フォーといえばベトナムの麺料理だ。
タイでは、クイジャップユアンという名称が使われることが多い。ユアンはベトナムの意味だ。ラオスではカオピアックセンと呼ばれる。
どれもモチモチ麺を使ったもので、スープは牛骨系だと思う。
でもベトナムのフォーと、タイのクイジャップユアンはどこか違う。ラオスのカオピアックセンもまたちょっと違う。
今回はパタヤで、ベトナム式のフォーのおいしい店を見つけた。牛肉がたっぷり入ったベトナムのフォーだ。
日本人の舌に合う味でおすすめできる。
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ソイボンコットの新しい屋台村
ソイボンコットからソイアルノタイへ抜けるエリアが開発されている。
昨年あたりからぽつぽつと新しいレストランができたり、屋台村のようなフードコートも登場した。
。
最近では衣料品を売る屋台も多く出るようになった。
以前は完全な空き地だったが、今ではすっかり開けてきた。
フードコートは、Ginplern Food Courtという名称のようだ。
手前側に屋台が並び、中に入るとステーキレストランとバーがある。
ベトナムフォーヌードル専門店
今回紹介するのは、手前側にあるフォー専門店だ。
VIETNAMESE WAGYU BEEF PHO SOUPと書いてある。
ベトナム式和牛フォーヌードルスープ。
ベトナムなのか日本なのかタイなのか。
パタヤにクイジャップユアンの店は多いけれど、ここまで前面にベトナム式のフォーを売り出す店はちょっとめずらしい。
ちなみに隣はクイジャップユアンの店みたいで、ちょっとややこしい。というか同じ系列なのかも。
メニュー
メニュー広げて左のページはベトナムヌードルとなっている。
ポークリブ入りのクイジャップユアン。こちらはタイ式のようだ。
クリアスープのポークリブ入りで55バーツ。
右のページが、ビーフヌードルだ。こちらがベトナム式の牛肉フォーとなる。
麺の種類はいくつも掲載してあるが、実際にはフォーしかなかった。
牛肉入りの並盛が60バーツ。
和牛入りにすると90バーツ。最近はタイでも和牛が人気だ。むろん和牛といっても、日本からの輸入品ではないだろうし、普通に牛肉でいいような気もする。
ちなみに、タイ人のフォーの発音は、「フゥー」と聞こえる。
無理やり表記すれば、「フゥォウ」みたいな感じ。
こんな発音なのね。知らなかった。
まあフォーでも通じると思うけど。
店舗前にテーブルが少しあるし、奥に入ったエリアのテーブルで食べることもできる。
テーブルには調味料がたくさん置いてある。
牛肉入りフォー
普通の牛肉入りフォーの並盛をオーダー。
というか、あまりにも気に入ったので、短期間ですでに2回食べている。
まずは、これでもかというくらいの大量の付け合せ野菜が運ばれてくる。
鉢に入った葉っぱと、皿に盛られた野菜だ。長豆、もやし、ゴーヤ、なんかの茎。
ちなみにドリンクは、フォー屋台の隣にあるカフェ屋台から購入。
ここのコーヒーは安くておいしいのでおすすめ。アイスエスプレッソが39バーツだ。ちゃんとした豆から作るコーヒー屋台で40バーツを切るのは今のパタヤでは安いほうだ。
そして、牛肉入りフォーの登場。
熱々である。
別日にも同じものを食べた。
内容はむろん同じだ。
牛肉たっぷり。
それに白ネギもたっぷり乗っている。ネギ好きとしては、これはうれしい。タイのクイティアオにはないものだ。
熱々のスープは、やはり牛骨醤油みたいな感じかなあ。
あまり味は強くなくて、あっさり目。
お好みで、唐辛子やナンプラーを加えてもいい。
そのままでも日本人の口に合うスープだと思う。
スープとネギの相性良し。
麺にはやっぱりネギだ。
麺は、ベトナムのフォーそのまんま。
クイジャップユアンやカオピアックセンの麺に比べると、モチモチ感は少なめ。
個人的にはこれくらいのモチモチ感がちょうどいいと思う。
クイジャップユアンの麺は途中でしんどくなってしまうので。
なにより牛肉だ。
60バーツのわりには、たっぷりと牛肉が入っている。
スープと麺によく合う。
もっと味を引き立たせるには、このソースを使う。
Hoisin Sauceと書かれたソースだ。これが重要。
味噌ダレである。
ラオスのビエンチャンで食べたフォーにもこの味噌ダレがあって、とても印象に残っている。肉と野菜につけて食べるとうまい。
関連記事:ビエンチャンでおいしい牛肉フォーを
あとで調べてみると、Hoisin Sauce(ホイシンソース)は、海鮮醤のこと。
Hoisin=海鮮となるらしい。
ちょっと甘めの味噌だけと、けっこう強烈。でもくどくない。
牛肉との相性が抜群だ。
野菜にも合うし、スープにも合う。
このソース、すごい。
肉と野菜にソースをかけて口に放り込み、スープと麺も味わう。
最高の取り合わせだ。
大量の野菜もばりばり食べられる。
ゴーヤの苦さもどこかへ行ってしまうほど。
牛肉、ねぎ、野菜、スープと箸が止まらなくなる。
並盛60バーツですっかり大満足だ。
極端な話、麺はいらないかも。
麺なしにしてスープ料理として食べてもいいくらい。
でもフォーの麺も捨てがたいところ。
リピート必至の牛肉フォーであった。
とんかつライス
フォー屋台は昼間から営業している。
フードコートの奥にはステーキレストランやバーは夕方以降の営業だ。
ステーキメニュー多数あり。
気になったのが、Fried Crispy Pork Topped Riceというもの。どう見てもトンカツとライスだ。90バーツ。
これも食べてみた。
はい、なんともシンプルなトンカツとご飯の組み合わせですな。
クリスピーというだけあって、衣はさくさくというよりパリパリだ。
薄い豚肉を何重にもかさねてあるようで、肉はすごく柔らかい。
こういうタイプは、ミルフィーユかつというんだっけ?
ソースは特になくて、卓上のケチャップやチリソースを混ぜて作るだけ。
でも、けっこういける。
できれば日本のとんかつソースがほしくなる。
まあ日本のとんかつとはちょっと別ものだけど、これはこれであり。
90バーツでトンカツご飯が食べられると思えばいいかも。
地図
地図(Ginplern Restaurant)
少々不便な場所だ。
バイクがないとしんどいかも。でも、ソイブッカオ界隈からぎりぎり徒歩圏内。15分ほどかな。
ちなみに、旧CLUB4のジェントマルンズクラブ長屋までは徒歩1分。いや30秒かも。
牛肉フォー食べ終わって30秒でジェントマルンズクラブにインできる。
牛肉フォー屋は、昼間から夜遅くまで営業。たぶん深夜0時くらいまで。
裏手のステーキレストランも深夜0時か1時くらいまでだ。
カフェは夜10時くらいまで。
まとめ
牛肉フォーはおすすめできる。
ベトナムでもラオスでもフォーは食べてきたけれど、今回の牛肉フォーが一番舌に合った気がする。
ベトナムのローカル屋台のフォーに比べると価格的にはちょっと高いかもしれないが、観光地にあるフォー専門店よりは安いくらい。
これだけ牛肉が入って60バーツなら文句無しだ。
ちょっと不便な場所だけど、おいしいフォーを食べたい人はソイボンコットを抜けて行きましょう。
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