどんもある。

アルコールも一通り用意されているが、種類は少なめ。

料理を取りに行っている間にテーブルの椅子を持っていかれた。
なんだか紛争状態だな、このラウンジは。

ベトナムらしくフランスパンとハムを中心にチョイス。

赤色のジュースは変な味。

食後は、コーヒーとデザート。

スイーツ類は、スワンナプーム空港のミラクルラウンジより多かったかも。
コーヒーはおいしい。

時間が経つにつれて、店内は空いていった。

だんだん落ち着く。
これくらいならのんびりできそう。

ガラス張りの壁からは搭乗口がよく見える。

ほんと横長の作りだね。あと深夜でも利用者多い。

なお、シャワールームもあるもよう。

ラウンジ内に喫煙所は見当たらなかった。

0時半頃までラウンジで過ごして、外へ出る。

喫煙所内のボードでゲート番号と出発時間を確認する。
出発時間は1時40分だ。まだまだ余裕あり。

大阪行きは1時ちょうどにベトナム航空にフライトもあるのか。VN334便。
ベトジェットの大阪行きはVJ938便。
VNとVJで間違えそうになった。ややこしや。

搭乗

搭乗ゲートは28番。
ラウンジから見下ろしてすぐのところ。保安検査場からも近い。LCCのわりには便利なゲートを使っている。

外を見ると、すでに機材は到着しているようだ。

1時過ぎに搭乗開始。

スロープを降りていき、徒歩で機内へ。

単一通路で、シート配列は3-3。

なんだかシートに高級感がある。質感がよさそう。

機材はエアアジアのA321 ACF Sとなっている。

スワンナプーム空港でチェックインした際に窓側座席を指定済み。
席に行ってみると、非常口席の窓側だった。

おおラッキー。

非常口だけあって、足元広々。

余裕で足をすべて伸ばせる。

さらにラッキーなことに3席独占だ。
本来は一段階高めの有料席のはず。でも今回は完全無料。

最前列の非常口席やバルクヘッド席はシートの肘掛けが固定されているものだが、この非常口席では肘掛けを起こすことができる。
ということは、3席独占で横になって寝ることが可能だ。
重ね重ねラッキーだ。

窓側の肘掛けは取り外されているが、非常ドアの出っ張りを肘掛けとして使うことができる。

スワンナプーム空港からのフライトで3席独占、ハノイからのフライトでは非常口席に加えて3席独占。
事前に座席指定せずとも、最良の結果を得ることができた。
エアアジアはチェックイン時の座席リクエストを拒否されることも多いが、ベトジェットはけっこう融通がきく。
シートもベトジェットのほうが座り心地がいい。
ベトジェット、好き。応援します。

出発前にCAさんから声をかけられる。でも何を言っているのかさっぱりわからない。ベトナム人だと思われて、ベトナム語で話しかけれていた。
うーん、タイではタイ語生活しているとタイ人に間違われることがたまにあるけれど、ベトナム発国際線機内でベトナム人に間違われるとはね。
話の内容は、非常口席利用時の注意事項だった。英語に切り替えて、問題なし。

搭乗率は6割くらいかなあ。
ベトナム人が大半で、日本人は少々。あとファランもちょっと見かけた。

1時39分、プッシュバック開始。

機内の照明も落とされた。

1時48分、離陸。

さらばハノイ。
今回は上陸していないけれど、そのうちまた来る。

ベルト着用サインが消えると、速攻で肘掛けを起こして、3席独占態勢を取る。足を伸ばして、半分横になる。
これで誰も座ってこないだろう。
まあ本来有料席なので移動しようとする乗客がいればCAに注意されるはずだが。

あとはひたすら横になり、携帯ゲームで遊んだり、うとうとしたりと。

横になれる非常口席の3席独占は最高だ。
LCCでは最高のシートといえる。
フルサービスキャリアのビジネスクラスのフルフラットシートには当然劣るけれど、横になれないプレミアムエコノミークラスよりは上かも。貧者のファーストクラス、ここにあり。

これでバンコクからハノイ経由で関空まで、2万円以下。
いいねえ。

関空到着

気づけば夜が明けてきた。
窓の外に朝日が顔をのぞかせる。

トイレは最後尾にあった。
着陸前に立ち寄っておく。

他の機材よりも少し狭いトイレだ。

着陸態勢に入るようで、座席に戻るようアナウンスで促される。洗面台にも戻れというサインが表示されている。
ちなみにシートにコンセントやUSBポートは付いていない。でもトイレの洗面台にはコンセントがある。使えるかどうかは試していないが。

すでに日本上空だ。
すっかり夜が明けて、透き通るような青空が広がる。

午前7時46分、関空に着陸。

スポットに着くと、すぐ近くにタイ航空の機体が機体している。午前発のTG便か。

日本帰国と税関

7時56分、降機。

ベトナム人乗客が多いようで、みんなゆっくり移動している。
さっさと抜いていき、シャトルへ乗車。

8時1分、シャトルを降りて、入国審査場へ。

日本人向けの自動化ゲートはがらがら。誰も並んでいない。
待ち時間ゼロで通過した。

8時2分、税関へ。

VISIT JAPAN WEBで税関電子申告は済ませており、QRコードもスクショしてある。
税関の自動ゲートが通過できる。

が、入国審査を終えて階段を降りてすぐのところの自動ゲートは閉鎖されていた。利用不可だ。
柵が設置されて入れなくなっている。
係員が立っているので自動ゲートを指差すと、無言のまま反対側を指さされた。
横に長い税関フロアの反対側にだけ自動ゲートが稼働しているようだ。ここから自動ゲートまではかなりの距離がある。
ノースウィング側から入国したのに、税関の自動ゲートはサウスウィング側しかやっていない。
北から南まで歩かされるわけだ。


(地図データ:関西国際空港)

おいおい。せっかく自動ゲートがたくさんあるのに、なんで片方しか稼働させないんだよ。
たしかにこの時間帯は旅客が少なかった。有人ブースでもがらがらだ。わざわざ全部の自動ゲートを開ける必要はないかもしれない。
でも、利便性向上をうたってVISIT JAPAN WEBと税関電子申告を推進しているのに、結局は利用者が不便になる。
せっかくVISIT JAPAN WEBを使っても、自動ゲートを使うために反対側まで延々歩かされるのはたまったものではない。利便性が減少しているではないか。
これだったら紙の税関申告書のほうが便利だ。

でもまあ抜け道はある。
有人の税関ブースでも、税関電子申告のQRコードが利用できる。紙の税関申告書のかわりに、QRコードをかざせばいい。パスポートは税関職員に提示する。
このことはさほど周知されておらず、知っている人のほうが少ないかも。

有人ブースは、中央に位置しており、北側からでも南側からでも同じこと。ほぼフルオープンしている。
どこもがらがらだった。待ち時間ゼロだ。

QRコードをかざして、職員にパスポートを提示して、さくっと税関通過。
結局は、自動ゲートでも有人ブースでも同じ結果だった。待ち時間ゼロだ。

VISIT JAPAN WEBで税関電子申告しておき、QRコードをスクショしておけば、紙の税関電子申告は書かなくてもいい。
自動ゲートでも有人ブースでもどちらでもQRコードは使える。空いているほうを選べばいい。
それはわかっているけれど、自動ゲートを片側しか稼働させないのは問題あると思う。
そういえば、前回の帰国時には自動ゲートを利用したが、それぞれの自動ゲートに職員がべったり張り付いていて、通過時にパスポートの提示も求められた。
なんのための自動ゲートかとも思った。それだけ税関申告違反するような人が多いということなのかもしれないが。

まあ利用者としては、スムーズに通過できればいいわけで、今回も実際に待ち時間ゼロで通過できている。
利用者数に応じてうまくコントロールしているだけなんだろうけどねえ。税関の人手も足りないみたいだし。

8時5分、到着ロビーへ出る。

降機からここまでの所要時間は9分だった。
税関には文句言いたくなったけれど結局は早い。
到着ゲートの場所によるにしても、これが関空入国最速レベルなのは間違いない。
10分を切れば上出来だ。

1階到着ロビーから2階へ上がって、まずは帰国の一服。
あとは電車に乗って帰宅。

まとめ

ベトジェットを使ってベトナム経由で日本とタイを移動したことは過去何度かある。
日付はまたいだものの、いちおう同一日での乗り継ぎは今回が初めてだった。空港から出ずにハノイ・ノイバイ空港内で乗り継ぎとなった。
これはこれでアリ。
乗り継ぎ時間の5時間はちょっと長いが、ラウンジが使えればさほど苦にならなかった。
ベトナムコーヒーを飲めたのもよかった。
スワンナプーム空港でもノイバイ空港でも制限エリア内で喫煙可能なのはうれしい。
一番良かったのは、2区間とも3席独占できたこと。
今回はバンコクから関空への最安値フライトだった。2万円以下でこれだけ満喫できれば十分でしょう。
次に乗り継ぎ便があれば、乗り継ぎ時間がもっと長くなるスケジュールを選択して、ハノイかホーチミンで1泊したいところだ。おいしいベトナムコーヒーをもっと飲みたい。

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