日本政府は水際対策を強化している。
全世界からの外国人新規入国を禁止としたばかりだが、今度は12月の日本到着国際線の新規予約を停止するよう各航空会社に要請した。
これにより、日本人であっても、新規に航空券が購入できず、12月の日本帰国が難しい状況となる。
広告
12月の日本到着国際線新規予約停止へ
NHKなどの報道によれば、水際対策強化のため、国土交通省が各航空会社に対して、12月末までの日本に到着するすべての国際線フライトの新規予約を停止するよう要請した。
国土交通省ではこれを緊急避難的な予防措置だとしており、状況次第では要請を見直すことがあるとしている。
新規予約はストップするが、すでに予約済みの航空券は有効。フライトが飛ぶならば搭乗できる。
日系航空会社では、すでに日本行きフライトの新規予約受付を停止している。
JALでは以下の告知。
日本到着国際線の予約販売停止となっている。
ZIPAIRも12月搭乗分日本到着国際線の予約販売停止を告知済み。
ANAは、12月のバンコク発東京行きの検索ができるが、これはタイ航空のコードシェア便となっており、ANAのフライトは予約販売停止中だ。
タイ航空のコードシェア便は価格がえげつないことになっているが。
JAL、ANA、ZIPAIRの日系航空会社は新規予約受付停止となった。
国土交通省からの「要請」によるものだが、日系航空会社は早急に要請に応じた。応じざるをえない。
一方、外資系はまだ販売しているところがある。
タイ航空では、12月のバンコク発日本行きのフライトの新規予約を受け付けている。
TGホームページ上での運賃は安い。どうやらまだ購入は可能なようだ。
が、早くも価格上昇が起きている。
同一フライトがこの2時間ほどで4000バーツ以上の値上がりだ。
この先、外資系航空会社も日本到着便の新規予約を停止していくものとみられる。
経由便での帰国も困難となる可能性がある。
12月にどうしても日本に帰国する必要がある人は、早急にチケットを手配したほうがよさそうだ。
日系は不可だが、外資系はまだ間に合うかもしれない。
状況は刻一刻と変わるため、判断が難しいところだ。
日本へ無事に帰国できても、今度は日本からタイへの入国が難しくなるかもしれない。現時点ではタイ政府は隔離免除入国制度を継続中だが、この先、再度ロックダウンし、入国時強制隔離を復活させる可能性もある。
(12月2日午前4時追記)
タイ航空も12月のバンコク発日本行きフライトの新規予約受け付けを停止した。
これにより、12月にタイから日本へ直行便で帰国する道は閉ざされた。
他の航空会社の経由便はまだ残されている可能性あり。
まとめ
さすがに今回の措置は厳しすぎる。
年末に日本へ一時帰国を考えている人は多い。緊急避難的な予防措置とはいえ、帰国を希望する日本人ですら日本行きのフライトに乗れない状況を作るのはやりすぎのように思える。
帰国難民が大量発生しそうだ。
措置は12月末までの予定だが、解除が早まることも考えられる。
海外在住者にとっては、なんとも悩ましい事態となった。
広告