5月24日午前中に関空からバンコクへ向けて飛び立ったタイ・エアアジアX便が、機材トラブルによって関空に引き返す事案が発生した。車輪格納に関するエラーが計器に表示されたという。
関空にて点検を終えて、午後に再度バンコクへ向けて飛び立ったが、実際に車輪が格納されない不具合が発生し、またも関空に引き返した。
1日で2度も出発空港に戻ったことになる。
広告
関空発バンコク行きXJ613便
タイ・エアアジアXによる関空発バンコク行きは1日2便(曜日による)出ている。
XJ613便とXJ611便だ。
今回の機材トラブルは、午前9時55分出発予定のXJ613便。
フライト運航状況をチェックするのは、フライトレーダー24というフライト追跡サイトを利用するといい。
5月24日のXJ613便を見てみる。
9時55分発予定のところ、10時5分に離陸。そして、14時5分にKIXへダイバードした。
関空を出発した4時間後に関空に戻った形だ。
その次は、大阪発大阪行きの表示となっている。16時55分に離陸し、19時8分に着陸した。着陸した先は関空である。
フライト追跡はこんな感じ。
(フライトレーダー24より引用)
2時間くらいかけて、和歌山と徳島の中間あたりをぐるぐるまわってから関空に戻っている。
この日のXJ613便はこれでおしまい。結局バンコクへはたどり着けなかったらしい。
翌日の5月25日にもXJ613便は運航された。別の機体に変更されての運航だ。
9時55分出発予定のところ、15時24分にディレイしての離陸となった。5時間半の遅れだ。
本来ならば14時5分にスワンナプーム空港到着予定だが、19時13分到着予定に変更されている。現時点ではまだ飛行中だ。
関空側のフライトステータスを見てみよう。
タイ・エアアジアX、上段が5月24日、下段が5月25日。
24日は1日2便とも出発に関してはほぼ予定通りのステータスとなっている。XJ613便の再出発については記載がない。
25日は、2便ともディレイ。XJ613便だけでなく、夜のXJ611便は19時15分発予定が21時25分発に変更されている。
現時点ではまだ出発しておらず、さらにディレイするかもしれない。
XJ611便はもともとのスワンナプーム空港到着が23時15分なので、2時間ディレイとなると、午前1時過ぎの到着となりそう。
予定通りに23時過ぎに到着できれば、ぎりぎりバンコク市内へ向かうエアポートレイルリンクの終電に間に合いそうなタイムスケジュールなのだが、午前1時到着ではどうしようもない。
5月24日のXJ613便が最終的にどうなったのかはデータからははっきりしないけれど、バンコクに到着したという履歴は出てこない。
おそらくは欠航となり、乗客たちは翌日のフライトへ回されたと思われる。機材繰りのために、25日は2便とも早々にディレイが決定したのだろう。
今回のXJ613便の事案によるけが人はいなかったとのこと。
搭乗していた人はさぞ大変だったろうけど、ひとまずは無事に地上に降りられていれば幸い。
なお、タイ・エアアジアXは、先月にも機材トラブルによるダイバード事案を発生させている。
関空発バンコク行きならびにソウル発バンコク行きが香港にダイバードしたのち、最終的にはきちんとスワンナプーム空港にたどりついた。
関連記事:関空発バンコク行きエアアジア便がエンジントラブルで香港に緊急着陸
この事案に際に、エアアジアは乗客に対して補償措置を実施した。
・香港空港で使用できる飲食クーポン、香港発スワンナプーム行きの機内での無料ドリンク。
・XJ611便の乗客には、無料の宿泊施設。
・エアアジアで使える2,000バーツ分のクレジット。
今回の関空発バンコク行きXJ613便の事案で補償があるのかは不明だが、おそらくは何らかの補償があるはず。
エアアジアにかぎらずLCCでは、ディレイや欠航といったトラブルは珍しくない。
フルサービスキャリアであっても、ディレイや欠航は起こり得るが、その後の対応で差が出てくるものだ。
個人的はタイ・エアアジアXをこれまで10回以上は利用してきるが、一度もトラブルにあったことはないけれど。
広告