タイ・エアアジアXの関空発バンコク行きとソウル発バンコク行きが、エンジントラブルで香港空港に緊急着陸した。
香港空港にダイバードしたフライトは2便。
・4月14日ソウル発XJ701便
乗客289名、乗務員11名
15日午前2時に香港を飛び立ち、午前4時にスワンナプーム空港に到着した。
・4月15日大阪発XJ611便
乗客364名、乗務員11名
16日午後4時に香港を飛び立ち、午後5時半にスワンナプーム空港到着(予定)。
エアアジアからの発表時点では、XJ611便はまだバンコクに到着していない。
フライトレーダー24のデータを見てみる。
4月15日のXJ611便は、定刻19:15のところ、20:06に出発。その後、香港国際空港にダイバード(23:18着陸)。
次に、香港を16日の19:29に出発し、スワンナプーム空港に21:06に到着した。
なんと香港空港でほぼ丸一日足止めを食らったことになる。
元々の到着予定が15日の23時15分だったので、実に21時間のディレイだ。
搭乗されていた乗客ならびに乗務員の人はお疲れさまでした。
使用していた機材は、ソウル発バンコク行きも関空発バンコク行きも同じものだ。HS-XTG。
14日にソウル発が香港へダイバード、15日に関空発が香港へダイバード。
どちらもエンジントラブル。
ともかく無事に目的地に到着したのは幸いだ。
ちなみに、この影響だろうけど、16日出発のXJ611便は、5時間21分のディレイで離陸した。スワンナプーム到着が04:32。
これまたお疲れさまでした。
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エアアジアの補償
このエンジントラブルによる緊急着陸を受けて、エアアジアでは全乗客に補償すると発表した。
・香港空港で使用できる飲食クーポン、香港発スワンナプーム行きの機内での無料ドリンク。
・XJ611便の乗客には、無料の宿泊施設。
・エアアジアで使える2,000バーツ分のクレジット。
また、希望者には香港発バンコク・ドンムアン空港行きのタイ・エアアジア便への振り替え便提供も提案したとのこと。
LCCの補償としては、かなり充実したものだと思う。
香港空港で足止めを食っている最中の食事ができる。
関空発XJ611便の乗客は無料のホテルが提供された。これが香港でのホテルなのかバンコクでのホテルなのかは不明だが、少なくとも1泊分は無料で宿泊できる。
それに、エアアジアグループの他のフライトへの振り替え便の提供もあった。乗客が選択肢の一つとして利用できたとのこと。
たしかに香港からバンコクへはタイ・エアアジアが運航しており、振り替え自体はできる。でも珍しいケースだと思う。目的地は同じバンコクとはい、空港は違うし。
フルサービスキャリアだと、自社便以外への振り替えは補償としてよくあること。
でも同じグループとはいえ、LCCで実施するとは、ちょっと驚き。
エンジントラブルによる緊急着陸は少々怖いが、今回の補償内容はエアアジアの評価を上げたと言えるかも。
そんなエアアジア便を利用するかどうかはあなた次第。
個人的には、関空=スワンナプームのタイ・エアアジアX便は何度でも利用するつもりだ。
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