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2022年11月タイ南部・マレーシア国境旅行

マレーシアからタイへ国際列車で国境越え パダンブサール~ハジャイ

投稿日:

タイ南部・マレーシア国境旅行シリーズ第5回目。

前回は、ハジャイからパダンブサールへ国際列車で移動した。タイを出国し、マレーシア入国するところまでだ。

前回⇒タイからマレーシアへ列車で国境越え ハジャイ~パダンブサール

せっかくのマレーシア入国だが、マレーシア国内旅行はせずに、トンボ返りでタイに戻る。
というわけで、今回は、マレーシアのパダンブサールからタイのハジャイへの国際列車の旅となる。
マレーシアを出国し、タイに入国する。
マレーシア国内からタイへ列車移動したい人は参考までに。

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パダンブサール駅

マレーシアからタイへの国際列車はパダンブサール駅から出発する。

駅の正面入口はこんな感じ。

国際列車の基盤駅として考えるとけっこうしょぼい。
日本の地方都市の駅程度の規模だ。

ただ、プラットホームの数はそれなりに多いし、綺麗に整備されている。

パダンブサール発ハジャイ行き国際列車

さて、ハジャイからの国際列車でパダンブサール駅に到着。駅構内にタイとマレーシア双方のイミグレーションがあり、タイ出国手続きとマレーシア入国手続きを行った。

駅2階にある窓口で、さくっとハジャイ行きの切符を購入する。
クアラルンプールやペナン島対岸のバタワースからマレーシア鉄道で到着した場合も、ここでハジャイ行きの切符を購入する。

左側がマレーシア国内切符窓口で、右側がタイ行き切符窓口だ。

窓口に掲示してある案内

特別列車
ハジャイ-パダンブサール-ハジャイ
運賃50バーツ、午前のオープンは8時、午後のオープンは13時40分

タイ国鉄のホームページでの時刻表

列車番号948 パダンブサール発08:55 ハジャイ着09:50
列車番号950 パダンブサール発15:40 ハジャイ着16:35

さらにバンコクまで行くスペシャルエキスプレスがある。

列車番号46 パダンブサール発17:00 ハジャイ着17:55(バンコク着は翌日12時45分)

運賃は3等車が50バーツ、バンコク行きスペシャルエキスプレスの2等エアコン付きが342バーツ。

ハジャイ行きの切符は、50バーツとなっているが、マレーシアリンギットでの支払いも可能。
以前のマレーシア旅行の際にあまったリンギットの手持ちがあるため、今回はリンギット払いにした。たしか6.5リンギットだったような気がする。

切符販売窓口近くでは、タイのSIMカード売りのおじさんがいた。

少し世間話をすると、タイの出入国カード(TM.6)をもらえた。

空路入国時には一時免除となっているが、陸路入国では引き続き出入国カードの記入と提出が必要だ。
面倒だがさくっと記入してしまおう。
もし切符売り場で出入国カードがもらえなかった場合は、イミグレーションに用紙が置いてある。

15時40分発のハジャイ行きチケットを購入。
タイとマレーシアの時差は1時間。マレーシアのほうが早い。
タイ時間の15時40分は、マレーシア時間の16時40分だ。

この出発時刻の15時40分というのはタイ時間となっている。
マレーシア側のパダンブサールで切符を購入しても、切符上の時刻はタイ時間となっている。
ただし、パダンブサール駅構内の時計はマレーシア時間だ。
ややこしや。

タイ入国手続き注意書き

1.有効期限6ヶ月以上のパスポート
2.有効な旅行チケット
3.タイイミグレーションカードの記入
4と5は消去
6.Covid-19陽性ステータスは入国不可

いちおう解説しておくと、2022年10月1日にコロナは風土病扱いとなっており、入国を禁止する病気リストから外された。よって、陽性者でもあっても入国自体は可能だ。そもそも陰性証明書の提示も不要のため、チェックのしようがない。
また、パダンブサールでの出入国の際には検温もない。

駅の売店

出発までまだもう少し時間がある。
パダンブサール駅2階には、食堂兼売店あり。

小腹が空いたので、サンドイッチを購入。
4リンギットだが、タイバーツでも支払い可能。

肝心のサンドイッチの味はいまいち。
日本の駅弁のようにはいかない。

食堂近くには、ハジャイ行きのVAN VIPのチケット販売ブースがあった。

ハジャイまで一人30リンギット。
バーツだと240バーツほどだろうか。
列車に比べるとかなり高い。
マレーシア国内からパダンブサールに到着したものの、ハジャイ行き国際列車の時間と合わない場合は利用してもいいかも。
(後述する注意書きも参照に)

また、トイレは制限エリア内にあるため、駅員に許可をもらって中に入ればいい。

マレーシア出国

ホームへ降りる通路は、タイ・ハジャイ行きやマレーシア国内行きで分かれている。

タイ行きはGATE Aだ。

出発近くにならないとゲートがオープンしないシステムとなっているようだ。

15時40分発予定だが、しばらく待ちぼうけ。

15時54分(マレーシア時間だと16時54分)、ようやくゲートがオープン。
1階に降りる。
前の人についていけばいいだけ。

1階ホーム脇の建物内にイミグレーションがある。

まずマレーシア出国手続き。
イミグレーションのブースは、さっき入国手続きを行った場所と同じ。
時間帯によって入国と出国を使い分けるようだ。

少し列はできているが、さくさく進む。
パスポートに出国スタンプを押してもらい、手続き完了。

次がタイのイミグレーションだ。
すぐ近くにある。

タイ入国

こちらも、さっきタイ出国時に利用したブースと同じだ。
ほんの1時間ばかりで同じブースを利用することになるとは。

マレーシア出国手続きよりは時間がかかっている。
10分ほど待って、順番に。

2022年10月1日にタイは完全開国している。
入国規制はすべて撤廃され、パンデミックの前と同じように入国できる。
ワクチン接種証明書も陰性証明書も不要だ。事前の情報登録なども不要。
日本人はビザ免除が受けられるため、基本的にパスポート一つで入国可能だ。
前述のとおり、空路では不要となった出入国カードは、陸路入国では必要なまま。

マレーシアからタイ南部に陸路入国するのはこれが2度目だ。
1度目は、ペナン島発ハジャイ行きのバスで、サダオ陸路検問所から入国した。
この際は、所持金のチェックがあった。タイでの滞在に必要な2万バーツ以上を持っているのか確認された。
たしかに本来はそういうルールはある。
が、空路入国はもちろん、ノンカイでの陸路入国ではそういった所持金チェックに遭遇したことはない。
どうやらタイ南部国境は厳しいらしい。

が、今回のパダンブサールでの入国では、所持金確認は行われなかった。
事情ははっきりしない。
もしタイ南部から陸路で入国予定がある人は、2万バーツに相当する日本円なりの現金を用意しておいたほうがいいかもしれない。バーツでなく外貨でも大丈夫のはずだ。

ビザのチェックは意外と厳しめだった。
長期滞在ビザを持っているが、念入りに確認された。

ノービザでのタイ入国でも問題ないはずだ。
ただ、空路陸路を問わず頻繁にノービザ入国を繰り返している人は厳しく対処される可能性あり。
また、ノービザでの陸路入国は年2回までに制限されている。3回目はアウトなので国境で追い返されることになる。

少し時間がかかったが、無事にタイ入国を果たす。

乗車

タイのイミグレーションでの手続きを終えると、1番ホームに出る。

ホームの先にからまた中に入っていく。

この先に税関があるとの表記だが、実際には何もなかった。
1番ホームがエクスプレスバンコクの乗り場で、2番ホームがシャトルハジャイとのこと。

1番ホームに見えるのがハジャイ行きの列車だ。

16時23分、ホームへ。

ちゃんとしたプラットホームである。

ハジャイ行きの車両はいくつも連結。

車内はがらがら。

ハジャイからの列車よりも空いている。

4人がけ対面シートを一人で占領できる。
3等席のため、エアコンはなく、天井の扇風機のみ。

連結部近くには洗面所とトレイもある。

まあ1時間の列車旅なのでトイレの心配はほとんどないだろうけど。

出発

タイ時間の16時33分、出発。
予定より53分遅れとなった。

進行方向左側の席に陣取る。
ハジャイから来た際とは反対側の風景を眺める。
まあどちら側も似たような車窓の眺めが続く。

16時35分、パダンブサール(タイ)駅に到着。

のどかな風景が続く。

16時52分、KHLONG NGAE駅に到着。

ハジャイまでは24km、パダンブサールまでは21kmとの表示。

またのどかな風景に。

全開にした窓から外の景色をぼーっと眺める。
この時間がローカル列車旅の醍醐味だ。

車内では数組の客がいるだけ。

マレーシアからの若い女性グループもいて、記念撮影やらなんやらで盛り上がっていた。
でも全然うるさくはない。

しばらく走ると、進行方向右手奥に高層建築物が見えてくる。

そして、鉄道関連の敷地へ。

ハジャイ駅が近づく。

17時17分、ハジャイ・ジャンクション駅に到着。
所要時間は44分だった。ハジャイからパダンブサールよりも短い。
短いけれど充実した列車旅だ。
もうちょっと乗っていたかったほど。

ハジャイ駅

歩いて線路上を渡り、ホームを移動。

ホームには、ハジャイ発バンコク行きの列車が待機していた。

時刻表によれば、ハジャイ出発が17時45分、バンコク着が翌日11時30分。
夕方にパダンブサールからハジャイに到着し、そのままバンコクまで夜行列車で移動することも可能だ。約18時間の長旅となるけれど。
ちなみにバンコク-ハジャイのフライトなら所要時間は1時間15分ほどだ。

出口へ。

駅構内から外に出るとソンテウ乗り場あり。トゥクトゥクという呼び方もする。

徒歩でホテルまで戻るため利用はしないが、客とドライバーのやり取りを聞いていると、どうやら一人50バーツらしい。要確認。

向かい側に見えるのがロビンソンというショッピンモール。
ロビンソンの裏側に回れば、ハジャイ市内中心部まで徒歩5分くらいだ。
歩いてホテルに戻る。

重大注意

ハジャイからパダンブサールへの記事でも取り上げたが、再度注意喚起しておく。

2022年12月にハジャイ-パダンブサール間の線路上で連続爆破事件が発生し、死傷者も出ている。
報道によれば、線路には深刻なダメージがあり、普通列車の運行は停止しているとのことだ。
クアラルンプールからハジャイ行きの特別列車は運行継続だが、パダンブサールからハジャイへはバスでの代替輸送を行うとのこと。

前述のように、パダンブサールからハジャイへはミニバンも運行されている。
もしペナン島やクアラルンプールから電車でパダンブサールに到着しても、その後は車でハジャイへ行くことができるはずだ。

ハジャイ-パダンブサール間の国際列車運行の現状がどうなっているかは不明瞭。
タイ国鉄ホームページや現地で必ず最新の運行状況を確認すること。
今年12月に国際列車を利用するのは難しいかもしれない。

まとめ

これにて、ハジャイ-パダンブサールの国際列車往復の旅は終了。
ハジャイのホテルを正午過ぎに出発して、またホテルに戻ったのが夕方5時半過ぎ。
半日でタイとマレーシアの往復が可能だ。
国境オープンと国際列車運行再開の発表を耳にして以来、この旅は実現させたかった。
半日でできる程度のもので大したものではないけれど、実現できてよかった。
国から国へ移動していく旅ではなく、純粋に国境越え列車旅を楽しみたい人向けだ。
半日で体験できる国際列車旅もいいもんです。

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