沈没日記54
バンコクでの集団観光デートを終えて、パタヤへ帰還した。
宿に戻って、シャワーを浴びてさっぱり。
が、欲求不満がたまっている。
下心満載でいきりたっている下半身はさっぱりしない。
そういえば、ここ10日ほどブンブンしていないのだ。
これではいかん。
そろそろやらねば。
夜の紳士たらんと決意したはずだが、やはり欲望には勝てない。
やるしかない。
そんなわけで、深夜1時過ぎ、ようやく外出。
ウォーキングストリートへ
まずはウォーキングストリートへ。
実はお相手はもう決めてあった。
先日、数年ぶりの再会を果たしたゴーゴー嬢だ。
彼女が19歳の時に出会い、現在は23歳。
まだまだ若々しいし、体も衰えていない。
何より、あの当時の濃厚なサービスがいまだに忘れられないのだ。
あの時の感動を今一度というわけだ。
が、ゴーゴーバーに入ってみたが、彼女は不在。
もう少ししたら戻ってくるから待っていてと、知り合いのダンサーに言われる。
すると本当に戻ってきた。
私服姿だったので、おそらくショートでペイバーされた帰りなのだろう。
人気あるみたいだ。
そのままわたしの横に座る。
何やら写真を撮れとうるさい。
客がゴーゴーバー内でカメラを出すのは基本的にはご法度だが、ダンサーが撮影してくれと言うならオッケーとなる。
リクエスト通り写真撮影。さすがにフラッシュは焚けなかった。
さあ時間がない。
さっそく交渉開始。
以前はショート1500バーツでも喜んでもらえた。
現在の言い値はショート2500バーツ。
昔のよしみで1500にまけてもらおうと思っていた。
が、彼女の答えはメダイ。
2000もメダイ。
以前とは違うのよと言われる。
まあ、そうだよね。
あれから3年以上経つ。
今では、いっぱしの夜の女性。すっかりプロフェッショナルだ。
それにしてもショートで2500バーツか。
今のウォーキングストリートでは当たり前の提示額だが、やっぱり高いよなあ。
わたしの上限は2000バーツである。
女性へのチップは1回2000バーツまでと決めている。
ロングでも2000バーツが上限だ。
短期滞在の頃や2012年の超円高時代はロングで3000までなら許容範囲だったが、現在のパタヤ沈没スタイルに切り替えてからは、2000バーツ以上払ったことがない。
ウォーキングストリートやLKメトロのゴーゴー嬢でも同じ。ロングでマックス2000バーツだ。
それでも部屋に来てくれるゴーゴー嬢はいるし、長期予算を考えると、この2000バーツラインは守っておきたい。
うーん、でも彼女とは久々にやりたい。しかしショート2500バーツはなあ。
と、うじうじしていると、反対側の席に座っているファランが、彼女に視線を送っているではないか。
どうやら固定客のようだ。
「あのファランがペイバーするみたいだから、もう行ってもいい?」と彼女。
わたしは愛想を尽かされたようだ。
まあ、カネのない奴がウォーキングストリートのゴーゴーバーで遊ぶなってことかな。
チェックビンして退店。
もう彼女とは会わないだろう。
酔っぱらいゴーゴー嬢にレインメーカー
まだアテはある。
最近仲良くなってきたLKメトロで働く22歳コヨーテ嬢だ。
大急ぎでウォーキングストリートからLKメトロへ。
彼女は働いていた。
が、完全に酔っ払っている。
素足でゴーゴーバー店内をふらふらと徘徊していた。
わたしの姿を見ると、千鳥足で近づいてきた。
思いっきり抱きついてくる。
息が臭いよ。
とりあえずレディドリンクを奢って、横に座らせる。
会話をするも呂律がまわっていない。
たちの悪い酔っぱらいだなあ。
彼女の手にはレディドリンクの半券が大量。
「今日はドリンクいっぱい飲んだよ~」と上機嫌。
彼女が枚数を数え始めるが、酔っ払っており、手元がおぼつかない。
かわりにわたしが数えてあげる。
全部で17枚。
なかなか稼いでいるようで、けっこうですな。
すべてテキーラかウィスキーコーク。
そりゃあ酔っ払うわな。
突然、彼女がわたしの手を引いて立ち上がる。
わたしの手を引っ張ったまま、店内の廊下でダンスを踊りはじめた。
チークダンスか社交ダンスか。
他の客が見ている。
うー、恥ずかしいぞ。
ええい、踊ってやれ。でも踊り方は知らん。
相手の手を取って体を引き寄せる。
それからくるくる回転させながら、前方へ飛ばして、手を引っ張って戻す。
社交ダンスでよく見るスタイルだが、名称は知らない。やり方もしらない。
プロレス技でいうなら、オカダ・カズチカのレインメーカーだ。
思いっきり体を引き寄せると、彼女はうきゃうきゃ笑いながら抱きついてきた。そしてキスの雨を降らせる。
みんな見ているよ。
やっぱり恥ずかしい。
何やってんだか。
もういい。
このままお持ち帰りだ。
と、意気込んでいたら、今日は酔っているから無理よと言われる。
あと、チップはロングで4000バーツちょうだいとも言われた。
「他の子は、2500か3000だけど、わたしは4000だからね」ときつく強調していた。
LKメトロのゴーゴーバーのロング相場は、おおむね3000バーツ。
一軍どころは3500とか4000と言われるケースもあるが、1.5軍か2軍なら、言い値で3000。
軽く交渉すれば2500バーツに下がることも多い。
さっきも述べたが、わたしのチップ上限は1回2000バーツ。
が、今回は妥協して2500バーツならぎりぎりオッケーと、自分が定めた禁を破ろうかとも思っていた。
でもさすがに4000バーツは無理だ。
まあ、彼女も泥酔しているし、ここは泣く泣くあきらめよう。
カネの雨を降らさないと、ゴーゴーバーでは遊べないようだ。
外道な遊びをしているわたしだが、ここは外道さんの助太刀が必要。
わたしのレヴェルでは太刀打ちできなかった。
降るのは涙の雨ばかり。
深夜のパタヤを徘徊
店を出たものの、どうにもすっきりしない。
時刻はすでに深夜3時過ぎ。
部屋に戻る気になれず、そのまま深夜のパタヤをバイクで走る。
ソイハニーのブッカオ寄りのマッサージ屋に一人、かわいい子を発見。
手招きしてくる。暗がりの中でも笑顔がまぶしく見えた。
が、バイクなので通りすぎてしまう。
あとで戻ってこよう。
そのままソイ10のバービア群へ。
電気は消えているものの一部はまだ営業中。
でも選べるレベルではない。
ソイ7とソイ8にも行ってみた。
こちらも同様。一部のバービアは営業しているが、やっぱり選べる感じではない。
ソイニュープラザ、ソイメイドインタイランドのバービア群もダメ。
それならばと、ソイハニーに逆戻り。
が、さっき見かけた笑顔がすてきなマッサージ嬢の姿はなかった。
失敗した。見つけたときにさっさと入っておけばよかった。
あとは立ちんぼ狙いか、ディスコにでも行くしかない。
そこまでする気力も体力も残っていない。
あと一ヶ月は滞在する予定なので、ここらへんであきらめるとするか。
朝早くからバスに乗ってバンコクヘ向かい、炎天下の中、一日観光。
デパート嬢には会えず、パタヤへ戻ってから、深夜のパタヤを徘徊。
肉体的にも精神的にもなんだか疲れた。
いつの日かパタヤにカネの雨を降らしたいと夢想しながら、ベッドに潜りこんだのだった。