9月17日に日本の水際対策の変更が発表された。
タイはこれまで「水際対策上特に対応すべき変異株に対する指定国・地域」に指定されていたが、これを解除。
9月20日より、日本入国時の検疫所指定施設での3日間待機義務がなくなる。つまり強制隔離の撤廃だ。
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新たな水際対策措置
9月17日に、新たな水際対策措置(水際対策上特に対応すべき変異株等に対する新たな指定国・地域について)が発表された。
参照⇒https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2021C125.html
「水際対策上特に対応すべき変異株に対する指定国・地域」に変更があり、日本入国時に宿泊施設での待機が必要とされる対象国・地域は45カ国となった。
アフガニスタン、アラブ首長国連邦、アルゼンチン、インド、インドネシア、ウズベキスタン、ウルグアイ、英国、エクアド ル、カザフスタン、キューバ、ギリシャ、キルギス、コスタリカ、コロンビア、ザンビア、ジョージア、スペイン、スリナム、 スリランカ、セーシェル、タンザニア、チリ、デンマーク、ドミニカ共和国、トリニダード・トバゴ、トルコ、ネパール、パキ スタン、パラグアイ、バングラデシュ、フィリピン、ブラジル、ベネズエラ、ペルー、ベルギー、ボリビア、ポルトガル、マ レーシア、南アフリカ共和国、ミャンマー、モザンビーク、モルディブ、リビア、ロシア(2地域:ハバロフスク地方、 モスクワ市)
9月20日午前0時以降適用開始の追加指定も発表に。
検疫所の宿泊施設での待機期間の変更
(1)待機なし→3日間待機 : ウズベキスタン、ドミニカ共和国、ロシア(ハバロフスク地方)
(2)10日間待機→3日間待機 : インドネシア、キルギス
(3) 6日間待機+再入国禁止→3日間待機 : アフガニスタン、インド、スリランカ、ネパール、バングラデ シュ、モルディブ
(4) 6日間待機→3日間待機 : アラブ首長国連邦、ザンビア、ミャンマー (5) 3日間待機→待機なし : アイルランド、アンドラ、イスラエル、イラン、オマーン、 オランダ、カンボジア、ジンバブエ、タイ、チュニジア、 ナミビア、フィジー、フィンランド、フランス、米国、ベラルーシ、 マルタ、ヨルダン、ルクセンブルク、レバノン、ロシア(ハバロ フスク地方及びモスクワ市を除く)
最高で10日隔離とされていたが、新しい措置では3日に統一される。
インドネシアからの帰国では10日間から一気に3日間に短縮となる。
これまでタイは水際強化措置に係る指定国とされており、日本入国時に3日間のホテル隔離が必須だった。
日本の空港に到着し、検査をしたあと、検疫所が指定するホテルに連れ行かれて、そこで3日間の強制隔離。3日目に検査して陰性ならば、ホテルから退所できる措置が取られていた。その後11日間は自宅待機が必要。
9月20日午前0時からは、この3日間強制隔離がなくなる。
その他の入国時規制措置についてはこれまで通りに継続される。
陰性証明書の提出、空港での検査、誓約書の提出、14日間の自宅待機、アプリの登録などは引き続き求められる。
入国時の3日間隔離はなくなるが、計14日間の待機期間に変更はない。
また、ワクチン接種済みであれば、自宅待機期間を10日に短縮するという話も出ているが、今回の対策措置変更には含まれていない。
まとめ
タイから日本への帰国時に強制隔離がなくなるのは朗報だ。
タイ入国時の14日間強制隔離に比べると3日間は断然短いのだが、それでも強制隔離はないほうがありがたい。
でも14日間の自宅待機義務は残る。誓約に違反すると氏名が公表されることがあり、これまでも何人もの日本人の名前が公表されている。
タイでは開国へ向けた動きが活発化しており、パタヤやバンコクへの旅行がようやく見えてきた。日本帰国時の強制隔離がなくなるのは、旅行者にとってはいい傾向といえる。
とはいえ、日本帰国時の14日間待機は継続につき、会社に出勤する必要がある人にはあまりにも厳しい状態がまだまだ続く。
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